米国のEC市場規模・市場動向レポートーInternet Retailer Top 500より

EC(Eコマース)

米国EC市場動向・市場予測
Internet RetailerのTop500のレポートが発表された。このレポートは、米国のECビジネスのトップ500社を詳細に分析したレポートで、年に1回発行されている。今回のレポートの概要を一部翻訳して紹介したい。

米国のEC市場規模・市場動向レポートーInternet Retailer Top 500より

米国のEC市場規模

2011年の米国EC市場の市場規模は$194.3B(日本円に換算して15.5兆円)となり、対前年度比で16.1%の成長となった。これは、リアルも含めた小売全体の市場の成長率5.5%に比べて、実に3倍近くの成長率を誇っている。

記事に掲載された数字を元に試算すると、米国におけるEC化率は約6.7%で、前年よりも+0.6ポイント増加している。

Amazonの脅威の成長率

驚くべきは、Amazon の成長率で、前年比でなんと40.6%の成長。2011年の売上は $73.39B(5.8兆円)に到達している。これは、売上規模のイメージでいうと、イオンの5.2兆円、セブン&アイの4.8兆円を超えている。そして、この規模で二桁成長というのは、リアルの小売りではまずあり得ないし、ネット専業のECとしても怪物だと言わざるを得ない。

急成長したファッションECブランド

米国のECトップ500社のうちで、もっとも急成長したのは、今回440位にランキングしたJackthreads.comである。売上が前年の5倍弱の$20.2Mにまで成長している。成功の要因は、ターゲットをファンション好きな男性に絞り、ソーシャルメディアを活用し会員を広げていった事だという。(例:Facebookでいいねボタンを押した後に、友達が買い物をすると$10クレジットがもらえるなど)

売上を大きく落としたECサイトも

売上を大きく落とした会社もある。ランキング134位のColdwater Creek. Inc.は、会社の事業再構築の影響で、売上を29.2%落とし、$136Mとなった。Sketchers USA Inc.も同様に売上を27.2%落とし、$20.1Mになっった。

まとめ

どうだろう?アメリカのEC市場のダイナミックさを感じて頂けただろうか?

僕は、アメリカのEC市場が大好きなのだが、それは、アメリカのEC市場が、変化が激しく、どんどん新しいテクノロジーやマーケティングノウハウが生み出されるからである。アメリカは、日本と違って、楽天のような強いショッピングモールサイトが無い。その結果、各社が自社にECを構築するのが当たり前で、最新のテクノロジーやマーケティングノウハウを導入しようと競争しているのである。特にその最先端を走るのが脅威の成長率を誇るAmazonだ。

今後、Innovaでは、今回のような米国のEC市場のトレンドや事例などを積極的に取り上げていく予定だ。米国のEC市場を研究する事で、国内のECビジネスが活性化する事を願っているからだ。

6月には、シカゴで世界最大のEC見本市 Internet Retailer Conference and Exhibitが開催される予定なのだが、今回参加して、米国のEC動向を調査し、Innovaのビジネスに役立てようと思っている。もし、このInternet Retailerのカンファレンスに興味がある人は、是非連絡して欲しい。一緒に、米国出張のアレンジをする事も可能だ。
出典:Top 500 winners and losers