コンテンツマーケティングの勝負の場!無料コンテンツをまとめたリソースセンターのメリットと事例

コンテンツマーケティング

コンテンツマーケティングのプロセスは、コンテンツの作成から始まり、次に、公開とプロモーションが続く。

しかし、もう1つ必要な工程がある。それが、コンテンツの整理だ。

この整理を怠ると、コンテンツがサイトのなかで散らばったり、古いものが埋もれたり、ということが起こる。お客さんにとっては、欲しいものを見つけにくく、企業側にとっては、全体を把握しづらい環境になってしまう。

その解決策として提案したいのが、リソースセンターだ。リソースセンターとは、サイト内に設置された「無料コンテンツ」コーナーやページのこと。全てのコンテンツがまとめられて、整理された場所だ。

本記事では、リソースセンターをつくるメリットと事例2つをご紹介する。

リソースセンターのメリット

冒頭でも少し触れたように、リソースセンターは、コンテンツの整理をしやすくする。これが、1つ目のメリットだ。コンテンツを1カ所にまとめることで、お客さんは情報を探しやすくなり、企業側の負担も減らすことができるだろう。

特に、「ブログを中心にコンテンツを公開している」という場合は、注意が必要だ。素晴らしいコンテンツをつくっても、ブログで紹介するだけでは、いずれ埋もれてしまって、どこにあるかわかりにくくなってしまうからだ。ここで言うコンテンツには、記事だけでなく、動画・eBook・ウェビナーなども含まれる。

こういった問題も、リソースセンターを設置することで解決できるはずだ。

他にも次のようなメリットが挙げられる。

  • 見込み客が、目的のものだけでなく、他の関連コンテンツにも興味を持つ可能性が高い。また、トピックの異なるコンテンツを目にすることで、気づいていなかったニーズに気づくこともある。

  • お客さんの滞在時間が長く、再訪問の可能性が高い。

  • 他者にシェアされやすいので、努力なしに「被リンク」を増やすことができる。

  • 質の高いコンテンツの数が多ければ、エキスパートとして認知されやすい。また、たくさんのコンテンツは、短時間で作成できるものではないため、それなりに長い期間続いているビジネスであると示すことができる。

リソースセンターの事例その1:コルゲート

リソース,リソースセンター,メリット,コンテンツ,コンテンツマーケティング出典:コルゲートのリソースセンター「Oral and Dental Health Resource Center」

アメリカの口腔衛生用品ブランドであるコルゲート(Colgate)は、公式サイト内にリソースセンターを開いた。その名も、「Oral and Dental Health Resource Center(お口と歯の健康のためのリソースセンター)」。口と歯に関する情報を、たっぷり提供しているページだ。

トップページに行くと、まず、リソースの検索欄が目に入る。ここで、気になるキーワードを入力し、すぐに関連コンテンツに案内してもらえるのだ。ユーザーにとって、必要な情報を探しやすいつくりになっていると言えるだろう。

主なコンテンツは、記事・動画・ADAニュース・インタラクティブガイドに分かれている。

記事と動画コーナーには、「歯の磨き方」「デンタルフロスの使い方」「子供の歯磨き」といったトピックが並んでいる。ほとんどの情報が、いつの時代でも必要とされる、エバーグリーンなコンテンツだ。

ADAニュースのコーナーでは、アメリカ歯科医師会の最新ニュースを閲覧できる。一番ユニークなのは、インタラクティブガイドだ。インタラクティブ動画を採用しているので、ユーザー自身が、楽しく、学びながら参加できるコンテンツとなっている。

例えば、3Dアニメーションを使った「歯磨きガイド」では、マウスの操作だけで歯磨きスキルをテストすることが可能だ。「口臭テスト」では、「友人や同僚と近くで話すとき、自分の口臭がどれぐらい気になるか?」といった複数の質問に答えていく。

リソースセンターのイメージは、つかめただろうか? しかし、コルゲートは老舗の大企業なので、中小企業が全てを真似するのは難しいだろう。

次に、もう少し小規模のリソースセンターをご紹介する。

リソースセンターの事例その2:Kuno Creative

リソース,リソースセンター,メリット,コンテンツ,コンテンツマーケティング出典:Kuno Creativeのリソースセンター

Kuno Creativeは、企業向けのインバウンドマーケティング会社。Webサイトはシンプルなつくりで、それほど大きくはない。しかし、豊富な無料コンテンツを提供している会社だけあって、リソースセンターもなかなか充実している。

ページ左にあるメニューを見ると、次のカテゴリが並ぶ。

  • Inbound Marketing Terms(インバウンドマーケティング用語)

  • Quick-Start Guides(クイックスタートガイド)

  • eBooks(無料レポート)

  • Search Engine Optimization(SEO)

  • Content Marketing Resources(コンテンツマーケティングのリソース)

  • Lead Nurturing Resources(見込み客育成のリソース)

  • Social Media Resources(ソーシャルメディアのリソース)

  • Videos(動画)

  • Worksheets(ワークシート)

「うまいな」と思うのは、訪問者が、感覚で選べる工夫がされていることだ。

マーケティング初心者であれば、用語やクイックスタートガイドあたりからクリックするだろう。字で読むよりも視聴を好む人は、直観的に、動画カテゴリを選ぶのではないだろうか。もう少しピンポイントな悩みや興味を持っている人は、コンテンツマーケティングやSEOといった特定のジャンルをクリックするはずだ。

また、Kuno Creativeは、コンテンツの整理・見直しを頻繁に行っている。実は、今までに公開してきたコンテンツは、まだまだたくさんあるのだが、少しでも情報が古くなると削除してしまうのだ。移り変わりの早い分野においては、ぜひ見習いたい姿勢である。

最後に

事例は、あえて大きい企業と小さい企業、2つのリソースセンターを選んでみた。様々なビジネスの参考になれば幸いである。

もし、まだリソースセンターを持っていなければ、まずは、自社にどんなコンテンツがあるか、一度整理してみることをおすすめする。全て書き出して、リストをつくってみると分かりやすいだろう。

コンテンツが少なくても、気にすることはない。今後は、リソースセンターも意識しながら、少しずつコンテンツを増やしていけばいいのだ。

初めは、ebookや動画などを1ページにまとめるところから、小さくスタートしてみてはいかがだろうか? リソースセンターが、ある程度の規模に成長した頃には、コンテンツマーケティングの要(かなめ)となっているはずだ。

参考元: Unify Your Content Marketing Strategy With a One-Stop Resource Center 4 ways to make your site’s content resource center stand out Content Marketing: Two Case Studies to Fuel Your Creativity How to Create a Linkworthy Content Resource Center How to Create an Amazing Content Resource Center

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