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イノーバマーケティングチーム2024/03/14 22:23:47< 1 min read

2018年も注目!期待集まるインフルエンサーマーケティングの最新事例

市場規模が今後5年(2023年まで)で10倍以上に成長するともいわれているインフルエンサーマーケティング。

日本でも多くの企業が実施を始めており、2018年にも期待が集まるマーケティング手法です。2017年にもたくさんのおもしろい事例が展開されています。

インフルエンサーマーケティングとは?

インフルエンサーマーケティングとは、特定のコミュニティに対して影響力を持つ「インフルエンサー」を通じて商品やサービスの訴求を行うマーケティング手法です。従来のようなターゲットとする層に企業が直接アプローチを行う(代表的なものがテレビCM)のではなく、第3者を通じてコミュニティ単位でアプローチをする点が特徴です。

膨大な情報から消費者が取捨選択する現代において、もはやマス広告は以前のような力を失っています。そうした中で企業からダイレクトに発信される宣伝に対し、消費者は不快感すら示すようになりました。一方、SNSでフォローしているインフルエンサーは消費者自ら選択した情報源であり、発信される感想や意見がより信頼される傾向にあります。インフルエンサーマーケティングはうまく活用すれば企業としても効率のいい手法となるため、近年ますます注目を集めています。

インフルエンサーマーケティングにおける2017年

急激にバズワードとなったインフルエンサーマーケティングですが、2017年にもさらなる成熟を見せたといっていいでしょう。インスタグラムにおけるスポンサード投稿は2017年にも順調に増加しており、インフルエンサーを介したコミュニケーションが企業にとってますます重視されていることがわかります。

ただし、注意しておきたいのがこれは競争が激化していることの表れでもあることです。つまり、単純にセレブを起用して自社商品に関する投稿を設ければ簡単に拡散するというわけではなく、逆にインフルエンサーがどのコミュニティにどの程度影響力を持つのか、正しく見極めなければマス広告と大差なく「見過ごされて」しまう恐れが十分あるということなのです。

日本でもインフルエンサーマーケティングが注目されるようになってから2年以上が経過しています。企業としても、もはやインフルエンサーを単純なフォロー数で見ることや、フォロワー数が増えるほど下がっていくエンゲージメント率だけで効果を測定することから脱却する時期にさしかかっています。

つまり、実際の購買行動につながるようなインフルエンサーによって引き起こされる影響の「質」に着目していくことが必要になってくるのです。1つの見方としては、インフルエンサーとの関係も短期間「商品を宣伝してもらう」だけではなく、長期にわたって良好な関係を築いて質のいい発信を行ってもらう検討が必要なのかもしれません。

2018年は、そうした意味でもインフルエンサーマーケティングがより深化していくと見ることができるでしょう。

Instagramを使った事例

ここからは興味深いケーススタディから直近のインフルエンサーマーケティングを追っていくことにしましょう。

最初に取り上げたいのは、やはりインスタグラム。2017年にも前年中頃から実装された新機能ストーリーの活用があったり、日本では「インスタ映え」が流行語大賞になったりと、大いに盛り上がりました。ライブ配信の利用率が高まったことも注目すべきでしょう。また、スポンサード投稿をよりわかりやすく示す新フォーマットが検討されているというニュースもあり、ともするとハッシュタグに埋もれてしまいがちだったところが、インフルエンサーマーケティングを行う企業には2018年の朗報となるかもしれません。

ヘザー

そんなインスタグラムともっとも親和性が高いといわれるのがファッションです。20代の女性をターゲットにするファッションブランドのヘザーはインフルエンサーを大々的に活用していることで知られています。インスタグラムでは「#ヘザー公認インフルエンサー」のハッシュタグが設けられており、仮にインフルエンサーをフォローしていなくてもヘザーの洋服を活用したコーディネートを検索できるようになっています。同ブランドは公式サイトでも公認インフルエンサーの紹介を行ったり、「リアルに買ったTOP5」として人気商品をランキングしたりと、22人いるインフルエンサーとのコラボレートはかなり積極的です(人数は2017年末時点)。

バリラジャパン

同じくインスタグラムとの親和性が高いのがグルメ関連の話題。食べ物に特化した投稿をするインスタグラマーを指す「デリスタグラマー」という言葉も生まれていますが、そんなデリスタグラマーとコラボした例がバリラジャパンです。同社はイタリアのパスタメーカーとして有名ですが、商品の購買意欲を喚起するのはやはりパスタ単体ではなく、おいしそうに出来上がった料理の写真でしょう。デリスタグラマーのRieさんとのコラボで投稿されるさまざまな料理やレシピ、作り方のコツなどの紹介はマーケティングの王道というべきもので、たくさんのコメントが寄せられています。

YouTubeを使った事例

インフルエンサーマーケティング はインスタグラムに限ったものではなく、YouTubeを活用した事例もあります。YouTubeは動画を主体とするメディアのため、写真や文字だけに比べてはるかに多くの情報を簡単に伝えられるというメリットがあります。ここで起用するのは芸能人だけではなくYouTuberと呼ばれるインフルエンサーであることも多くあります。

森永製菓

1つの成功例として紹介したいのが森永製菓によるバレンタインキャンペーン。同社はチョコレートやホットケーキミックス、ココアなどの販売促進のために「友チョコ方程式ダンス」という短い歌を作り、インフルエンサーによるダンス動画としてYouTubeに投稿しました(インフルエンサーは10代に人気の双子ユニット「りかりこ」)。従来のような男女間ではなく、友達同士でチョコをわたす「友チョコ」に注目した点もユニークで、結果としては動画の再生数はは10万回以上。さらに「友チョコ方程式」という単語もTwitterで約4300ツイート、約530万インプレッションを記録する成功を収めました。

海外での事例~ファンタドイツ

インフルエンサーマーケティング は海外でも大いに盛り上がっています。アメリカの事例はたくさん知られているので、今回はヨーロッパの事例を取り上げてみましょう。1つの例はファンタドイツが行ったキャンペーン(2016年後半~)。ターゲットは10代の若者だったため、プラットフォームとしてはSnapChatが使われました。このSNSは投稿された写真が短時間で消えてしまうことで知られていますが、実はさまざまなメディアがユーザ向けにチャンネルを持っており一種の動画配信アプリとしても機能しています(ディスカバー)。ファンタドイツはSnapChatチャンネルへの登録促進として、商品のラベルからコードをスキャンして容易にアクセス可能にするだけではなく、インフルエンサーとしてYouTuberのユリエン・バムを起用しました。ティーンエイジャーのスターであるユリアンに実際に会えるイベントを設定したこともあり、結果的にファンタのチャンネル認知は短期間で広く拡大することに成功したのです。

今後は「インフルエンス」へのより深い洞察が必要に

2017年も大いに盛り上がりを見せたインフルエンサーマーケティング 。成功の秘訣はインフルエンサーと彼らの影響力のあるコミュニティを正しく見極めることといえるかもしれません。2018年の新しい事例にも今から期待したいですね。

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イノーバマーケティングチーム

株式会社イノーバの「イノーバマーケティングチーム」は、多様なバックグラウンドを持つメンバーにより編成されています。マーケティングの最前線で蓄積された知識と経験を生かし、読者に価値ある洞察と具体的な戦略を提供します。