コンテンツマーケティングはマラソンだ!

コンテンツマーケティング
この数年で多くの企業がコンテンツマーケティングを自社のマーケティング戦略に取り入れているが、コンテンツマーケティングはすぐに結果が出る短距離走ではなく、じっくり時間をかけるマラソンのようなものだ。コンテンツマーケティングを始めたらすぐに顧客が増え、売り上げが上がる、なんてことは起こらない。継続的に情報を発信して初めて、ブランディングや売り上げに結びついていくのだ。
では、どういう情報を発信していけば良いのか? 自社製品のことばかりを語るブログやfacebookには、誰も興味を持ってくれない。読者にとって、価値があり、役に立つ情報を発信していくことが、コンテンツマーケティングでは不可欠だ。読者に興味を持ってもらって初めて、コンテンツマーケティングが成り立つと言っても良い。
出版社のような優良コンテンツを発信する企業とは
コンテンツマーケティングで成功を収めている企業の例を見てみよう。「レッドブル」は、ブランドでありながら、出版社のように優良なコンテンツを発信している。ビデオ、ブログ、イベントなどを通して、巧みに自社のブランディングを行い、ターゲット層に親しまれるコンテンツを常に提供している。 ? レッドブル
また、アメリカのスーパー「ターゲット」もコンテンツマーケティングで成功している企業だ。「A Bull’s Eye View」という名のブログを運営しており、各カテゴリーのオピニオンリーダー的な人に記事を投稿してもらっている。食、エンターテインメント、ガーデニングといったカテゴリーに分けて、著名人が書いたブログ記事によって読者を惹き付けるとともに、お店の新しい商品を紹介できるわけだ。 ? A Bull’s Eye View
「コンテンツマーケティングが最も高いROIをはじき出す」
「クラフト」もコンテンツマーケティングではパイオニア的な存在だ。1992年にコンテンツマーケティングを重要な戦略の一つと位置づけた。レシピや料理アドバイス、節約術などを掲載すると同時に、読者同士で情報交換ができるコミュニティもオープン。顧客と対話できる場として有効なだけでなく、大きな収入源にもなっているようだ。 ? クラフト
同社のCRMコンテンツストラテジーディレクターが以前、フォーブス誌の取材に対して「わが社のマーケティング施策の中で、コンテンツマーケティングが最も高いROIをはじき出している」と語ったほど、コンテンツマーケティングがうまく回っている。
コカコーラの「70:20:10」の法則とは?
最後に、コンテンツマーケティングというマラソンのような長期戦の中で、コカコーラが取り入れている70:20:10の法則を紹介したい。コンテンツの中身の70%はすでに成功事例があって、間違いのない要素を取り入れる。20%は新しい試みやイノベーションを取り入れてみる。そして残りの10%で高いリスクを取ってみる、という法則だ。最後の10%のリスクが取れないようでは、コンテンツマーケティングの成長はない、と考えているらしい。
読者に継続的に有益な情報を発信できるようになるには、マラソンのような長期戦の覚悟をし、無数のトライ&エラーを繰り返しながら、リスクを取って新しいことに挑戦をしていく。これがコンテンツマーケティングの大変なところであり、醍醐味なのではないだろうか。
参考元: ・What Content Marketing Can Do for You in 2014 ・13 things we learnt from our content marketing strategies live chat ・レッドブル ・A Bull’s Eye View ・クラフト
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