ファッションアイテムをチェックしながらリミックスができちゃう!H&Mのオンラインカタログに注目

コンテンツマーケティング
今や若者をリードする世界のファストファッションブランドであり、売上高世界第2位を誇るスウェーデンのアパレルメーカーH&M。有名デザイナーやセレブリティとのコラボレーションにより、常に話題性を持った宣伝で多くの消費者を魅了している。
この夏も例外ではない。しかし、今回は今まで以上に新鮮、かつ画期的なコンテンツマーケティング戦略をアジア圏で展開している。
サマーコレクション「H&M Loves Music」のオンラインコンテンツとして、大手広告会社とタッグを組み、タブレットやスマートフォンで体験できる、前代未聞のリミックスオンラインカタログ「Fashion Mixer」を作り出したのだ。
視覚と聴覚要素の高いコンテンツ
「Fashion Mixer」は、ファッションと音楽を融合した、ユーザー参加型の“音楽入り商品カタログ”である。各ファッションアイテムには、ビートからメロディやヴォイスに至るまで、それぞれ独特のサウンドエフェクトが付けてある。
ユーザーは好きなファッションアイテムを、専用ボックスにドラッグ&ドロップするだけでオリジナルのリミックスを作れるのだ。
このように、ユーザーの視覚、聴覚そして思考を刺激することにより、彼らの身も心もこのコンテンツに釘づけになる。
ソーシャルメディアをフル活用
自分でリミックスした曲は、様々なソーシャルメディアで共有することができる。これらの共有された曲は、新しいユーザー、または見込み客をH&Mサマーカタログのページへと誘導させる。
また、サイト内にあるTop Mixers 100 Chartでの週間最多「いいね!」獲得者には、人気ブランドのヘッドフォンがプレゼントされる。
注目すべきは、この懸賞品である。あえて、他社のブランド、そしてH&Mが売り出している洋服やアクセサリーとは全く異なるジャンルであるヘッドフォンなのだ。
「音楽」との融合をコンセプトとした今回のサマーコレクションの一貫性が、コンテンツマーケティングにストーリーを与え、印象深いものとしている。
付加価値の追求
サマーコレクション「H&M Loves Music」には、H&Mのターゲット層が好む「音楽」という別の要素を組み込んであるということは先にも述べたが、これは現在、Eコマース(EC)が最も活用されているアパレル業界において、よく使われる手法である。
しかし、H&Mはその「音楽」という枠から、さらに上をいく「作曲」というコンテンツを加えた。それによりユーザーは、創造、楽しさ、面白さ、カッコ良さという付加価値を得ることができる。
インターネット上で行われる商品販売にとって、ユーザーがそのコンテンツから得る付加価値はとても重要な役割を担っている。なぜなら、それが商品のイメージや満足度をふくらませ、購買意欲に拍車をかけるからだ。
まとめ
このように、自社商品の売り込みだけに力を入れるのではなく、ターゲット層にサイト上で時間を費やしてもらい、「楽しかった」という満足度を与えるコンテンツ作りをすることが、後々の顧客拡大につながるカギとなる。
皆さんの会社でも、H&Mが音楽との融合で実現したように、自社商品と何か別の要素を組み合わせて、魅力的で個性的なコンテンツを作ってみてはいかがだろうか。
参考元:?H&M’s New Online Catalog Can Be Remixed Like Music?H&M creates ‘Fashion Mixer’ interactive musical catalogue to promote Divided range across Asia?H&M Loves Music Collection ? Part 1: The Club?Fashion for all
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