自分のキャリアに悩む若い人へー自分の情熱を追求しよう!

経営・ビジネスハック

ブログの読者の方から1通のメールが届いた。差出人は、増田友之さん。今、海外留学しており卒業を控えているのだが、進路について悩んでいるので相談したいとの事。富士通の後輩でもあるので、僕なりに彼にアドバイスを行った。

僕自身の20代は本当に悩みが深かった。悩みすぎて、帯状疱疹が出た事もある。なので、彼の悩みにすごく共感できた。
また、彼のように、自分のキャリアに悩んでいる人も多いのではないかと思う。そんな人の参考になればと思い、彼の承諾を得て、メールのやりとりを掲載させて頂く。

増田さんからのメール。1通目

宗像様

初めまして。増田知之と申します。
Shoprunner serviceの記事を探している時にブログを発見、連絡させて頂きました。

実は私も今年の3月に富士通を辞め、現在シアトルのワシントン大学に一年間ビジネス留学にきております(MBAではありません)

ちょっと今悩んでることがあり、書かれているブログ内容とはあまり関係ないのですが、少しでもアドバイスを頂ければと思い連絡させて頂きました。私は現在26歳で来年の3月に日本に戻り再就職をする予定なのですが、恥ずかしながら行きたい会社や今後の方向性がいまいち定まっていません。私は理系出身でしたので、あまり就職活動時には自分自身のことを深く考えずに理系ならメーカーだろうという甘い考えでいました。ただ働いていく中で、色々迷うことが出てきたこと、また兼ねてから、留学をしたいという夢と今後転職をする際にあまり専門知識や技術がない私にとってはビジネス留学がいい経験になると思い今に至ります。

富士通では法人営業を経験していたことや今回勉強している英語などを少しでも生かせればいいとは思っているのですが、実際日本に帰った際に何を基準にして今後の会社選びをしていけばいいかが見えていない状況です。

宗像さんは商社なども経験されているということでしたので違う業種で働く難しさや入る際に必要なこと、何を基準に会社を選びをしてこられたか等、もしお時間があればアドバイスを頂ければ幸いです。

増田 知之

僕の回答。1通目

増田さん

ご連絡ありがとうございます。
同じ富士通つながりなのですね。どうぞ、よろしくお願いします。

転職に関してですが、僕は、好奇心を軸に仕事を選んでいました。

増田さんも26才でまだまだ若いので、あまり自分の枠をはめずにやりたい事に挑戦するのが良いのではないでしょうか?

スティーブジョブズの動画を是非ご覧ください。僕も、富士通を辞めて転職するときに勇気づけられました。
スティーブジョブズがスタンフォードで行った講演の動画

また、転職に関しては、需要と供給もありますし、自分を売り込むという要素もあります。
自分をマーケティングする必要があります。

おすすめの本としては、what color is your parachuteという本があります。転職に関して書かれている一番良い本なので、是非読んでください。

(参考)あなたのパラシュートは何色?

もう一つのアドバイスは、出来るだけ大勢の人に会い、知っている人の紹介で転職するという事です。
一般の転職サイトや転職エージェントに頼るのはおすすめしません。

今は、FacebookやLinkedInなど、ネットワークを広げるための便利なツールがあります。
とりあえず、人に会い、自分の考えている事をぶつけて行く事です。

頭の中で悩んでいても何も解決しません。行動する事。人と会う事。メールを送る事。

僕が過去に紹介したこちらの記事が参考になると思います。起業家は人とのつながりを本当に大事にするのです。
MBA思考 vs.起業家思考:米国ヴァージニア大学教授の研究の紹介

増田さんは、こうして僕にメールを出したのですから、これは貴重な第一歩です。
どんどんアクションをし、手数を増やしてください。

ただし、人間関係は作るのは難しく、壊すのは簡単です。特に目上の人にメールする時、人と会う時礼儀を尽くしてください。

それから、人と会うにしても、相手に会いたいと思わせる必要があります。僕の場合は、富士通つながりで良かったと思いますが、そうでない人と会う時には、きちんと自分のアピールを出来るようにする事。これが大事です。

最後に質問していいですか?

富士通を辞めた時には、将来どうしたいと思ってましたか?

将来、こうなりたいという夢はありますか?

宗像

増田さんからのメール。2通目

宗像様

早々にお返事を頂きありがとうございます。
非常に嬉しいです。スティーブジョブズの動画については私もすでに何度か見ており、勇気付けられました。お薦め頂いた本に関しては、ぜひ読んでみたいと思います。

返信頂いた内容を読ませて頂き自分に足りない点が多々あることに気付かされました。
特に自分を売り込むという点ではかなり現状では足りないと感じています。
相手が会いたいと思えるような人間にどうすればなれるのか深く考えてみたいと思います。

転職活動はエージェントなどを使わずに人の紹介で、ということでしたがこれは実際に経験されてそのデメリットを感じられたからでしょうか?今後、色々ネットワークを広げていこうと考えていますが、現状では人の紹介で入れる会社がない為、実際に転職エージェントなどを使い転職活動をしようかと考えていました。

最後に質問に回答させて頂きます。

■富士通を辞めた時には、将来どうしたいと思ってましたか?
→実際のところ、富士通を辞める時は将来の仕事や今後の目標という考えはあまりなく、1年間という短い期間なので出来る限り悔いのないよう一日一日を精一杯生きようと、少しでも今後の人生にプラスになるようなこと(考え方や個人のスキルアップ)を得ようとそれだけでした。あまりその後のことを考える余裕はなかったです。

■将来、こうなりたいという夢はありますか?
→本当に漠然としていて恥ずかしいのですが、2つあります。
1つ目は、目に見えるものでも見えないものでもいいのですが、自分が創ったもので人々の生活や考え方に影響を与え、よりその人の人生が豊かにすることです。
2つ目は、ある分野のプロフェッショナルになることです。これも具体性がないのですが何かある1つの分野でトップになることが目標です。この知識なら誰にも負けない、この仕事に関しては誰にも負けない、などそういった人間になることが目標です。

以上です。

増田 知之

僕からのメール。2通目

増田さん(さんづけで行きましょう)

お返事ありがとうございます。

あのですね、増田さんは真面目なんだと思いますよ。
今ままで家族とか、親戚とか、先生とか、上司とか、期待に応える事で生きてきたんじゃないですか?
期待に応える事で認めてもらいたい、承認欲求が強いタイプなのかもしれません。

だけどね、もっと自分の好きな事を追求していかないとダメですよ。何がしたいか分からないのは、今まで好きを追求した事が無いからです。周囲の期待に応えて生きてきたからです。

でも、昔のように、いい大学を出て、いい会社に入れば成功が約束されている時代ではないのです。自分の情熱を原動力に、自分で道を切り開かないといけないんです。

多分、留学を選んだのは大きな一歩で、素晴らしいと思います。
せっかく一歩を踏み出したのだから、どんどん自分でもっと切り開かないとダメです。

転職エージェントを進めないと言ったのは、良い案件を紹介して来ないからです。おそらく、僕が転職エージェントだったら、多分、増田さんを営業職で紹介すると思います。たぶん、外資系ITの営業職。それが一番紹介しやすいから。英語がわかって、ITの経験があって、営業が出来る。外資系のITで営業がしたいならそれもいいですが、そうではないのであれば、おすすめしません。

富士通の同期には相談できないんですか?大学の同級生は?留学の時に知り合った人は?友達のつてをひたすらたどって会いたい人に会いに行くことは出来るのではないですか?

やりたい事が判らない、みつからない、それもそうだと思います。経験しないと何が楽しいかなんて分からないから。でもね、本を読んだり、話を聞いたりして、自分で情報を取る事は出来るんですよ。

行動しないと道は開けないです。

もし、あまり友人が多くないのであれば、とりあえず、勉強会や交流会に出まくって、知人を増やす事をおすすめします。そして、数百人、数千人の人と名刺交換をするんです。

その度に、自分はどういう人物か?何をやってきたのか?何をやっていきたいのか?を説明する事になるんです。それを繰り返せば、自分で自分をどう説明したらいいか、分かるのではないですか?

自分が何を好きなのかわからないとしたら、それは、今まで好きな気持ちを殺して生きてきたからです。僕も、富士通時代は受け身で仕事をしてきたので、よくわかります。

好きな事がわからないなら、嫌いな事は何ですか?
絶対嫌な事は何ですか?自分が嫌な事をリストアップしていくと、好きな事が浮かんでくる事があります。

増田さんは、自分で自分のストーリーを紡がないといけないんですよ。過去と現在と未来をつなげて、ストーリーを作るんです。ストーリーに正解は無い。当たりも外れもない。好きに作ればいいです。

スティーブジョブズが、点を線にするって言ってますよね?あれは、自分が、自分自身の物語りをつむぎだすんですよ。
増田さんは、どういうストーリーをつむぎ出したいのですか?

もしあらゆる制約条件を取り払ったら、何をしたいのですか?
あるいは、もし、半年後に死ぬとしたら、何がしたいのですか?

この動画を見てみて下さい。

ランディパウシュ 最後の授業

ドラマチックになってしまって申し訳ないですが、すごく悩みが深そうだったので、アドバイスしました。

参考になれば幸いです。

増田さんからのメール。3通目

宗像さん

貴重なアドバイス有難うございます。
早速、今日「What color is your parachute?」を購入し、少し読みました。まだ、読み始めたばかりなので自分の考えはまとまっておりませんが、一度読み終えて何か感じるものや自分の方向性を決めてくれるようなものがあればと思っています。

言われた通り、自分の頭の中で承認要求のようなものを考えずに動こうとするのですが結局実際はそういったことを求めてきてしまっている部分はあります。

相談できる人は現在シアトルにも数人いるので早速相談することにしました。
ただ、やはり日本の友達ですと同業他社の知り合いや同期が多くとなってしまうので、違う企業の情報や違った価値観を持っている知り合いはあまりいないのが現状ですので、日本に帰ったら積極的に勉強会や交流会に参加しようと思います。

頂いた質問をいろいろ考えたのですがやはり簡単には答えが出ませんでした。幸いにもまだこちらにいる時間が数か月あるので色んな人の意見を聞き、自分自身でも色々考えをまとめてみたいと思います。

こちらにきてからこういったことを考える機会がなく、今後の将来の自分のあり方を考える上では非常に自分の中で大きなアドバイスを頂けて本当に嬉しいです。

宗像さんもお忙しい中で返信して頂いたとは思いますが、失礼ながらまた何か相談事があれば
連絡させて頂きたいです。また、自分の方向性や進路が決まればご報告させて頂きます。

以上です。

増田 知之

僕からのメール。3通目

増田さん

早速本を買ったのですね、アクションが早いのは素晴らしいと思います。

僕も偉そうな事をメールで書いてますが、富士通からMBAに行くときは、何がやりたいか全くなかったので、心配する必要はありません。何とかなります(笑)

転職する際には、自分を売り込む事になるので、ストーリーが要ります。これは、自分をマーケティングするという事ですから。

あとは、誰かに話しをする時にも、相手に共感してもらえた方が相談に乗ってもらいやすいです。何かに一生懸命になっている人は応援したくなるものですから。

だから、頑張って見て下さい。今悩むと将来必ず成長の糧になりますから。

最後にお願いなのですが、今回のやりとりの一部をブログで公開させてもらえませんか?
大勢の若い方とお話をするのですが、皆さん同じ悩みをお持ちなので、ブログで公開すると役に立つと思うんです。

実名でも、匿名でもかまいません。自分をアピールして転職につなげたいのであれば、実名で出す事もありですし、まだ、気後れするのであれば、匿名でかまいません。

ご検討下さい。

どうぞ、よろしくお願いします。

宗像

増田さんからのメール。4通目

宗像さん

私の情報をブログに載せて頂いても大丈夫です。

私自身が今回のように知らない方に急に連絡をさせて頂くのが初めての経験でしたが、数回のメールのやりとりでも色々な発見をすることが出来ました。
本当に感謝しています。
今後も自分自身のネットワークを広げていけば、色々な可能性が広がっていくんだなと改めて感じました。

この経験を無駄にせず、いつか実際の仕事の場面で宗像さんとお会いできるよう
自分の輝ける場所を見つけるように頑張って行きたいと思います。
講演会もやられているということだったので日本に帰ったら是非参加させて頂きたいです。

増田 知之

僕からのメール。4通目

増田さん

ご快諾ありがとうございます。
では、せっかく名前を出すので、増田さんのプロフィールを頂けますか?

140文字位で、今までやって来た事(大学、会社)、今後やっていきたい事を教えてください。
ひょっとしたら、ブログがきっかけで仕事に繋がるかもしれませんので。

どうぞ、よろしくお願いします。

宗像

増田さんからのメール。5通目

宗像さん

遅くなってしまいすみません。

プロフィールを下記に記載しましたので宜しくお願いします。
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2009年に中央大学を卒業し、富士通に入社。法人営業として食品業界を中心に中~大規模案件を多数担当。3年間勤めた後、兼ねてからの目標であった留学を決め現在はシアトルのワシントン大学にてビジネスの勉強中。今後は、これまでの経験を生かしつつ”楽しみながら仕事をする”ことを目標に今後のプランを検討中です。
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限られた中で自分を表現するのは難しいですね。もし、掲載して頂いた内容で
少しでも興味を持って頂ける方がおれば嬉しいです。

以上です。

増田 知之

まとめ

20代は悩みの時期だ。自分の進路を模索する時期だ。悩みは、人間を成長させる。どんどん悩んだらいい。
ただ、僕が伝えたいのは、行動する事の大事さである。誰かに会って話しを聞く、メールを出す、本を読む、留学する。自分がやりたい事、知りたい事に対して、行動していくのである。

そして、行動を突き動かすエンジンは情熱だ。これがやりたい、周りのみんなが全員反対しても、なんとしてもやりたい。そういう情熱の対象を見つけて欲しい。

まだ情熱の対象が見つかってないなら、とにかく行動してみよう。迷ったら、行動、行動、行動。
行動すれば何かが見える。

Connecting the dots。点を線につなげる。これは、増田さんとのやりとりで登場したスティーブ・ジョブズの講演での言葉だ。
点を線につなげるのは行動だ。

スティーブ・ジョブズだって、若い頃は悩んで大学を中退している。でも、彼を一流の起業家にしたのは、飽くなき情熱と行動力なのである。

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Photo Credit:Martinak15