サイト構造を工夫してSEO効果とユーザビリティを高めよう

ホームページ制作

サイト構造とは何か

サイト構造とは、サイトの階層構造を指します。分類したコンテンツを、適切な順序で検索者や訪問者に明確に伝えるために極めて重要で、Webサイトを構築する時には不可欠の考え方であると言っていいでしょう。サイトを制作する初期段階でサイト全体の構造や、予定している記事のボリュームを意識して行うことが適切です。

 

サイト構造が重要な理由

 

サイト構造を設計することが重要な理由は次の通りです。

 

・ SEO効果

 

SEO(Search Engine Optimization)とは検索エンジンの最適化を指します。特定のキーワードで検索された場合に検索エンジンからサイトへの訪問者を増やし、Webサイトの目的とする成果を向上させるSEO施策は今日のWebマーケティングでは大変に重要になっています。
もしサイト構造がしっかり設計されておらず、リンクされていないページが存在したり、深すぎる階層にコンテンツがあったりすると、サイトを巡回して検索順位を決定するクローラーがたどり着けない等のリスクが発生します。その場合、検索結果にインデックスされず、期待した流入が獲得できないような事態となるでしょう。
従って、サイト構造をしっかりと設計することがSEOに良い影響を与え、自分のサイトを上位に表示させることにつながります。

 

・ユーザビリティの向上

 

サイト構造を意識して設計することで、訪問者が情報を探しやすくなるためサイトの目標を達成することが期待できます。

設計したサイトの階層構造は、「パンくずリスト」と呼ばれるメニューに反映されます。「パンくずリスト」とはWebサイトを訪問したユーザーが、今WEBサイト内のどの位置にいるのか視覚的に分かりやすくするためのリストを指し、多くの場合コンテンツの上部に記載されます。サイト構造を整備することで、トップページから現在アクセスしているページまでの順路を分かりやすく表示することが可能になり、ユーザビリティを高めることができます。

 

代表的なサイト構造

 

ここでは代表的なサイト構造のタイプについて触れます。

 

・ 階層型

ツリー構造とも呼ばれます。OSのディレクトリ管理でも採用されており、目にする機会が多いので馴染み深いのが利点です。基本的にページが、親子関係の構造になっています。一般的に、B2Bのサイトは階層が浅く情報を探しやすいほうがいいとされています。

 

参考:

Webサイトの階層構造:フラットにするか深くするか

https://u-site.jp/alertbox/flat-vs-deep-hierarchy

 

 ・ファセット型

139図2.png 

階層型と似ていますが、その進化版です。ECサイトなどで頻繁に採用されている分類方法で、ある商品をカテゴリ分けしていく際、2つ以上のカテゴリーに分類出来るケースではその両方に商品を紐つけて分類します。単一のカテゴリに紐付けるのではなく、該当すると思う全てのカテゴリに分類しておき、商品を探すユーザーの要望を叶えます。

 

 

 ・Web型

139図3.png 

 コンテンツ同士をリンクさせ、そのコンテツをまた別のコンテンツにリンクさせるようにします。階層構造と違って、構造が網状なのが特徴で、インターネットを構成するWebサイト相互の関係と同じような構造です。

 

 ・直線型

139図4.png

 問い合わせフォームや購入フォームで頻繁に採用される構造です。キャンペーンサイトなど途中での離脱をできるだけ防ぎたい場合に使われます。他のページに逸れず、スタートからゴールへ導入するというシンプルな目的を達成するため、不要なナビゲーションは設置しません。

  

 ・ハブ&スポーク型

139図6.png

 メインとなるページを中心に配置し、自転車の車輪のように放射状に広がる構造を持たせます。直線型構造を進化させた構造で、スタートからゴールまで進んだ後、中心のページに戻ってくるというような、往復させるような動線を想定しています。

 

 

図引用元:5つのサイトストラクチャ(Webサイト情報構造)を実際のサイトと照らしあわせて考える

https://wp.yat-net.com/?p=3121

サイトマップについて

 

サイトマップとは何か

 

サイトマップは、サイト全体のページ構成やリンクを地図のように一覧で記載しているページのことです。いわばサイト構造を視覚化したもので、検索エンジン等から訪れたユーザーに対して、そのサイトにどのようなページがありどのような構成になっているかをわかりやすく伝えます。

 

 139図5.png

サイトマップを作る目的

 

サイトマップによって訪問ユーザーはユーザー自身が求めるページに迷わずたどり着けるようになり、短時間での離脱を防ぐ効果があります。サイトマップによって、訪問ユーザーは目的のページを探すのが容易になり、ユーザビリティが向上します。また、検索エンジン上で、サイト内にどんなページがあるかを検索ユーザーに対して知らせる効果もあります。

新たなページが加わった時には、検索エンジンにいち早く気づかせてクロールすることを促したり、検索エンジンのクローラーが気づかないでいるページを少なくすることができるという、SEOに貢献できる効果も期待できます。

 

 

サイトマップの種類

 

サイトマップには大きく分けて次の2タイプがあります。

 

HTML サイトマップ

 

HTMLに記載するサイトマップで、訪問ユーザーが使うことを想定して用意されます。特に規模の大きなサイトの場合、訪問ユーザーが探しているコンテンツまでたどり着く経路がわかりづらかったり、時間がかかることがあります。そのような場合に、ユーザーが目的のコンテンツまでたどり着けず離脱してしまうことを防ぐために、ナビとして用意されるサイトマップです。主にサイトマップのページやフッターに設置します。

 

XMLサイトマップ

 

サイト内のコンテンツを通知して検索エンジンに認識させることを目的として設置されます。XMLサイトマップ(sitemap.xml)を設定することで、検索エンジンのクローラーに対して、コンテンツの存在を適切に伝えることが可能になります。これが設置されていなかったり、正しく設定されていない場合、新しく追加したコンテンツが長い間検索エンジンにインデックスされず、検索結果に表示されない場合があります。XMLサイトマップを設定することで、敏速かつ確実にクローラーに認識させることができます。SEOの観点でも、Webサイトを少しでも早く検索結果に表示させることは重要ですので、XMLサイトマップを確実に設定するようにしましょう。

 

まとめ

 

サイト構造はWebサイトにとって極めて重要です。サイト構造がしっかり設計されていると、検索エンジンから訪れたサイト訪問者が情報を探しやすく、また短時間での離脱を防ぐことができます。サイト構造を適切に設計しておくと検索エンジンのクローラーがクロールしやすくなるために、SEO上の効果があります。検索エンジンからサイトへの訪問者を増やし、Webサイトの目的とする成果を向上させるためには初期の段階からサイト構造をしっかり考えておく必要があります。いったんWebサイトをスタートさせてから、途中でサイト構造を変更するのは、多くのコストと手間がかかるためです。またHTML/XMLサイトマップを設定し、ユーザビリティとSEO効果を高めることは、サイトの運営と目的達成のために極めて重要になります。

 

人気記事


 

 

 関連記事