Facebookはこう使う!海外の不動産業による威力抜群のコンテンツ例

コンテンツマーケティング
Facebookはあらゆるビジネスにとって、既存顧客と見込み客の両方にリーチできる最高の場。それは、不動産業にとっても同じことだ。
世界中の不動産会社が、Facebookページを通じて空いている物件を紹介したり、地域情報を提供したりといった工夫を試みている。そういった情報は、さらにひと工夫を加えることで、より強力なコンテンツになる。
本記事では、海外のFacebookコンテンツ例を、不動産業に絞ってご紹介する。投稿例だけでなく、カバー写真を工夫している例も取り上げるので、参考にしていただきたい。
お客さんとのコミュニケーションが盛り上がるコンテンツ例
お客さんと関係を築く手っ取り早い方法は、質問を投げかけることだ。つい答えたくなってしまうようなものであれば、多くのコメントを得られるだろう。
以下のBetter Homes and Gardens Real Estateによる投稿を見ていただきたい。半透明の扉がついたキッチンキャビネットの画像と共に、「ガラスの扉と中が見えない扉、どちらが好き?」と問いかけている。
出典:Better Homes and Gardens Real EstateのFacebook投稿例
もう一つ、realestate.com.auの例も見てみよう。「キッチンにテレビを置くのは賛成? 反対?」という質問と一緒に、キッチンにテレビがある画像を投稿している。
出典:realestate.com.auのFacebook投稿例
前者(キャビネットの例)はキッチンインテリアの好みに関する質問であるのに対し、後者(テレビの例)はライフスタイルも絡んでくる問いかけであるのが興味深い。
暮らしのアイデアを提案しているコンテンツ例
不動産会社が提供できるのは、家の情報だけではない。家は暮らしの場であるわけだから、日々の生活に役立つアイデアも、立派な関連コンテンツになる。
Zillowは、収納のアイデアをたくさん提案している。以下はその一例で、「これがあれば、食糧貯蔵室はいりません!」というメッセージを発信している。
収納は家を借りる、買う際の重要ポイントの一つ。お客さんにとって、非常に参考になるコンテンツであることは間違いないだろう。
不動産市場の情報を提供しているコンテンツ例
家の売買を検討している人にとって、関連ノウハウや不動産市場のニュースは、貴重な情報だ。
Castran Gilbertは、地元の不動産市場に関するニュースを提供している。以下の投稿では、金利が変わらなければ、2014年~2015年のメルボルンの住宅価格が5%~9%上がるかもしれないと伝えている。
出典:Castran GilbertのFacebook投稿例
こういった情報は、そのままストレートに伝えても十分に役立つだろう。ただ、少し硬い印象を受けるのも事実だ。
しかし、地味な内容にユーモアを加えることも可能だ。Gad Realty NYCの投稿を見ていただきたい。
「家を購入する3カ月~6カ月前は、ほかに大きい買い物をするべきではない」という情報に、ユニークな画像を添えている。硬い内容をユーモアで和らげる……。ぜひ真似したい手法だ。
カバー写真にも工夫を!
サイト訪問者の多くは、ほとんどの時間をページの上部3分の1を見て過ごしていることが、アイトラッキングの実験からわかっている。つまり、スクロールしないで見られる部分が、人に一番見られているということである。
では、Facebookページで一番見られる部分には何があるだろう? そう、カバー写真だ。
ユーザーの目に必ず入るカバー写真が、ブランドの印象を左右すると言ってもいいだろう。カバー写真に力を入れて工夫を加えれば、いろいろな効果を期待できるということでもある。
以下の例を見ていただきたい。多くの不動産会社が家のコラージュ写真を使う中、Realtor.comは見込み客の獲得に焦点を絞った写真を載せている。
スマートフォンを使用している画像によって、家の前で物件情報を確認できるアプリがあることをアピールしている。カバー写真にカーソルを置くと、アプリ紹介のリンクに誘導される仕組みも見事だ。
また、不動産仲介業者のRonnie Ontiveros氏のページでは、売り出し中の物件をカバー写真に使っている。おすすめ物件はその時々で変わるため、彼女のカバー写真は頻繁に更新されているようだ。
不動産仲介業者Ronnie OntiverosのFacebookカバー写真(2014年10月時点)
最後に
不動産業のFacebookページで、かくもバラエティ豊かなコンテンツを作れることがわかっていただけたと思う。また、今回ご紹介したコンテンツのアイデアの中には、ほかの業界でも応用できるものもあるだろう。
競合と差別化できる投稿をどんどん増やせば、お客さんとの関係を深め、Webサイトやランディングページへのアクセスも増やしていけるはずだ。本記事が、少しでも参考になれば幸いである。
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