コンテンツマーケティングをリアルイベントに活かす方法

コンテンツマーケティング

蒸し暑い日々も過ぎ去り、すっかり秋の気配色濃くなってきましたね。
食欲の秋、芸術の秋、読書の秋……さまざまな「秋の風物詩」がありますが、企業のマーケティング担当者にとってはなんといっても「イベントの秋」ではないでしょうか。

イベント業界は秋が繁忙期。

特にB2B企業にとって、この時期の展示会やカンファレンスイベントは来期予算に対してのセールス活動のための新規リード獲得の貴重な機会と言えるでしょう。

展示会参加であれ、自社による主催イベントであれ、その成功を左右する最大要因は「集客」。

そこで今回は、コンテンツマーケティングをリアルイベントに活かす方法をご紹介します。

イベントにコンテンツマーケティングを取り入れる際のポイント

イベントに限ったことではありませんが、マーケティング施策を考える際に「何を(what)」や「どこで(where)」から考え始めてしまうことで、情報の受け手を無視した施策となり、期待した効果に繋がらないということはままあるものです。「なぜそのイベントを行うのか?(why)」、「参加者は誰なのか(who)」からスタートすることが重要です。

コンテンツマーケティングに取り組む際、最初期に行うペルソナの設計。すなわち「誰(who)」を突き詰めて考え、その人物が「夜も眠れないほど悩んでいることは何か?」「喉から手が出るほどほしいものは何か?」を考えることでいわゆる「価値あるコンテンツ」の発信を可能にするというアプローチは、イベントにおいても同様です。

そのイベントに参加することで、来場者はどんな悩みを解決する事が出来るのか、どんな良いことがあるのか。

そこにフォーカスして、発信すべきコンテンツを検討しましょう。

また、イベントはある種の「非日常」です。
準備段階から積極的に情報を発信していくことで、当日へ向けて参加者の期待感を高めていきましょう。

コンテンツマーケティングをイベント集客に活かす

・ブログ記事を書く

contentmarketing_for_events_2.jpg

もっとも手軽かつ基本的であり、もっとも効果の高い方法です。

イベント集客のターゲットとなる人達が、そのイベントに参加することで「どんな悩みを解決できるのか」、「どんな良いことがあるのか」を中心に記事を作成します。

また、ブログの閲覧者は自分自身が「ターゲット」だと認識していません。

「こんな悩みをお持ちの、こんな方にオススメのイベントです」とハッキリ明示することが重要です。興味を持ってもらった際に、その場からすぐに申し込めるよう、申込口の設置もお忘れなく。

・動画を利用する

contentmarketing_for_events_3.jpg

イベントの主役やゲストへのインタビューも、魅力的なコンテンツになり得ます。イベントの予告編となるような内容を語ってもらい、期待感を高めてみてはいかがでしょうか。

過去のイベントの映像を一部抜き出して編集し、ハイライト動画を作成する方法もあります。

動画は全て、イベントの公式サイトだけでなくYouTubeなどの動画共有サイトへも公開し、ソーシャルメディアでの拡散を。
イベント情報は動画内だけでなく、動画の説明部分に概要、申込URLを記載しておくようにしましょう。

・ソーシャルメディアで一体感を醸成する

contentmarketing_for_events_4.jpg

イベント準備の進捗過程をリアルタイムに伝えるには、やはりFacebookやTwitter。

企画会議の様子や、サンプル段階の制作物、現場設営時の一コマなど、見えない努力や裏話をイベント当日に向けて徐々に頻度を上げながら発信していくことで、「一緒に作り上げている感」を演出し、参加予定者との一体感を醸成することもできます。

裏側のストーリーを共有することで、当日参加時の満足感が高まる効果も。

・メールマガジン/ニュースレターで当日の参加率アップをはかる

contentmarketing_for_events_5.jpg

イベント募集ページ設置やブログ上での告知を行ったら、メールマガジンによる告知も忘れずに。明確なCTA(コール・トゥ・アクション)=イベント申込ボタンの設置で申込を促しましょう。

申込者に対してはイベント当日に向けて段階的にプログラム内容や講演者情報を公開していくことで、期待感を高め当日の参加率アップをはかってみては。

・インフルエンサーを活用する

contentmarketing_for_events_6.png

可能であれば、同じ業界で強い影響力を持つインフルエンサー達の力も借りるべき。メールかSNSを通してイベントの詳細を伝え、シェアしてもらえないかどうかダメ元で聞いてみましょう。意外と協力を得られたりするものです。

イベントが終わったら……

自社イベントの開催や展示会への出展は多大な労力を要するものです。それゆえ、当日を乗り切った達成感と開放感で、つい事後のケアがおろそかになったり、成果をきちんと振り返らずに終わってしまうことがあります。

しかし、「コンテンツマーケティング」視点で見れば、イベント=ネタの宝庫。

当日のレポートや写真、動画、講演スライド資料、インタビューなどなど、使えるコンテンツは無数にあります。これらを再編集することで当日欠席者に対して情報提供を行うことや、次回イベントの集客に利用することができます。講演スライドをダウンロード資料とすることで、新たなリード獲得につなげることもできるでしょう。

ポイントは、コンテンツの「リパーパス」=カタチや用途を変えてコンテンツを再利用することです。

なんだかんだで基本が大事

無料でイベント告知・募集が行えるサービスなどが登場したことにより、誰でも気軽にイベントを行えるようになりました。大型展示会やカンファレンスイベントなどであれば、イベントのプロである主催会社が集客や運営を行いますが、いまは小規模な会社や個人でもイベントを主催できる時代です。

さまざまな手法でイベント情報を拡散し、せっかく申込ページへの誘引に成功したとしても、開催時間がわからない、会場へのアクセス案内が見当たらないなど、ちょっとしたことで申込にいたらなかったり、当日の参加を忘れられたりしてはもったいないですよね。

会期、受付開始時間や会場へのアクセス方法(分かりにくい地図はNG)、駐車場の有無、周辺施設(ホテルやレストラン)、持ち物、ドレスコード、チケットの紛失や譲渡についての情報など、当日来場するお客さまになりきって、必要な情報、あったら嬉しい情報を正確に伝えることが成功の第一歩です。

リアルイベントの効果を最大化するために、ぜひコンテンツマーケティングの考え方を取り入れてみて下さい。
  記事執筆:(株)イノーバ。イノーバでは、コンテンツマーケティングのノウハウを詰め込んだ無料のebookや事例集をご提供しています。ダウンロードはこちらからどうぞ→https://corporate.clst01.innova-jp.net/library/

人気記事