世界で人気のクラウドファンディングサービス20選

経営・ビジネスハック
今世界中で注目されているクラウドファンディングというサービスをご存知だろうか?世に出る前のサービスや製品の開発といった「目的」に対して、一般の人に出資を求めたり、製品に対する意見を交換したりすることができるサービスだ。
サービス・製品の開発者にとっては資金調達やニーズの把握、支援者にとってはお気に入りの製品の実現や支援者特典、といったメリットが存在することから支持を得ている。世界には様々な形のクラウドファンディングが存在しており、近年日本でもREADYFOR?やCAMPFIREといったクラウドファンディングサービスが誕生している。
今回は人気急上昇中の世界のクラウドファンディングサービスを20個ご紹介しよう。
アメリカで最も有名なクラウドファンディングサービス。ものづくり、デザイン・技術開発、ファッション、映画など、出資対象は多岐にわたる。現在はアメリカとイギリスに根ざしたプロジェクトしか対象となっていないが、2012年9月までに7万3千件ものプロジェクトが資金調達に成功している。
参考:Kickstarterで10万ドル以上の資金集めに成功したデザインプロダクト15選
2012年7月に誕生した、シンガポールを中心とするアジアを対象としたクラウドファンディングサービス。出資を募るためにプロジェクトをサイトに載せるには、運営側の審査が必要だが、その分プロジェクトの質も高い。
3.DemoHour
2011年5月に北京で生まれた中国初のクラウドファンディング。これまでに70件のプロジェクトが資金調達に成功し、これからの拡大が期待されている。
「世界初の株式投資型クラウドファンディング」として2011年2月にイギリスで誕生し、ベンチャー企業を掲載の対象としている。Crowdcubeを介して、2012年の7月までに、21の企業に対して370万ポンド(≒4億9千万円)が投資されている。
2008年のアメリカで立ち上げられたサービス。新しい技術・デザイン・サービスはもちろん、非営利のプロジェクトも掲載対象である。また、世界中の誰もが自身のプロジェクトを掲載できる。
6.Fundable
アメリカのスタートアップ企業を対象とする株式投資型クラウドファンディングとして、2012年5月にアメリカで誕生。スタートアップはプレゼンテーション動画をもって審査に応募する。法整備の問題が解消する2013年1月から本格的に投資を加速させる予定。
7.idea.me
南米を代表するクラウドファンディング。2011年8月サービス開始。現在はサイト利用者が25,000人を超え、出資者も5,000人に到達した。
2010年10月からアメリカで始まった、スモールビジネス向けのクラウドファンディングとSNSを合わせたユニークなサービス。コミュニティ内で投稿者と出資者が会話したり、互いにフォローしたりすることができる。
世界中のクリエイターが利用できるクラウドファンディングサービス。プロジェクトが目標金額を集めることができると、支援者は特典をもらえる。 開発者は“Launchpad Opportunities”という機能を利用して、著名な雑誌記者らにアドバイスがもらえる。
10.Lucky Ant
自分の地元のビジネスを応援できるアメリカ発のサービス。登録すると地元で資金を募っているプロジェクトの情報を届けてくれる地域密着型のクラウドファンディングだ。
11.Gambitious
2012年にオランダで始まった、ゲーム開発専門のクラウドファンディング。ゲーマーが開発者に対して、新作のゲーム案に対するアドバイスや出資を行うことができる。
12.Wujudkan.com
インドネシアのクリエイターを対象としたクラウドファンディングサービス。様々な種類のプロジェクトが掲載され、2012年5月には映画の企画に対して約250万円の出資が行われた。2012年3月設立。
13.AppStori
2012年の4月にニューヨークで誕生。スマートフォンアプリの開発プロジェクトに特化したクラウドファンディングサービス。サイト利用者は自分の欲しいアプリに関して、開発者と意見やフィードバックを交換できる。
14.FansNextdoor
ヨーロッパを主な対象としたクラウドファンディングサービス。英語・フランス語・スペイン語に対応しているので、開発者・支援者ともに国境を跨いでプロジェクトを掲載・支援することができる。
15.ZAOZAO
2012年の9月に香港で始まった、ファッションデザイン専門のクラウドファンディングサービス。ファッションデザイナーはデザイン案を掲載し、製品化のための資金を募る。
2012年2月にサービスを開始した、ファッションデザイナー向けのクラウドファンディング。ユーザーは自分の最も気に入ったデザインに投票し、1番人気のデザインが製品化される。製品化された服はサイトから購入可能で、支援者の投票したデザインが実現された場合には25%OFFの特典がもらえる。
17.ZIIBRA
音楽活動を行うアーティストを支援すべく、2012年6月にアメリカで始まったサービス。発売前のアルバムに対して支援者を募る。もちろん試聴が可能で、購入する人が増えれば増えるほどアルバムが安くなるという特典がある。
18.Makeably
2012年9月アメリカ発のサービス。衣類や家具雑貨をオーダーメイドで発注できるサイト。出資者が直接デザイナーにオーダーメイドの製品を注文できる。クラウドファンディングとECを掛けあわせたようなコンセプトのサービス。
19.MUUSE
ファッションデザインの学校と連携している、デンマークのファッションデザイン特化型のクラウドファンディング。ユーザーの支持が最も多かったデザインが製品化され、MUUSEのサイト内で限定デザインが発売される。
20.Spot.us
取材したい、記事として出版したいというプロジェクトを掲載する一風変わったクラウドファンディングサービス。支援者は、取材や記事のコンセプトをまとめた動画を各プロジェクトごとに見ることができる。
まとめ
いかがだろうか?このようにクラウドファンディングは世界中に広がっている。
ソーシャルメディアなどの普及で、企業と消費者の垣根が低くなり、消費者がどんどんビジネスに参加するようになっており、世界的にクラウドファンディングが盛んになっている。この動きはますます加速していくだろう。先日ご紹介したTrendwatchの2013年のトレンド予測でも、まず第一に上げられているのが、クラウドファンディングに代表される消費者のビジネス参加のトレンドだ。
参考記事
必読:2013年のマーケティングを占う10個のトレンド
しかも、世界的にみると、ファッションやゲームといった、特定の分野に的を絞った特化型のクラウドファンディングが多く誕生している。日本でも、このトレンドが進む可能性が高い。是非、ウォッチしていきたい。
記事執筆:(株)イノーバ。イノーバでは、コンテンツマーケティングのノウハウを詰め込んだ無料のebookや事例集をご提供しています。ダウンロードはこちらからどうぞ→https://corporate.clst01.innova-jp.net/library/
出典:Novemver 2012 Trend Briefing: PRESUMERS
Photo Credit: Judy
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