Eコマースサイトの差別化に必要な5つのポイント

EC(Eコマース)

ここ数年Eコマースが急速な進歩を遂げている。アメリカでは新しいタイプのEコマースがどんどん生まれてきているし、日本でも大企業のEコマース参入が相次いでいる。Eコマースの市場は年率で20%で伸び続けているが、一方で競争が激化していくのは間違いない。

競合他社と差別化をはかっていくには、最新の技術を取り入れつつ、顧客の買い物体験を改善し続ける事である。Eコマースで差別化を考える上で、役にたつ記事があるので、ご紹介したい。

Eコマースサイトの差別化に必要な5つのポイント

1 サイトの動的カスタマイズ

EコマースのWebサイトは消費者の購買行動のデータを蓄積できる。ユーザーがどのカテゴリーに時間を費やしたか、どのサイトからとんで来たか、どんな商品に興味をもっているか等だ。こういった情報とページ遷移情報(クリックストリーム)を活用することで、Eコマース業者はユーザー属性に合わせた購買体験を提供し、コンバージョンマーケティングに注力することが出来る。

例えば、ラクロス用品を販売するLax WorldのWebサイトは、ユーザーの性別を推定し、性別に合わせて画面が表示している。女性には女性をターゲットにした商品のバナー、おすすめの商品が表示され、その人のためにパーソナライズされたショッピングができるのだ。

多くのEコマース事業者は、新規顧客の獲得には注力するが、セールスファネルの中心(既に購買を検討している段階の顧客)の存在を忘れがちだ。

Eコマース業者は、ユーザーが購買を検討している商品に関連する商品を表示するなど、ユーザー毎にパーソナライズされた購買経験を提供することで、すでに自社サイトに訪問しているユーザーの売上を向上させ、広告のコストを抑えることが可能だ。

2 サイトのソーシャル化

Eコマースの担当者の中には、ソーシャルメディアに積極的に取り組んだものの、効果があがらず懐疑的になっている人が多いのではないだろうか?増えているという。より多くの経営者がソーシャルメディアの活用が売り上げに直接貢献しないことに気づき始めている。

しかし、今は、ソーシャルメディアというプラットフォームを活用して、製品やサービスのイノベーションを起こし、ユーザーのエンゲージメント(対話、コミュニケーション)を行い、マネタイズまで行う必要がある。このような段階ではFacebookのページやtwitterのアカウントを作る事はもはや充分ではない。

時間とコストをかけられない中規模ECサイトの経営者は、自社サイトにソーシャルメディアを組み込んでしまうべきだ。SNS上で顧客のお気に入りの商品や購入した商品をシェアできるように商品のページにシェアボタンを置くのだ。ソーシャルとEコマースをスムーズにつなげることができれば、既存顧客を忠誠心の高いロイヤルカスタマーに変え、売上向上にも効果を発揮するだろう。

3 タブレットショッピング

「モバイル」が非常に盛り上がっている。昨年多くの会社がモバイル戦略に取組み、徐々にどのような施策が効果があるのかが明らかになってきた。

モバイルアプリは、ゲームや知名度のある大手ブランドと親和性が高く、携帯へのメールマーケティングはレストランなど店舗を持つビジネスに親和性が高い。そして、モバイル向けサイトは全ての業種に効果があるということだ。

モバイルデバイスの中で、ECサイトと親和性が高いのが、タブレットである事が分かってきた。

Forrester Researchの予測によれば、来年タブレットの使用者は5070万人に達するという。同調査によれば、タブレットによるECサイト利用はトラフィック量から見ればわずかであるものの、売上には大きなインパクトをもつという。タブレットユーザーのECサイトでのコンバージョン率はPCユーザーの3%に対し4−5%と高く、購入する商品の平均単価も10〜20%ほど高い。

来年はタブレットで見やすいサイトのデザインが重要になるだろう。

4 購買体験の最適化

消費者はネットショッピングに対して、リアルの世界でウインドーショッピングを行うような感覚を求めてきている。この消費者のニーズに応えるため、商品の見せ方を工夫していく必要がある。

美しい商品画像をメーカーから提供してか、自社でプロの写真家を雇うなど、サイト上での商品画像により注力する事がEコマースの重要な戦略となっていく。

商品画像に力を入れる事で、消費者がその商品を実際に使用しているイメージを想起させるのだ。

サイト上で全てのカラーバリエーションが見えるようになっているか?生地の柄がよく見えるようにズームができるか? 360℃の角度から商品が見えるようになっているか?

サイト上であたかも本物の商品を触っているかのような体験を提供すること。これが重要だ。

5 サイト内検索

サイト内検索は新しいものではない。ただし、最近、Eコマースサイトにとって、サイト内検索が重要である事を証明する統計結果が出ているだ。

2011年の私たち(Groove Commerce社)の評価によると、サイト内検索を使う人は、コンバージョン率が3〜5倍も高く、また平均購買額も25%〜50%高い。我々のクライアントの中には、サイト内検索によってコンバージョン率が200%から300%も向上した会社もある。

このような統計を見れば、サイト内検索で、検索結果に、「no result found (商品が見つかりません)」というような状態を放置する事が出来ない事は明らかだ。

サイト内検索の機能を提供する外部の会社のサービスを利用するのが必須になる。

彼らは、検索結果の最適化、検索候補の表示、オートフィル、ファジー論理を利用した検索結果表示などの機能を提供してくれる。
出典:eCommerce Strategy for 2012: Top Five Trends You Should be Acting on!