コンテンツマーケティングが牽引する国内外のライター向けクラウドソーシングの動向

コンテンツマーケティング

海外ではコンテンツマーケティングを意識したブログ記事やテキストコンテンツを、クラウドソーシングで委託するのが活発だ。それもあってか、記事執筆を専門としたライター向けのクラウドソーシングもある。

これに対して、日本では海外とは様相が異なり、記事執筆を委託するクラウドソーシングや関連サービスの展開は独自路線を進んでいる。

そこで、コンテンツマーケティングを意識した国内外のライター向けクラウドソーシングの動向について紹介する。

海外のクラウドソーシングはライター向けに執筆ジャンルを細かく分類

コンテンツマーケティングが先行しているアメリカでは、情報発信を目的とした記事の需要が多い。世界でも有数の大規模クラウドソーシングである『oDesk』をはじめ、知名度の高いサイトを見ると、ライター向けの募集案件の多さが見て取れる。とりわけ、マーケティング用のブログ記事作成を依頼する案件は無数にある。

こうした背景から、クラウドソーシングサイトでは、ライターが希望する仕事を探しやすいように、媒体や執筆ジャンルを細分化して募集案件を掲示している。たとえば、『Freelancer.com』のライター向けカテゴリーを見てみると、ブログ用の記事はもとより、本や電子書籍の原稿、フィクションなど専門別に細かく分けられている。

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出典:Freelancer.comのライター向けカテゴリーの一部(日本語で表示されるが、発注は英語)

日本国内のクラウドソーシングでもライター向けカテゴリーを用意している。しかし、ブログやメルマガの記事作成、セールスコピー作成など、現状では分野はさほど多くない。

海外ではライター向け専門のクラウドソーシングも活発

海外ではデザインやシステム開発などあらゆる仕事を手がける総合型のクラウドソーシングのほかに、ライター向けの専門型クラウドソーシングサービスも開設されている。代表的なサービスとして、『GoodBlogs』、『Textbroker』などがある。

こうした記事作成を専門に扱うクラウドソーシングでは、コンテンツマーケティングやSEOを意識した記事の納品を重視しているのが特徴だ。プロのライターだけでなく、ブログ執筆を専門とするブロガーも多数が登録して委託業務をこなしている。

専門分野に特化したクラウドソーシングでは、優秀な人材が揃っていることが多い。海外では今後もマーケティング用テキストコンテンツの需要が増え、ライター向けクラウドソーシングが発展していくであろう。

国内ではSEO用記事の需要でタスク型サービスが盛況

日本では特定のキーワードを盛り込んだSEO用短文記事の需要が高い。この要求に応えているのが、タスク形式によるクラウドソーシングだ。

タスク形式とは、あらかじめ委託者が仕事の課題を提示して、応募者と契約を結ばずにウェブ上で作業・納品を行う委託方法である。大量の作業を短期間のうちに完成できるため、SEO対策に開設するサテライトサイト用のコンテンツを委託するときに重宝されている。

総合型クラウドソーシングでは、このタスク形式による業務委託が盛況だ。その一方で、タスク専門クラウドソーシングも躍進し発展を遂げている。たとえば、報酬を独自のポイントで支払い、自社運営のさまざまなサービスで使用してもらうビジネスを展開している。

どちらのクラウドソーシングでも、短文記事作成の募集案件は多く、需要の高さが見て取れる。

日本でもマーケティング用コンテンツの委託が増える!?

日本の総合型クラウドソーシングでも、徐々にではあるものの、マーケティングを意識したテキストコンテンツの募集案件が増えている。

日本国内でコンテンツマーケティングが注目され始めたことで、マーケティング用のテキストコンテンツの需要は今後ますます増えていきそうだ。そうなれば、マーケティング用コンテンツを専門に扱うクラウドソーシングが登場する可能性もある。

コンテンツマーケティングもクラウドソーシングも、日本は海外と比べると後発だ。日本でのコンテンツマーケティング普及を契機に、国内のライター向けクラウドソーシングはどのように発展していくのか、今後の動向に注目したい。