コンバージョン率を劇的に改善するためのCTAのチェックポイント

コンテンツマーケティング

「良いコンテンツを配信しているのに、コンバージョン率が上がらない…」

もしかしたら、CTAに問題があるのではないだろうか?

CTA (Call To Action)とは「行動喚起」を意味し、WEBサイトの訪問者を、取ってもらいたい行動に誘導することをいう。例えば「資料請求はこちら」というボタンを設けることなどを指す。

このCTA、コンテンツマーケティング戦略の上ではコンバージョン率に大きく左右する大事な要素であるのだが、意外となおざりにされている場合が多い。

コンバージョン率を上げるCTAとは、一体どのようなものなのだろうか?

また、どういう点をチェックしていけばよいのだろう?

1.「どこにあるか分からないからいいや」を減らす

まずは、基本的なところをチェックしよう。

例えば、自分がユーザーとしていろんなWEBサイトを訪れた際、必要な情報がすぐに見つからなくて、キョロキョロと視線をさまよわせる場合があるだろう。それを同じことを、自社サイトのユーザーにさせていないかチェックする必要がある。具体的には、次のようなことをチェックしよう。

・自社の住所、電話番号、e-mailアドレスなどの連絡先が、すぐに発見できる場所に載っているか。 ・CTAのボタンが目立つようになっているか。

これらは基本的なようで、できていないことも多いので、もう一度チェックしたい項目である。

ユーザーはWEBで情報を検索する際、サイトからサイトへとどんどん移動していく。「この会社の資料請求してみようかな?」と思った瞬間に連絡先やCTAボタンが見つからなければ、「連絡先が分からないからいいや」とすぐに次のサイトへ行ってしまう。この「分からないからいいや」は致命的だ。

例えば、電話番号などの連絡先は、ホームページの隅のCopyrightのそばに、ちょこっと載せればいいというものではない。

CTAボタンがあるどのページにも、すぐ発見できるように載せるべきである。

また、CTAのボタンについても、「色によるクリック率の違い」などの実験が行われることがあり、「何色にするか」にこだわるマーケターもいるが、重要なのはまず「目立つ」ことである。発見されなければ意味がないのだ。

また、そのボタンが一般的に最もクリックされやすい色だったとしても、ページ全体の中で他の色に埋もれてしまっている可能性もある。今一度チェックする必要があるだろう。

2. ユーザーの知識や購買意欲のレベルに合ったCTAを用意する

次に、CTAの内容が、ユーザーの知識や購買意欲のレベルに合ったものになっているか、確認しよう。

例えば、業界の基本情報を提供している記事を訪れたユーザーに、いきなり、「商品購入はこちら」というボタンを用意するのは、場合によっては相応しくない。

このような記事には、より高いレベルの知識が得られる記事などに誘導するボタンを設け、徐々に見込み客を教育して購買客へと近づけていくのがよいだろう。あるいは、より詳しい業界情報などが載っている資料を請求するボタンを設けるのもよい。

3. どんなメリットが得られるか、分かりやすく説明する

CTAボタンをクリックした後、ユーザーが何を得られるのか明示しておこう。

例えば、eBookを提供しているのであれば、それは何ページあるものなのか、ウェビナー(Webセミナー)であれば、何分間の講座なのかを、はっきり示しておくようにする。

フリーなのか、そうでないのかなども一目で分かるようにし、とにかくユーザーがCTAボタンをクリックするのを、一瞬でもためらわないようにしておく。

4. CTAボタンの設置場所をチェック

最後に、CTAボタンの設定場所をチェックしたい。

一般的には、次のような場所がCTAボタン設置にふさわしいとされている。

・ブログの右上 ・記事の末尾 ・右側のサイドバー ・トップバナー

記事の途中にボタンを設置するほうが、効果の高い場合などもあるが、文章の自然な流れを壊さないように気を付けよう。

まとめ

いかがだっただろうか?

CTAを完璧に実行しているつもりでも、改めて見直してみたり、設置してしばらくしてから効果測定したりしてみると、改善すべき点が見えてくる場合が多いだろう。

コンテンツマーケティングにおいて、CTAを上手く設置することは一般に考えられている以上に重要である。せっかく良いコンテンツを提供し見込み客を育成しても、CTAという押しの一手が弱ければ、コンバージョンまで落とし込めないのである。

その証明に、ここで1つ方程式を紹介したい。

コンバージョン数=サイト訪問者数×資料請求・問い合わせの割合

つまり、サイト訪問者数をいくら増加させても、CTAで失敗し後者の変数が低いままであれば、コンバージョン数の増加は期待できないのだ。

必要事項をチェックし、コンバージョン率アップのための対策を練っていってほしい。

また、その他のコンテンツマーケティングの実践ノウハウについては以下の記事をチェックしていただきたい。

コンテンツの拡散力を上げるソーシャルメディア投稿のコツ購入まで落とし込む、Eメールマーケティングのコツマーケター必見!戦略的コンテンツマーケティングのための効果測定講座

参考元: ・Optimize Your Website Content with Calls to Action: Tips for Small BusinessesAre Your Calls to Action Missing These Proven Formulas?

Photo: Some rights reserved by jeffmarmins, flickr

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