コンテンツマーケティングの外注で注意すべき5つのポイント

コンテンツマーケティング
コンテンツマーケティングを検討・運用する際に「外注するべきか、内製するべきか」と悩む方は多いことでしょう。アメリカでは、コンテンツマーケティング会社に外注(アウトソース)する方法を採る企業が主流ですが、一体どんなメリットがあるのでしょうか。今回は、コンテンツマーケティングを外注するメリットと、外注先を選ぶ際のポイントをご紹介します。
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目次
コンテンツマーケティングは外注すべきかどうか
自社のファンを獲得するために、オウンドメディアを立ち上げて情報発信を行う「コンテンツマーケティング」に取り組む企業は増えています。しかし、上手に運用できずに期待した効果を出せていない企業が多いことも事実です。
その理由は、コンテンツマーケティングには専門的な知識・経験・技術が必要だからです。さらに、コンテンツマーケティングの工程は、ターゲット設定・KGI/KPI設定・コンテンツ制作・SEO・効果分析と多岐にわたります。このことを理解せずに始めてしまい、途中で時間的にも労力的にも負担が大きいことに気づく企業も多いです。そして、効果が出ないことで挫折します。そうした事態を避けるために、コンテンツマーケティングのノウハウを持っていない場合は、コンテンツマーケティング支援会社への外注を検討したほうがいいでしょう。
コンテンツマーケティングを外注する5つの理由
Panasonicのマーケティングマネージャーを務めるKate Walker氏は、コンテンツマーケティングは5つの理由により外注すべきだと提唱しています。1つずつ紹介していきましょう。
なお、Walker氏の文書では文書作成に特化した「ライティング事務所」(writing agency)が例としてよく登場し、「マーケティング会社」という言葉は出てきません。しかし、ここで紹介する外注するメリットとはライティング事務所だけでなく、文書作成も行うマーケティング会社に当てはまることをご理解ください。
1.マルチタスクと短い労働時間で時間を節約できる
コンテンツマーケティングを外注することで、時間を節約することができます。プロジェクトのスケールによりますが、最も優秀なライティング事務所はクオリティが高い仕事を短時間でこなすそうです。たとえば、ブログ用の短い文書を1週間未満で仕上げられると、必要なコンテンツを必要な時に得られます。時間も節約できるため、コンテンツマーケティングに関するスケジュールを予定通りに進めることができるでしょう。
外部の会社に仕事を委託すれば、様々なプロジェクトを同時完結させることが可能になります。たとえば、受託側が毎週ブログの活性化に励んでいる間に、自社ではもっと大きいプロジェクト-電子書籍や白書の制作など-に時間を費やせることができるでしょう。
2.専門知識を利用できる
コンテンツマーケティングを外注することで、他社が持っていて、自社やチーム内にはない知識と能力を活用することができます。他人の専門知識-文章力や特定の媒体やテーマに関する知識などを様々な形で披露できるのです。
たとえば、あなたが社内のブログ担当をしていて、文章を上手く書けず、SEOやブログ、業界について十分な理解がないとします。その場合、ブログの運営サービスを行う企業に依頼することが賢明でしょう。
3.ベストなやり方と規格統一を実施し、一貫性を保てる!
コンテンツ制作を外注すれば、全タイプのコンテンツの質の高さを保ちながら、長期プロジェクトを初めから終わりまで成功させることができます。もしあなたが文章を書くことが苦手ならば、全ての仕事内容を連結させ、最も良いコンテンツマーケティングを行うことは難しいでしょう。
ブログ運営サービスやユニークなコンテンツ制作を行っている企業に外注すると、あなたのプロジェクトにはプロのみが携わることになるでしょう。彼らはブランディング、会社の名声、実りがあるコンテンツマーケティングのために必要なコンテンツの規格統一を維持する方法を知っています。
4.コンテンツマーケティング戦略を強化できる!
評判が良い企業にコンテンツマーケティングを外注すれば、あなたが持つコンテンツマーケティング戦略を強化でき、まだ戦略がない場合は策定のアドバイスをしてもらえます。
効果的でユニークなコンテンツを制作している企業は、次のノウハウを持っています。「多種な目標のためにどのコンテンツ・タイプが最も適しているか」「コンテンツ制作とプロモーションのためにどのツールを使用するべきか」「コンテンツと成果をどのように評価し、分析するか」「成功を維持するために何を変えるべきか」。
5.広範囲にコンテンツをシェアし、宣伝できる!
コンテンツマーケティングを外注することによって、もっと多くの人にさらに多くのコンテンツを提供することができます。多くのライティング事務所は、ソーシャル・メディアのプロです。これは効果的なソーシャル・メディアプランを作成し、シェアをされやすいコンテンツを作成できることを意味します。優秀なライティング会社はコンテンツを自社のネットワーク内でも広めてくれるでしょう。
コンテンツマーケティングを外注する際の注意点
コンテンツマーケティングを外注する前に、知っておくべき注意点があります。ポイントを押さえて、コンテンツマーケティングの成果の向上を目指しましょう。
丸投げにするとノウハウが蓄積できない
外注すれば、コンテンツマーケティングの専門ノウハウを取り入れることができます。ただし、任せきりにするとコンテンツや効果の善し悪しを判断するナレッジが社内に残りません。受け身にならず、できるだけコンテンツ制作や効果分析に関わることが必要です。
情報共有が不足すると求める成果が出ない
外注先との情報共有には時間がかかります。手間に感じるかもしれませんが、全体の戦略設計に必要な自社の強みや課題、自社のターゲット企業、コンテンツマーケティングで達成したい目標などを外注先に共有しましょう。共有をおろそかにすると、適切な戦略やコンテンツ作りができません。
予算と成果のバランスを確認する
外注コストを抑えるために安い外注先を探すと、サービスの質が悪かったり、個別の課題を無視するような型にはまった対応になったりする可能性があります。コストと質の両方を確認し、予算内で外注する業務を絞る工夫が必要です。
コンテンツマーケティングの外注先を決めるポイント
コンテンツマーケティングの外注先を比較検討する際に、着目するポイントを解説します。
自社が求める成果を出した実績があるか
コンテンツマーケティング支援会社によってサービスの範囲は異なります。コンテンツ制作がメインの会社もあれば、戦略設計などのコンサルティングが中心の会社もあるでしょう。また、会社によってはコンサルティング・コンテンツ制作・効果分析・ツール提供などを網羅的に支援することも可能です。
また得意な業界やターゲットも差がありますので、導入実績などを参考に、自社が求めるコンテンツマーケティングの実績があるかどうかを確認して外注先を決めましょう。
支援できるコンテンツの種類が豊富か
コンテンツには、SEO記事・ホワイトペーパー・動画・メルマガ・ウェビナーなど、さまざまな種類があります。コンテンツの種類が偏ると期待した成果を出せない可能性もあるでしょう。さまざまなコンテンツを組み合わせた支援実績があれば、ベストなコンテンツマーケティングの実現を期待できます。
納品物の品質が高いか
大前提としてコンテンツ制作の質が高い外注先を選ぶことが重要です。また、自社の目的に沿った対応ができるかどうかも確認しましょう。たとえば、SEO対策で自然検索からの流入増加を狙う場合やSNSで注目を集める場合では、アプローチが異なります。
目的を達成するために的確な戦略を設計し、それに紐づくコンテンツを提供してくれる会社を選ぶようにしましょう。
まとめ
コンテンツマーケティングは簡単に実践できるものだと感じるかもしれません。ですが、本当に効くコンテンツマーケティングを実践するためには、専門的な知識やスキルが必要となってきます。専門業者に委託することでさまざまなノウハウも得られるでしょう。
ただ、社内に十分なノウハウ・リソースがある場合は、内部で実践する方が合理的かもしれません。今回の記事も参考に、どちらの手法が適しているか検討してみてはいかがでしょうか。
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