エンジニア経験ゼロの創業者が、開発を外注してベンチャーを成功させた秘訣とは?

経営・ビジネスハック

一般的に、ベンチャーを起業する際には、技術が判るエンジニア出身の人とビジネス系の人がチームを組むのが良いと言われている。現在、日本で優秀なエンジニアを探すのは大変難しい状況だ。

この事に関して、面白い記事を見つけたのでご紹介しよう。

記事を書いたのは、招待制のニュース共有サービス Quibbの創業者である、サンディ・マクパーソンである。

今回は、知り合いの3人の個人起業家について書いてみたい。今回、Penzu(現Minbox)のアレクサンダー・ミムラン、Waneloのディーナ・ワシャブスカヤ、Appsumoのノア・ケイガンの3人について話を聞いた。

彼らは技術者出身ではないにも関わらず、たったひとりで起業し、数億円の売上を達成、もしくは、同規模の出資を受け成功している。私は、彼らに、技術的なバックグラウンドの無いにも関わらず、どうやってスタートアップを成功させる事が出来たのか質問した。インタビューから明らかになった4つのポイントをご紹介しよう。

彼らの話から4つの共通項が浮かび上がってきた。
1. テクノロジーを理解している
2. プロダクト志向である
3. 資金がある
4. ベンチャーやテクノロジー業界のネットワークを持っている

3人の経験談をさらに詳しく見てみよう。

テクノロジーへの理解

ディーナはWaneloを立ち上げた時の経験からこう語る。
「エンジニアとテクノロジーの話が出来ないといけない」

あなたが、ビジョンに基づいて、プロダクト開発に取り組もうとしているのであれば、テクノロジーの用語で、自分のやりたい事を正確に説明できる必要がある。ディーナもアレクサンダーも、ウェブサイトやアプリケーションのデザインに何年も携わってきた。ノアの場合は、自分でAppsumoのプロトタイプをプログラミングするだけのPHPの知識があった。彼は、マーケティングに時間を使うため、開発の続きを外注のエンジニアに引き継いだのだが、スムーズに引き継ぐ事が出来たし、その後のエンジニアへの指示も的確だった。

「テクノロジーのスタートアップを立ち上げる場合には、コーディングの基礎知識は欠かせない。ビジネスがずっと楽に立ち上げられるようなる。」 ノア

プロダクト志向である

技術への知識が無い人が単独で起業する場合は、プロダクトに集中できないといけない。ビジネスやマーケティングだけでは十分ではない。プロダクトのモックアップを作る事に興味を持ち、製品のデザインや機能を深く理解している。リーンスタートアップにおける顧客開発のルールに従い、常にユーザーと対話し学んでいる。技術系の創業メンバーは、逆に、新しいAPIをどう活用するか、データをどうやって集めるかなどという事にフォーカスしすぎなので、要注意だ。

「事業を立上げや成長させるには、外に出て顧客と話す事が必要だ。でも、エンジニアは机に座って何かを作ってばかりいる。エンジニアの病気だよ。」 ノア

資金がある

テクノロジー企業を立ち上げるためには、プロダクトの開発のための資金が必要となる。自分でプロトタイプを作れる場合にはお金が節約できるが、そうでない場合には、プロトタイプの開発コストをまかなうための資金が必要だ。加えて、会社の設立に必要な経営や毎月の諸経費も必要になる。ローンを組むか、自分の貯金から充当するか、あるいは、別のやり方でお金を確保する必要がある。ディーナは、既に自分のデザイン会社を経営しており、そちらの収益を使ってWaneloの最初のバージョンを外注で開発する事が出来た。

「起業家として、ゼロをイチにするために必要な事をしないといけないの。プロダクトの開発を外注しないと開発できない場合には、お金を払うべきよ。」 ディーナ

ベンチャーやテクノロジー業界のネットワークを持っている

3人は、技術者や起業家のネットワークを活用し、開発をアウトソースできるエンジニアやCTOなどを見つけている。自分でコードを書くにしても、複雑な部分を手伝ってくれる協力者を見つけている。ディーナはWaneloのプロトタイプを立ち上げるために、前職の同僚の手を借りた。ノアは、前に、ベンチャーの立上げを一緒に行った友人に協力してもらった。アレクサンダーは、友人の技術者に相談し、パートタイムで手伝ってくれる技術者を見つけた。彼は、結局PenzuのCTOに就任し、現在は共同創設者としてMinboxの立ち上げにかかわっている。

「もし、あなたが技術者ではなくて、技術者を雇うことを考えているなら…、大変だよ。相手の技術レベルがわからないし、どういう人が必要なのか判らないから。」 アレクサンダー

いつCTOを雇うべきか?

こうして、自力でプロダクトを開発した彼らも、どこかのタイミングでCTOを見つけないといけない。どのタイミングでそうしたのだろうか?
開発の効率が悪すぎて限界を感じた時や、売れるプロダクトが出来上がった時が、そのタイミングだ。外注するよりも、社内にエンジニアが居た方が、効率的だし便利だと考えた時、自分のプロダクトが機能し始め、ビジネスの成果が見え始めてきた時だ。その時には、今外注しているエンジニアと長期契約を結ぶか、エンジニアに共同創設者になってもらう、もしくは、CTOとして入社してもらう人を探す時が来たということだ。

記事執筆:(株)イノーバ。イノーバでは、コンテンツマーケティングのノウハウを詰め込んだ無料のebookや事例集をご提供しています。ダウンロードはこちらからどうぞ→https://innova-jp.com/library/


Four traits of successful non-technical solo founders via Sandi MacPherson – QUIBB

Photo Credit:Nigelpepper