【初心者向け】アンケートの作り方とポイントを解説!

経営・ビジネスハック

顧客のニーズや深層心理、購買に至った流れを把握するには、アンケートの実施が効果的。アンケートを取ることで、施策の改善や考案のためのヒントを得られます。

しかし、不適切な方法でアンケートを取ってしまうと、正しい回答が集まらなくなってしまいます。そのような事態を避けるためには、正しい方法でアンケートを作成する必要があると言えるでしょう。

この記事では、効果的なアンケートの作り方や、作成のポイントを解説していきます。マーケティング担当者や、消費者の声を聞きたい方は、ぜひ参考にしてみてください。


アンケート作成の流れ

基本的なアンケート作成手順は、以下の通りです。

  • アンケートを取る目的を決める

  • ターゲットを明確にする

  • 集計方法・期間を決める

  • アンケートの導入を作成する

  • アンケートの質問を考える

アンケートの質は、アンケートを作り始める前に決まると言っても過言ではありません。事前準備をいかに徹底できるかが、アンケートを成功させるポイントです。

アンケートを取る目的を決める

最初に、アンケートを実施する目的を明確にしましょう。

アンケートは、何らかの課題を解決するために行うもの。もし「何らかの課題」が曖昧である場合は、言葉で説明できるレベルまで明確にしてください。

目的があやふやだと、必要な質問が抜け落ちたり、逆に要らない質問が混ざってしまう可能性が高くなります。

たとえば、「商品の使用頻度について知る」という目的を立てておけば、おのずと以下のような質問が必要になってきます。

  • 〇〇を1週間で何回使用しますか?

  • どのくらいの頻度で〇〇を買い換えますか?

アンケートの実施をする際は、必ず目的の設定から始めるようにしましょう。

ターゲットを明確にする

目的と同時に、ターゲットの設定もする必要があります。

ターゲットが変われば、質問内容も変わるもの。質問のブレを無くし、適切な情報を集めるためには、明確なターゲット像の用意が欠かせません。

たとえば、以下のような項目に沿って、ターゲットの属性を決めてみましょう。

  • 年齢、性別

  • 職業

  • 住んでいる地域

  • 既存顧客か新規顧客か

  • 趣味やライフスタイル


ターゲットの範囲は、なるべく絞りこむ方がおすすめです。属性を見ただけで人物像がイメージできるくらい、ターゲットをクリアに設定しましょう。

アンケートの取り方・期間を決める

アンケートの取り方と実施期間を決めましょう。

両方とも、アンケート実施の目的とターゲットから逆算して決めていきます。

期間については、1~2ヶ月程度がおすすめ。短すぎても意見が集まらず、長すぎても効果が高まるとは限りません。

アンケートの取り方の種類

アンケートは、Web上で実施する方法と、紙に印刷して手書きで記入してもらう方法があります。

Webアンケートのメリットは、回答者が場所や時間に縛られずに、気軽に回答できるという点。また、紙を使わない分、コストが浮くのも嬉しいポイントです。

また、Googleフォームなどを使えば無料でアンケートフォームを作成できるため、Webツールに不慣れな人でも実施しやすいです。

用紙を利用したアンケートは、ショッピングモールなどの人が集まる場所で実施します。Webに疎い人や高齢者がターゲットである場合は、Webアンケートよりも用紙アンケートの方が効果的だと言えるでしょう。

アンケートの導入を作成する

ここからいよいよ、アンケートの作成に入っていきます。

とはいえ、最初から質問を載せるのはNG。アンケートの冒頭によって、企業への印象や回答率が変わってくるからです。

導入は挨拶とお礼を書く

アンケートの導入に書くべきことは「挨拶」と「お礼」です。

基本的に、顧客にとって、アンケートに答えるのは面倒な作業です。そのため、面倒なアンケートに協力してくれる顧客に対して、しっかりと感謝の言葉を述べるようにしましょう。冒頭で「不誠実な企業だな」と感じられたら、質問への回答まで進んでもらえないことも考えられます。


「この度は、弊社のアンケートに協力いただきありがとうございます」

「みなさまからの意見は全て、商品の品質向上に役立てます」


簡単なものでいいので、導入部分に挨拶と感謝の言葉を書きましょう。

回答内容の使用目的を記載

回答内容の使用目的を明記しておくことで、顧客が安心して質問に答えられます。

また、個人情報を入力してもらう際は、情報の取り扱い方を必ず記載するようにしましょう。

アンケートの質問を考える

導入文を作ったら、アンケートの質問内容を考えていきます。

事前準備がしっかりできていれば、そこまで難しいものではありません。アンケートの作り方については後ほど詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

アンケートの質問形式

質問に対する回答形式には、以下の5種類があります。

  • ラジオボタン

  • チェックボックス

  • スケール

  • マトリックス

  • テキストボックス

名前を聞いてもピンとこない人が多いのではないでしょうか。しかし実際はインターネットを普段から使っている人であればどれも見慣れたものばかりなはずです。

順番に確認していきましょう。

ラジオボタン

複数の選択肢から1つを選ぶのが「ラジオボタン」です。回答が一択しかない場合に使いましょう。

チェックボックス

選択肢から複数の回答を得たい場合は「チェックボックス」を使いましょう。

ラジオボタンとチェックボックスは、選択肢にチェックを入れるだけで回答できるため、回答者の負担が小さいのが強みです。

スケール

「スケール」は、段階的に設定されている選択肢から1つを選んで欲しい時に使う形式です。

たとえば、以下のような形式がスケールになります。

当社商品の満足度は?(とても良い・良い・普通・悪い・とても悪い)

2択だと、ユーザーの微妙な感覚を適切に反映できない場合があります。そんな時は、スケールを利用してみましょう。

また、選択肢が多すぎると回答者の手前が増えてしまいます。3択~7択程度に設定するのが良いでしょう。

マトリックス

「マトリックス」は、段階的な選択肢から1つを選ぶ点ではスケールと同じです。異なるのは、質問の数が増えることです。

たとえば、以下のようなものがマトリックスと呼ばれます。

それぞれの商品について、使用頻度をお答えください。

XXX(週1回・週2回・それ以上)

YYY(週1回・週2回・それ以上)

ZZZ(週1回・週2回・それ以上)

テキストボックス

「テキストボックス」は、自由記述式の回答方法です。

テキストボックスは、アンケートの最後に「何かご意見がございましたら、ご自由にお書きください」のように配置されることが多いです。

アンケート作成のポイント

アンケート作成のポイントは、主に以下の4点です。

  • 匿名で実施する

  • インセンティブを用意する

  • 質問は簡潔に

  • 短時間で終わる長さにする

順番に見ていきましょう。

匿名で実施する

場合によりますが、アンケートは基本的には無記名で実施するのがおすすめです。

個人情報を記載することに抵抗がある人も多いため、無記名で実施した方が回答率の上昇が見込めるでしょう。

目的から逆算して必要がなさそうな場合は、アンケートは匿名で実施するようにしましょう。

インセンティブを用意する

インセンティブを用意することで、回答率の向上が期待できます。

ちょっとした見返りでも、あるのとないのでは回答の集まり方に違いが出てきます。コストの高いものである必要はありませんが、ほんの気持ち程度であってもインセンティブをつけるのは効果的です。

質問は簡潔に

質問はシンプルかつ簡潔にまとめましょう。

長くて複雑な質問を作ってしまうと、人によって解釈に差が出てしまう可能性があります。また、回答の手間が増え、回答数が少なくなってしまうというデメリットも。

100人が読んだら100人同じ解釈ができる質問が理想です。わかりやすさを重視して質問を考えてみてください。

短時間で終わる長さにする

アンケートは、短時間で終わる質問量に調整しましょう。短ければ短いほど回答者の負担が減り、回答数が多くなります。

「質問量がどうしても多くなってしまう」という場合は、目的とターゲットが十分に絞りきれていない可能性が高いです。目的とターゲットが明確になる程、必要な質問量は必然的に減ります。

回答にかかる時間を意識してアンケートを作ってみましょう。おすすめは5分以内に回答が終わることです。

アンケートの集計結果の分析方法

アンケートは、集まってからが本番です。集まった回答を分析して、施策の考案や改善に活かしていくことが必要です。

そこで、アンケートの集計結果の代表的な分析方法を3つ紹介します。

  • 単純集計

  • クロス集計

  • 自由記述

単純集計

回答結果の全体的な傾向を知りたい場合は「単純集計」を使います。

単純集計はいたってシンプル。どの選択肢にどれくらいの回答が集まっているのかを割り出し、割合を算出します。

回答結果を俯瞰的に見る際におすすめですが、それ以上に細かい分析をしたい時は「クロス集計」を使います。

クロス集計

「クロス集計」は、単純集計の結果に属性を掛け合わせて、さらに細かい分析をしていく手法です。

たとえば、商品に対する満足度が「良い:60%-悪い:40%」だったとしましょう。これだけを見ると、「まだまだ改善の余地がありそうだな」としか考えられません。

しかし、良いに回答した人のほとんどが男性で、悪いに回答した人のほとんどが女性だと判明したらどうでしょうか。この場合は、ターゲットを男性に変更したり、男性に対してアンケートを取り直したりするなど、改善のための具体的なヒントを得られます。

自由記述集計

自由記述で得た回答データは定性的な内容になります。そのままでは定量的な分析を行うことができないので、定性的なデータを定量データに置き換えることで分析を行っていきます。

集計には、回答内容が数値の場合と文章の場合でやり方が異なります。

数値の場合

回答が数値の場合は、データの平均、中央値、最大値、最小値を出します。

これらのデータを出すことで、データの誤読を防いだり、全体の傾向が把握できたりします。

文章の場合

文章の場合は、回答を集めた後に内容を選択肢に直し、カテゴリーごとに分類していく方法があります。


また、回答をキーワードごとにグループ分けしていく方法もあります。目的に合わせて、適切な方法を選ぶようにしましょう。

まとめ

ここまで、アンケートの作成方法について解説してきました。

アンケートは、顧客の生の声を集められる貴重なもの。ぜひこの記事を参考にして、効果的なアンケートを作成するようにしてください。