アイトラッキング調査結果からわかる!コマースアプリにおける画像の重要性

デジタルマーケティング

今や毎日のように、新作が次々とリリースされるスマホアプリ。ゲームアプリから企業ブランドを認知させるためのアプリまで、多様なアプリがリリースされるなかで、コマースのアプリもさまざまなジャンルで展開されている。

テレビCMなどでもそういったコマースアプリが紹介されていることから伺えるように、その売上は大きな成長を遂げている。

そんなふうにライバルアプリが次々とリリースされるなか、アプリ制作者は、自社のアプリを成長させるために、より良いUIを実現させる必要があるのだが、特に、画像の配置には、頭を悩ませる開発者も少なくないだろう。

  • モバイルアプリにおいて、ユーザーは、どのコンテンツに注目するのか?
  • 画像は、どの位置に、どのように配置することが最適なのか?
  • 画像のロード時間は、どれほどユーザーに影響を及ぼすのか?

カナダのモバイル広告会社「プラスチックモービル」が実施した、コマースアプリにおけるアイトラッキング調査の結果に、その答えのヒントがある。

想像以上に人々を注目させる、画像の威力

画像は下手に配置すると、本来の伝達内容を無視し、無駄な主張をしてしまいがちだが、その威力は、想像以上のものだ。

プラスチックモービルは、3つのコマースアプリを対象とした実験を実施した。電化製品購入・ホテル予約・ピザ予約の3つのアプリである。方法としては、神経ヘッドセットと視覚を追跡する眼鏡によって、ユーザーの感情や、視線が集中するポイントをレポートしたのである。

その結果、全てにおいて、製品の“画像”にユーザーの視線が集中していた。もちろん画像が大きければ大きいほど、その集中力は増している。

驚いたことに、製品やサービスの説明がスクリーンの半分を占めていても、ユーザーは説明をほとんど読まずに、画像に集中していたという結果が得られた。3つのアプリに共通した結果である。

小さいモバイルアプリの画面から得られる、細かな文字の説明などは、少しもユーザーの視覚を捉えない。いかに、商品やサービスの魅力を画像にまとめ、印象深く、ユーザーの目に止まらせることができるかが勝負なのだ。

イメージ画像に次いで集中している箇所は、“価格表示”だった。製品情報はスキップされ、“画像”と“価格”に、視線は集中する。この結果を参考にするだけでも、デザイン構成を、ある程度固めることができるだろう。

画像の大きさやロード時間による影響

この実験レポートから、大きい画像が、ユーザーのポジティブな感情を引き出すこともわかった。

プラスチックモービルは、アプリの各フェーズにおける、感情の変化をレポートしている。その結果、フルスクリーンの画像が表示された時や、画像が多数表示されたアプリオープン時などは、ユーザーの最高の感情を引き出したことがわかった。

もちろん、ロード時間も大きな影響を与えている。想像通りの結果ではあるが、短いロード時間はポジティブな感情を、長いロード時間はフラストレーションを引き起こす結果となった。

コマースアプリにおけるサイトデザイン

コマースアプリのコンバージョンは、「顧客が購入すること」である。

膨大にある商品やサービスのなかから、自分に合う魅力的なものを探し出し、購入したいユーザーにとって、画像は大きな指標となる。商品やサービスの詳細を伝える細かな説明は、二の次であることを理解し、まずは、画像と価格の配置・デザインを吟味する必要がある。

短いロード時間で、よりインパクトのある画像の使い方が実現できれば、ユーザーの心を掴み、日々のアクティブユーザーを増やすだけでなく、最終目標であるコンバージョン数の増加にも繋がるだろう。

参考元: Eye-Tracking Study: How Consumers Use Mobile Apps

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