英語ニュースを簡単に1日500件読むための5つの速読法

ニュース
私は、前職のネクスパス時代から、海外のインターネットやソーシャルメディアの情報を調査してきた。そして、集めた英語の情報は、Twitterやブログなどで発信したり、調査レポートにまとめてきた。今回は、僕が、仕事で活用している英語での情報収集のテクニックをご紹介したい。
目次
英語情報を脅威的に速読するための5つのコツとは?
私は、RSSリーダーを使って一日に500件位の英語ニュースに目を通している。大量の記事に目を通すと、インターネット全体のトレンドが見えてくる。どのニュースが重要なのか、どこにビジネスチャンスがあるのかが判るのだ。
今回は、英語での情報収集術をご紹介したい。
この情報収集術をマスターできれば、どんな分野でも3ヶ月から半年程度で専門家になることが出来る。
海外で活躍したい人、海外情報を使ってビジネスチャンスを探したい人は、是非、試して見て欲しい。
1. 日本人の専門家を見つける
まず、自分が調べたい分野で、ブログを書いている日本人を見つけよう。特に、海外のニュースを紹介しているブログが良い。
僕は、2010年に楽天からNexPASに転職し、初めてソーシャルメディアのビジネスに関わる事になった。それまで、ソーシャルメディアは、個人として利用するのみで、ビジネス利用の事は全く知らなかった。最初はずいぶん苦労をした。
そして、情報収集のために、ソーシャルメディアに関連するキーワードで、Google検索をしまくった。すると、ソーシャルメディアに関して、情報発信をしている日本人を数人捜し当てる事が出来た。ループスの斎藤さん、アジャイルメディアの徳力さん、カフーツの伊藤さん、そして、佐々木俊尚さんなどだ。
そして、これらの日本人ブロガーの記事に丹念に目を通した。特に、斎藤さんと佐々木俊尚さんの海外情報のアウトプットの量はすごくて、本当に良く知ってるなあ、よく勉強しているなあと驚き関心した。ただし、そのうちに好奇心がわいてきて、英語の出典元を直接参照するようになった。
2.英語情報の出典元をチェックする
海外ニュースを紹介しているブログには、出典元が明記されている。次のステップは、その出典元を直接読むという事だ。例えば、MashableやTechcrunchなどは有名である。これらの英語サイトを直接読むようにするだけで、英語収集力を大幅にアップさせる事が出来る。
MashableやTechcrunchなどの英語サイトを読むようになって気付いた事があった。それは、日本人ブロガーが紹介する英語の記事はごくごくほんの一握りだと言う事だ。
例えば、ネット系の人が良く読んでいるTechcrunch Japan。本家のTechcrunchは本当にニュースの本数が多く、1日に50-100本位配信される。しかし、Techcrunch Japanは1日に10本だ。翻訳される情報は、わずかに1/10なのだ。
これでは、英語のTechcrunchを直接読んでる人と、日本語のTechcrunchを読んでいる人の格差は開く一方だ。日本人ブロガーの翻訳記事に頼るのではなく、彼らがネタ元にしている英語のブログ・ニュースサイトを読むべきだ。
3.RSSリーダーを活用して英語情報の高速読みをマスターする
さあ、何とか英語のブログニュースサイトを探しあて、直接英語を読むようになったとする。さて、ここで直面する課題がある。それは、毎日大量のニュース記事が配信されるため、全部の記事に目を通せないという問題である。
次には、大量の英語記事をRSSリーダーで読みこなす方法を紹介しよう。
百聞は1見にしかずと言うことで、こちらの動画を見て欲しい。
RSS Speed Reading [Higher Res] from mehori on Vimeo.
動画を見ると分かるが、RSSリーダーに配信された英語の記事のタイトルを瞬時に読み取り、次々に☆印をつけていくというテクニックだ。
ポイントは、自分の直感を信じる事である。
「自分にとって面白いか」「今の自分が知りたいものか」という尺度で測れば、その判断は一瞬ですみます(略)ここにちょっとした勇気が必要になるのですが、「他人が面白いと言ってる」ではなく「自分のアンテナにびびっときた」という尺度は慣れると思考のストレスになりにくいですし、自分だけの視点を育てる訓練にもなるのでメリットは大きいです。
出典:RSS 速読術:未読 500 件を 5分 で高速流し読みする方法
僕は、この動画を見て、「そんなバカな」と思った。こんな高速に読める訳はないと。
でも、ライフハッキング好きの僕としては、だまされたと思ってやってみることにした。最初は、なかなか早くよめないのだけれど、1週間、2週間と続けるうちに、RSSをどんどん早く読めるようになって、大量の英語記事のチェックが出来るようになった。
みなさんもだまされたと思って挑戦してみて欲しい。
4.英語情報の速読方法をマスターする
上記のRSS速読術では、「ブログの記事のタイトルに瞬間的に目を通し」て、「重要な記事に印をつけ」、後で読むという流れになる。そして、これをやっていると、今度は、別の問題に直面する。
「後で読む」フォルダに分類された記事がどんどん溜まっていって、読む暇が無いと言う現象だ。
さて、ここでいよいよ英語の速読方法が登場する。
サブボーカリゼーションをしない
特に意識してマスターして欲しいのは、頭の中で音読をしないと言うこと。
実は、多くの日本人は、英語の文章を読む時に、頭の中で音読している。単語を見て、頭の中でその発音を確認し、それから意味を理解するというプロセスだ。
この頭の中での音読は、サブボーカリゼーション(subvocalization)と言われる。
これが、英語速読の最大の障壁だ。
ここは本当に重要なので、繰り返すが、
頭の中で音読するのが、英語速度の最大の敵なのだ。
英単語を幾ら勉強しても、英文法を幾ら勉強しても、頭の中で英語を音読している限りは、英語の速読は出来ない。
頭の中での音読のスピードが上限のスピードになるからだ。
サブボーカリゼーションを止めるには、強制的に早く読む訓練をする事だ。
ストップウォッチで時間を計って、普段の半分の時間で読むようにする。
メトロノームなどを使って、一定のリズムで読むなども良いだろう。
最初は、なかなか苦労するかもしれない。僕も、最初はそうだった。ただ、英語の速読は訓練次第でマスターできるので、これを機会に練習するのがオススメだ。
5. 英語情報に特化した速読ツールをインストールする

そして、最後にとっておきのプレゼントがある。その名もreadfa.st。
このツールは、自分が読みたい英語の記事をクリッピングして、「強制的に」早く読む事ができるサービスだ。
ユーザー登録をすると、あなたの現状の読書速度を測定する。
自分の英語の読書速度を測った事がない人が多いのではないだろうか?
ちなみに、ネイティブの場合の読書速度は、目安としておおむね以下の通りである。
- 普通の音読のスピード 150wpm
- 超早口の人の音読スピード 250wpm
- 通常の読書スピード 300wpm
- 早い人の読書スピード 1000wpm
(wpmとは、1分間に処理できる単語の量。word per minuteの略)
このツールがすごいのは、英語の記事を自在にスピードを変えて読む事が出来る点だ。
これで「強制的に」自分の読書スピードを上げていけるのだ。
このツールで、まず自分の読書スピードを測定したら、その2倍に設定してみよう。
さて、次は、自分の読書スピードの3倍にしてみよう。
理想的な読書スピードは、「かろうじて単語を目で追える」スピードである。
この段階では、意味が理解できなくてもかまわない。
英語ニュースの速読の流れ
僕は、毎日以下のようにして英語のニュースを読んでいる。
- RSSリーダーで読みたい英語の記事を見つける
- Readfa.stで超高速リーディング(意味は分からなくて良い)
- 元の記事に戻って流し読みをする(頭の中で音読をしないように。あくまで流し読み。つまみ読み)
僕は通常の読書スピードは500wpmだが、このReadfa.stで強制的に1500wpmにして読む。
その後、記事を普通に読むのだけれど、一度、単語を目で追っているため、ずっとずっと読むスピードが上がる事に気付く。
英語ニュースを速読する秘訣とは
RSSリーダーを使った高速読みをマスターする
頭の中での「音読」が英語速読の最大の敵と、理解する。
Readfa.stを使って、強制的に英語を速読する
まとめ
どうだろう?挑戦してみたくなっただろうか?
自分には無理だと思った人、絶対に諦めないで欲しい。英語の速読は、誰でもが身につける事のできるテクニックだ。
僕も、英語がもともと得意だったという訳ではない。
帰国子女でなく、社会人になった時は、英語がまったくしゃべれなかった。今の英語力は、すべて必要に迫られて努力して身につけた能力である。
今回、紹介したテクニックは、実際に、僕が色々な勉強法を試行錯誤して、もっとも効果が高いと思ったテクニックばかりである。要領の良い人なら2-3ヶ月、そうでない人でも、半年位頑張れば、英語の情報収集力を急激に向上させる出来る。
やってみたいと思った方は、このページをブックマークするなどして、英語の速読に挑戦してみて欲しい。きっと成果が現れるはずだ。
記事執筆:(株)イノーバ。イノーバでは、コンテンツマーケティングのノウハウを詰め込んだ無料のebookや事例集をご提供しています。ダウンロードはこちらからどうぞ→https://corporate.clst01.innova-jp.net/library/
Photo Credit:cole24_
人気記事