マーケティングキャンペーンの「見切り時」はいつ?失敗を暗示するサインとその理由

デジタルマーケティング

ビジネスを成功させるうえでの大切な能力の一つとして「見切る力」がある。

この商品は最近売れていないから見切り時だな……。

このサービスは時代遅れになったから改善が必要だな……。

その時々の市場のニーズや好みに合わせて、こういった見切りをきっちりとつけて柔軟に対応することは、損失を最小限に抑えるために欠かせない大切なステップ。そして、この法則はコンテンツマーケティングにも当てはまるのだ。

そこで今日は、「マーケティングキャンペーンの見切り時」をうまく判断するためのサインを紹介したい。どうして失敗となってしまったのかの原因と、それをどうやって改善していくかについて考えてみよう。

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見切りのサインはこれ

はじめに、現在実施しているマーケティングがうまくいっていないサインをざっと挙げてみよう。

Eメールコンテンツ

  • メール開封率の低下
  • メルマガ登録解除率の上昇

オンラインコンテンツ

  • サイト訪問者数の減少
  • サイト滞在時間の減少
  • オンラインからのコンバージョン率の低下
  • オンラインフォームへの記入におけるスパム率上昇

ソーシャルメディアコンテンツ

  • ファン層が、企業のねらっているターゲット層と違う
  • 「いいね」「シェア」「リツイート」などのリアクションの減少
  • ネガティブコメント数の上昇

失敗の理由について考える

上記で挙げたような「見切りのサイン」が見えた時には、今後のマーケティングキャンペーンで同じことを繰り返さないように、なぜそうなったのかの理由を考える必要がある。

以下に一般的な理由をいくつか挙げるので、自社に当てはまるものがないか確認してみよう。

プラットフォームの選択におけるミス:現在マーケティングのプラットフォームを使用する率の高い年齢層と、ターゲット顧客の年齢層がずれている。性別や業種などについてのずれが生じている場合もある。

コンテンツが代わり映えしない:ありきたりの情報やプレスリリースなど、オリジナリティーの少ないコンテンツばかりを投稿している。

ゴールについて高望みしすぎている:今すぐ結果を出したい、今すぐ大成功したいと高望みしすぎている。コンテンツマーケティングは一夜にしてならず。それぞれのコンテンツをコツコツと時間をかけて作り上げていくことで、初めて企業としての成功につながるというのを認識していない。

消費者の興味・ニーズを理解していない:企業が知ってほしい情報ではなく、消費者が求めている情報を提供する姿勢を忘れている。

コンテンツの質が低い:誤字や脱字が多い。情報源が確かなものでない。伝えたいメッセージが明確でない。

インタラクションの不足:ブログやソーシャルメディアなどに寄せられる消費者からの質問やコメントを放置。インタラクションによって培う信頼関係をおろそかにしている。

ではどうすれば良い?

見切りのサイン、すなわち失敗原因の解明が終了したら、次に考えるべきなのはそれをどうやって改善していくかである。

まずオススメするのは、正確な目標設定である。その際に押さえたいポイントは、「ターゲット顧客は誰か」「伝えたいメッセージは何か」「そこから得たい結果は何か」の3点だ。この3つがクリアにならない限り、手応えのあるマーケティングキャンペーンを継続することは不可能である。

次にオススメするのは、コンテンツの質の向上。これは、コンテンツ作成の際の情報源をより正確なものに替えたり、作成者を増やす、担当者のローテーションを行うなどして常に新しい風を取り入れたりすることで実現可能となってくる。また、それが難しい場合は無理をせず、外部に委託したり、コンサルタントに相談したりするのも良いだろう。初期費用はかかっても、長い目で見れば決してマイナスな手ではない。誤字脱字などの読む気を喪失させる要素がないよう、校正も忘れずに実行していきたい。

最後のオススメは、顧客とのインタラクションの強化。顧客をより理解するためにアンケート調査を行ったり、ソーシャルネットワークでの意見募集やコンテストを実施したりするのも良い。質問やコメントに対する返答を行う時間を設け、定期的にどのコンテンツにどんな反応が見られるかのチェックをしていきたいものである。

サインを見逃さない。それが大切

コンテンツマーケティングを行ううえで、発信する全てのコンテンツが大ヒットになることはまずない。手探りしながら茨の道をくぐり抜けていくのは、どの企業も避けて通れないことだ。

大切なのは、その過程で成功と失敗を見極める力。手応えを得られなかったマーケティングキャンペーンの見切りをどうやってつけるか、そして、その経験から何を学んで、次にどうやって生かしていくかを考える力を培うことに企業は注力すべきである。

これを機に、失敗のサインが出ているコンテンツが周りにないか、ぜひ一度確認してみてはどうだろうか。

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参考元: 5 Signs You’ve Run Your Campaign Into the Ground Anatomy of a Failed Marketing Campaign 5 Reasons Your Digital PR Campaigns Fail 5 Signs it’s Time to Change up Your E-mail Marketing Strategy Five reasons your small business blog is failing 7 Signs Your B2B Digital Marketing Strategy Is Failing You The 5 Early Warning Signs Your Content Strategy Is Failing

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