ユーモアをコンテンツマーケティングに取り入れる!そのメリットと注意点

コンテンツマーケティング
ユーモアは記憶に残るものだ。
例えば、1週間前に読んだニュース記事は覚えていないことが多いかもしれないが、10年、20年前に友人や家族と大笑いしたジョークを覚えていたりすることは、思いのほか多いのではないだろうか?
ユーモアが人の記憶に残りやすいことを考えると、“笑えるコンテンツ”の有効性は想像に難くない。
本記事では、ユーモアをコンテンツマーケティングに取り入れる際のメリットや注意点を見ていこうと思う。
ユーモアを取り入れるべき理由
ユーモアが記憶に残りやすいことは冒頭で述べたとおりだが、コンテンツにユーモアを取り入れるべき大きな理由はもう1つある。それは、笑えるコンテンツは“シェアされやすい”ことだ。
面白いコンテンツを見つけたとき、特に大笑いしたものは、誰かに話したくならないだろうか? すぐにソーシャルメディアなどでシェアしたくならないだろうか? そして、それを共有する際には「○○(ブランド名)の動画が面白いよ」というように説明するはずだ。
つまり、そのコンテンツが口コミで広がっていくのと同時に、ブランド名も拡散されていくことになる。結果、笑えるコンテンツと共に、ブランド名も人々の記憶に刻み込まれるわけだ。
また、笑いはポジティブな感情を引き出すので、ユーモアを提供することで見込み客との間に信頼が生まれる。例えば、似たような商品ラインナップから、どれを選ぼうか迷っているお客さんがいるとしよう。その人が、笑った経験、ポジティブな感情と、あなたのブランドが何らかの関連があれば、あなたのブランドを選んでくれる可能性は高まるだろう。
多くの人は、真面目なコンテンツを退屈と感じる。または、硬い内容を受け入れる気分でないこともあるだろう。しかし、ユーモアは幅広い層に受け入れられる。人は皆、笑いが好きだからだ。実際、真面目なツイートが多い人よりも、笑えるツイートが多い人の方がフォロワーが多かったりするものだ。
今までのコンテンツを見直してみてはどうだろう。もし、専門用語や気取った言葉で埋め尽くされているようであれば、少しユーモアを加えることを考えてみてはいかがだろうか? (※編集部:耳が痛いです。。。)
ユーモアを取り入れるときのポイント
では、実際にユーモアを取り入れるときのヒントをいくつかご紹介する。
まず考えてみてほしいのだが、自分の親友や奥さん、彼氏、彼女を笑わせるのは、わりと簡単だったりしないだろうか? それは笑いのツボや、どういったことがNGかなど、相手のことをよく知っているからだ。
それをマーケティングに置き換えると、“想定顧客の親友になるのがベスト”ということになる。つまり、見込み客をよく知る必要があるということだ。
彼らに合ったユーモアの種類を知るには、ソーシャルメディアをチェックするのが一番の近道だろう。投稿内容やリツイート、お気に入りなどを追うことで、好みが見えてくるはずだ。
また、「自分のコンテンツがついついシェアボタンやリツイートボタンを押したくなるようなものか?」「皆と共有したくなるほど面白いか?」を客観的に検証することも重要である。1人でできないようであれば、第三者に協力してもらおう。
もしジョークを思いつかない場合は、ちょっとした雑学を取り入れる方法もある。人は面白い雑学が大好きだ。自分の商品やサービスに関係のある豆知識を探してみよう。そして、それをユーモアを交えて紹介すれば、さらに面白いコンテンツになるだろう。
ユーモアを取り入れるときの注意点
ユーモアを取り入れる際には、いくつか気を付けたいこともある。まずは当たり前のことだが、誰かを傷つけるようなジョークは絶対に避けるべきだ。自分の感覚では面白いことでも、他の誰かを傷つける可能性がないか、想像力を働かせてよく考えよう。
ユーモアのネタとして「バブル世代」「アラフォー」「ゆとり世代」など特定の世代を取り上げることにも注意が必要だ。ユーモアの種類にもよるが、一歩間違えれば誰かを傷つけ、怒らせることになる。そして、その世代を敵に回すだけでなく、悪い情報が拡散され、ブランドに傷をつけることになるだろう。
また、皮肉を取り入れるときにも気を付けたい。例えば、地方の町を訪れた人間が「ここに住まなきゃならないとしたら死んじまう、と頭をかきむしって言いたくなるような町に来ています」と投稿したらどうだろう? これは実際にアメリカで問題となったツイートである。つまり、内輪でウケるジョークでも、皆がそれを面白いと感じるとは限らないということだ。
ユーモアに失敗するとブランドの評価を下げ、見込み客を減らすだけでなく、炎上の後始末に追われることになりかねない。これも、判断が難しいときは第三者の意見を聞くといいだろう。
最後に
ユーモアをコンテンツマーケティングに取り入れるメリットはたくさんあるが、もちろん簡単なことではない。ちょっと面白いだけではなく、自然にシェアされるほど面白いコンテンツを作ることは、かなりハードルが高いからだ。
しかし、うまくいけば見込み客のハートをがっちりつかめるだけでなく、人気コンテンツとして拡散されていく可能性が高い。今までの、ごく一般的なコンテンツマーケティングから一段上のレベルを目指して、ユーモアに挑戦してみてはいかがだろう?
参考元:?From Lolcats to Memes: 5 Reasons to Use Humor In Your Content Marketing Strategy?How to Infuse Your Content Marketing Strategy With Humor?4 Tips for Using Humor in Your Brand’s Content Marketing
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