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イノーバマーケティングチーム2024/02/05 11:24:051 min read

知らなかったでは済まされない。ホームページ制作者のための参考文献の引用方法

ホームページを制作・更新する際、時に書籍や他社サイトといった参考文献から文言や画像を引用することがあるかと思います。主張の説得力を高めてホームページを充実させるには参考文献からの引用は効果的です。しかし、引用にはルールがあり、それを正確に理解していないと著作権の侵害に該当してしまうことがあります。著作権侵害は法律違反であり、ついうっかりでは済まされません。引用の正しいルールを知り、効果的で安全なホームページ制作・運営をしていきましょう。

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参考文献を引用すべき理由とルール

主張の説得力を高め、ホームページの効果を引き上げるのに書籍やWEBサイトなどの参考文献からの引用は有効です。しかし、引用のポイントとルールを理解していないと、主張の説得力強化につながらないばかりか、著作権の侵害にもなりかねません。

引用の方法は、「主張の説得力を高める引用方法」と「著作権侵害にならないための引用方法」に大別されます。

1. 主張の説得力を高める引用方法

自分の主張、見解の正確性を客観的なデータや他者意見により裏付けして説得力を高めていく引用方法です。例えば、「市場が伸びているのでこの商品には需要がある」という主張をしたい場合、どの程度伸びているのか、第三者による客観的なデータはあるのか、といった裏付けデータがあるかどうかによって説得力に大きな違いがうまれます。現代の消費者は膨大な情報のなかから意思決定をしており、簡単には自社の主張を信じてはくれません。引用により主張の説得力を高めていくことが重要となっています。また、後から資料を探しやすいというメリットもあります。参考文献を整備しておけば、後になって同じ主張を別件でしたいときも資料を探す負担を軽減することができます。

2. 著作権侵害にならないための引用方法

著作権とは、作品を創作した者がその作品をどう使うか又はどう使われるかを決めることができる権利です。この創作の範囲は広く、ホームページでいえばタイトルやメインビジュアルはもちろんキャプチャにいたるまで、そのホームページのすべてに著作権があると考えるようにしましょう。

基本的に許諾がない限り、著作物は著作者しか利用できないですが、例外的に「引用」は認められています。引用とは簡単にいえば引用元を明記することです。しかし、引用元を明記しても著作権違反となってしまうケースや引用元の記載ルールがあるので、それらをしっかり理解しておくことが大切です。著作権はそのほとんどが常識的なものなので、ルールを正確に理解せずに引用してしまい、ついうっかり著作権違反となってしまうケースが多々あります。そのようなことにならないためにルールを正確に理解しておきましょう。
 

何を引用すべきか~引用で主張の説得力を高める~

参考文献を引用するメリットは、自分の意見や主張の正確性を裏付けることができることです。最大限に引用の効果を高めるには、信頼できる情報源から引用することと引用を多用しないことがポイントです。

  • 引用元の信頼性を確認する

引用に限らず情報は信頼できる機関から収集するのが原則です。信頼できない情報源から引用してしまうと、説得力を高めるどころか逆に信頼を失うことにもなりかねませんので注意しましょう。引用に向いている情報源としては、公的機関の開示データ、専門家の論文、信頼できる企業の情報開示などが挙げられます。反対に、趣味の延長で正確な裏付けのない主張となっている個人ブログや、誰でも編集できてしまうWikipediaなどは信頼性に乏しく、引用は避けたほうがいいでしょう。引用したい参考文献を探すときは、「どんな機関が発表している情報か」、「その情報の根拠は明確か」を必ず確認するようにしましょう。

  • 引用を多用しない

引用はあくまで自分の主張を補完するために活用するものです。引用が多すぎると、自分の主張のない会社(人)という印象を与えかねません。これは、次項の著作権違反にも関連することですが、違反以前に引用の多用は説得力低下にもつながります。最も伝えたい主張に対して引用を利用し、それ例外の主張には引用を控えることがポイントです。また、引用が主張の補完ではなく、引用元の主張をそのまま自社の主張として記載しているケースがあります。これも引用の多用と同様に説得力の低下につながるので注意しましょう。
 

どう引用すべきか~引用のルールと記載方法~

引用元を明記すれば絶対に著作権違反にならないというわけではありません。まず原則を理解し、それから引用元の記載方法を理解していくようにしましょう。

引用のルール

  • 引用が“主役”にならないこと

自分の主張より引用元の主張が大きくなってはいけません。量的にも質的にも同様で、あくまで自分の主張が主役になるように構成していきましょう。これは著作権の違反だけでなく説得力にも影響を与えるので注意が必要です。引用部分は1割程度におさえること、引用元の主張と同一で創作性がない状態になっていないかを確認するようにしましょう。

  • ?引用する必要があること

単純に他者サイトのテキストやビジュアルを利用したい、という理由では引用はできません。引用しないと説明できないことに対して引用が認められています。例えば、ある商品についてニッチな需要があることを説明したい場合、市場の動向を示すデータがないと説明ができません。

  • 引用部分が明確であること

自分の主張と引用部分が明確に区分されている必要があります。他者の主張を自分の主張のように見せることは著作権の違反となります。引用部分を「」(かっこ)でくくる、太字にするなどの具体的な処理をして引用であることを明示するようにしましょう。

  • 勝手に変えないこと

他者の著作物を勝手に改変してはいけません。常識的なことですが、自分の主張を強化したいために部分的に変えしまうケースがあります。たとえ一部分とはいえ改変は著作権違反に該当します。加工せずにそのまま引用することが基本です。ただし、引用先の主張が長文で要約しないと引用できないケースがあります。その場合も元の主張・意味が変わらないように引用しないといけません。要約に不安があるなら、原則通りそのままの引用をおすすめします。

  • 引用元が明確であること

引用する場合、どこから引用したのかを明記する必要があります。

テキストを引用する場合は「〇〇〇より引用」、画像の場合は「参照:○○○」というように記載するのが基本です。

書籍からの引用の場合、書籍名・著作者を明記するようにします。引用部分がわかるようにページ数も記載しほうが良いでしょう。WEBサイトからの引用の場合は、サイト名だけでなくURLも記載する必要があるので注意が必要です。

また、引用元がオリジナル文献であるかも注意しましょう。引用したサイトからの引用、つまり孫引きは著作権違反になる可能性があるので避けるようにしてください。
 

正しい引用方法を知って安心・効果的なホームページ運営

引用を活用することで、自分の主張の説得性を高め、ホームページの効果性を上げることができます。しかし、正しく引用しないと逆に信頼性を下げたり、著作権の違反に該当してしまったりする可能性があります。引用の目的を理解し、信頼できる情報源から必要な範囲で引用すること、引用元と引用部分を明確に記載することを心がけましょう。正しい引用方法を知り、説得力の高い、安心・安全なホームページの制作・運営をしていきましょう。

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FAQ

Q. 著作権侵害にならない引用の基本的なルールは何ですか?

A. 引用が主役にならない程度の分量にすること、引用する必然性があること、引用部分が明確なこと、引用元を改変しないこと、出典元を明記することが基本ルールです。

Q. 引用に適した信頼できる情報源にはどのようなものがありますか?

A. 公的機関の統計データ、専門家の論文、上場企業の情報開示資料など、情報の正確性や客観性が担保されたものが引用に適しています。個人ブログやWikipediaなどは控えましょう。

Q. 引用元の記載で気をつけるべきことは何ですか?
A. 引用元のサイト名とURLを明記すること、書籍の場合は書籍名・著者名・該当ページを示すことが重要です。また、孫引きは避け、オリジナルの情報源から直接引用するようにしましょう。

Q. 画像の引用で注意すべき点はありますか?

A. 画像も著作物なので、テキスト同様に引用のルールが適用されます。「出典:○○○」のように引用元を明示し、必要最小限の画像サイズで引用することを心がけましょう。

 

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イノーバマーケティングチーム

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