サイト内検索をマーケティングに活かす方法とは?メリットや導入における注意点を解説

ホームページ制作
サイト内検索とは?
サイト内検索とは、Webサイト内にある情報を検索できる機能です。サイト内検索を使うことで、ECサイトで求める商品を絞り込んだり、特定の情報やキーワードを盛り込んだ記事をピックアップしたりできます。
サイト内検索は多くのWebサイトで使用されている一般的な機能ですが、ユーザーから能動的にWebサイトを活用してもらうきっかけになるなど、マーケティングにおいても価値のある仕組みとなっています。
サイト内検索によって蓄積されたデータはGoogleアナリティクスなどを使って分析することで、その後のマーケティング方法の考案やサイトの改善に役立てることが可能です。
サイト内検索の機能
サイト内検索には、検索をサポートをする機能をプラスすることができます。キーワードを入力して該当するページを見つけるといった基本的な検索機能に、さまざまな機能を追加して使いやすくすることが可能です。
以下では、サイト内検索で使える代表的な機能を紹介します。
ドリルダウン
商品などを各条件で絞り込む補助機能で、主にECサイトで使用されます。
色、サイズ、カテゴリーなどを選択して絞り込むことができるため、ユーザーが持っている漠然としたイメージに対して情報を提示できるのが特徴です。
明確なキーワードで検索しづらい商品を取り扱うときなどは、ドリルダウンによる補助が有効です。
ファセットカウント
ファセットカウントは、検索結果で表示される件数を先に提示する機能です。
例えば「Apple(15)」「Android(100)」といった形で、カテゴリーなどで絞り込んだ際に何件の情報がヒットするのかを明確にできます。
ドリルダウンをする前に表示件数を確認できるので、仮にヒット件数が0だった場合に無駄な検索をユーザーにさせずに済むといったメリットがあります。
キーワードサジェスト
検索窓に言葉を入力した際に、検索候補を自動で表示する機能です。
サジェストをクリックすることで入力の手間を省いたり、検索の間違いを防止したりといった効果に期待できます。
表記ゆれ
サイト内検索の利用時に入力されるキーワードが、別の漢字やアルファベットになった場合にも、ユーザーが求める情報を判断して適切な検索結果を提示する機能です。
表記ゆれを導入することで検索の精度を高めることができるため、ユーザーにストレスのない検索を体験してもらえます。
表記ゆれと合わせて、ユーザーのスペルミスを訂正する機能を導入することで、より正確な検索を促すことも可能です。
サイト内検索のメリット
サイト内検索を自社サイトに導入することには、多くのメリットを見出せます。具体的にどのようなメリットが考えられるのかを、以下から解説します。
ユーザーニーズの把握につながる
サイト内検索で検索されるキーワードを参考にすることで、ユーザーニーズを把握することが可能です。
ユーザーが何を求めて自社サイトに訪れたのか、具体的にどんな情報を見つけたいのかといったニーズを、実際の検索状況から判断できます。
サイト内検索で検索されるキーワードは、ユーザーにとって重要度の高いものになります。
そういった重要なキーワードを把握することで、サイトのSEO対策改善などにつなげられるのがメリットです。
コンバージョン率アップにつなげられる
サイト内検索の導入は、コンバージョン率アップにつながるというメリットもあります。
ユーザーの求める情報を速やかに提示できるため、商品の購入ページやコンテンツまでの最短ルートを明確にすることが可能です。
ゴールまでの導線が明確になることで、ユーザーが途中で離脱する機会が減少するため、結果的にコンバージョン率アップに期待できるようになります。
サイトが使いやすくなってユーザービリティも向上するため、リピートしてもらいやすくなるというメリットも考えられるでしょう。
情報の充実度を測れる
サイト内検索は、自社サイトがユーザーに満足のいく情報を提供できているのかを測る指標にもなります。
サイト内検索の使用頻度が高い場合、ユーザーが求める情報が足りていない、もしくはスムーズに情報を見つけることができない状況にあると判断できます。
コンテンツ不足やサイトの見づらさに気づくことができる点も、サイト内検索を導入するメリットのひとつです。
サイト内コンテンツを増やす際の参考にできる
サイト内検索は、自社サイトのコンテンツを増やす際の参考データとして活用できるメリットもあります。
ただコンテンツを増やすだけでは、サイトが複雑化して重要な情報が埋もれてしまう可能性もあります。
その点サイト内検索を利用すれば、ユーザーニーズに合わせて情報の追加が行えるため、無駄にサイトが肥大化してしまうことを防げるでしょう。
サイト内管理がしやすくなる
サイト内検索は、情報を管理しやすくなるという管理者側視点でのメリットもあります。
サイト運営が長期化すると全体の管理が難しくなり、古い情報がそのまま放置されてしまうといったケースが増えてしまうでしょう。
サイト内検索を使うことで、そういった情報の発見と更新が簡単に行えるようになるので、保守作業の簡略化などにもつなげられます。
サイト内検索の導入方法
サイト内検索を自社サイトに導入する方法は、大きく3つに分けられます。
それぞれの方法を確認して、具体的な導入プランを考えてみましょう。
Googleカスタム検索エンジンなど無料のものを使う
サイト内検索機能は、無料で提供されているサービスを使うことで簡単に導入ができます。
コストを気にすることなく導入ができるため、サイト構築の初期段階からとりあえず設置しておくこともおすすめです。
例えばGoogleの「カスタム検索エンジン」が、無料でサイト内検索が行えるサービスとして有名です。
Webサイトを検索するのと同様の方法でサイト内検索が行えるので、ユーザーにとっても使いやすいサービスになっています。
Googleアナリティクスとスムーズに連携できるので、情報の分析がしやすい点もメリットです。
一方で、検索時にGoogleの広告が表示されてしまうなど、自社サイトと関係のない情報が導入されるデメリットもあります。
有料の専用ツールを使う
サイト内検索の専用ツールを使うことも、導入時の選択肢のひとつです。
有料になりますがその分多数の機能が備わっていることが多く、導入後に困ったことがあってもサポートしてくれるなどのメリットがあります。
ECサイトなど日常的にサイト内検索が利用されるコンテンツを運用している場合には、有料でも高機能のツールを活用することがおすすめです。
有料ツールを使う場合には、定期的に費用対効果を確認し、コストに見合った成果を得られているのか判断することが重要です。
例えばサイト内検索に使える専用ツールとしては、下記のようなものが紹介できます。
MARS FINDER
「MARS FINDER」は、幅広い企業で導入されているサイト内検察ツールです。
ドリルダウンやサジェスト機能などが付属し、検索ログからユーザーニーズをチェックすることもできます。
検索窓のタグを貼るだけで簡単導入が可能なので、スピーディな環境構築が行えるでしょう。
sui-sei
「sui-sei」は、主にECサイトで利用されるサイト内検索エンジンです。
アクセスが集中しても安定した速度が維持されたり、検索結果の表示順序を変更できたりといったメリットがあります。
レスポンスを重視した「リッチサーチ」と、キーワードに合わせて商品画像を表示できる「リッチサジェスト」の機能が利用できる点が特徴です。
オリジナルのツールを作成する
サイト内検索の導入時には、オリジナルのツールを設計して1から作成することも考えられます。
専門の開発会社に依頼することで、必要な機能やデザインを備えた専用のサイト内検索を導入することも可能です。
ランニングコストを抑えられるというメリットがありますが、その反面イニシャルコストは高くなってしまいます。
サイト内検索を導入する際の注意点
サイト内検索を実際に導入するときには、いくつか注意したいポイントがあります。
サイト内検索のメリットを確実に引き出せるように、以下のポイントを事前にチェックしておきましょう。
サイトへの負担を考慮する(ページ表示速度の低下など)
サイト内検索を導入する際には、サイト全体への負担を考慮することがポイントです。
規模の大きなサイトで検索機能を使う場合、サーバーに負荷がかかってページの表示速度が低下することがあります。
ページが重たくなるとユーザーが離脱しやすくなったり、SEOの表示順位が下がったりする可能性があるでしょう。
サイト内検索を導入するときには、サーバーへの負担がなるべく軽いツールを探してみてください。
導入予定のツールを実際に利用しているサイトを訪問するなど、ユーザー視点で実際の使い心地を確認してみるのもおすすめです。
サイトにあったデザインであることも重要
サイト内検索のデザインも、導入時にチェックしておきたいポイントです。
どれだけ魅力的な機能を備えていても、デザインが自社サイトにマッチしていないと、雰囲気が崩れてしまう恐れがあります。
検索結果の表示スタイルなどによっては、自社サイトの別の機能が使いづらくなるといった弊害も考えられるでしょう。
できるだけ自社サイトに馴染むものを選ぶことも、サイト内検索の導入におけるポイントです。
サイト内検索でユーザビリティを意識したマーケティングを行う
サイト内検索は、自社サイトの魅力を引き出す重要な機能です。
その機能とそこから得られるデータを活用できれば、より高度なマーケティングを進めることができます。
この機会にサイト内検索の重要性と導入方法を確認し、ユーザビリティを向上させて自社サイトの価値を高めることを目指してみてはいかがでしょうか。
人気記事