コンテンツマーケティングのためのグロースハック術12選

コンテンツマーケティング

「急成長企業」というイメージの強いFacebookやTwitter。その陰の立役者「グロースハッカー」の存在が広く知られるようになってきた。

「グロースハッカー」とは、商品やサービスの「成長」に重点を置きながら、マーケティングの課題をクリエイティブに解決する人々のことである。彼らがさまざまな技術を用いて実施する成長施策のことを「グロースハック」と言い、IT業界のバズワードとなっている。これからのWEBビジネスを牽引するマーケティング・テクニックとして注目されているのだ。

もちろん、これはコンテンツマーケティングにおいても重要な戦術となる。うまく活用して、シェア率やコンバージョン率のアップを狙いたい。今回は、実践しやすい12のグロースハック術をご紹介しよう。

1. そのCTAボタンは、「クリックせずにはいられない」という衝動に駆られる?

まずは、自社サイトのCTA*ボタンをチェックしてみよう。

CTAボタンとは、「資料請求をする」、「この商品を購入する」などの、コンバージョンに結び付けるボタンのことだが、それを見て、「思わずクリックせずにはいられない」という気持ちが沸き起こるだろうか? そこがポイントである。

コツは、自社の商品やサービスから得られる効果を、数字などで具体的に示すことである。たとえば、「私が3か月でセールスを5倍にできたわけを知りたい方は、こちらから資料請求を!」というCTAボタンを作成して、eBookを提供する…という具合だ。

*CTA (Call To Action)とは「行動喚起」を意味し、WEBサイトの訪問者を、取ってもらいたい行動に誘導することをいう。

2. シェアボタンの位置は本当にそこでOK?

サイト上で気になる「ボタン」がもう1つ。それは「シェアボタン」である。その最適な位置を見極めるのもグロースハックのポイントとなる。一般的には、コンテンツの上部が良いとされているが(ユーザーが見つけやすいため)、サイトのデザインによっては、そこがベストとは限らない。コンテンツの横にあったほうがよい場合もある。ユーザーがクリックしやすい位置を見つけよう。

3. そのタイトルはゆるすぎない?生ぬるいのはNG!

再三再四言われてきたことかもしれないが、やはりタイトルは重要だ。 コンテンツを発信する前に、タイトルがぼんやりしていないか、要チェックである。何を言いたいのかがビシっと伝わることが大切。タイトルでコケるとコンバージョンでもコケてしまう可能性大なので、力を入れよう。1つのコンテンツにつき少なくとも25のタイトルを挙げてみるべしという考えもある。

4. 「もうSEOキーワードには頼らない」その考えにはイエローカード

コンテンツマーケティングの時代には、SEOキーワードを前ほど重視しなくてよい…というのは誤解である。キーワードを不自然に散りばめるのはやめたほうがよいが、適度に使うことは依然として重要である。

5. 自社ブログへのリンクも、サーチエンジンに評価される

自社のコンテンツが他サイトへリンクされることは、サーチランキングで上位を獲得するのに有利である。しかし、これは他サイトへのリンクに限ったことではない。自社のコンテンツへのリンクもGoogle に評価されるのだ。自社サイトの中で、相互に関連性が深いコンテンツ同士のリンクを設けるようにしよう。

6. ソーシャルネットワークへの顔出しが多いと、サーチ結果にも登場しやすい

たとえば、Google+ のサークルに入っていると、SEOにも有利。検索結果に自社サイトが表示される可能性が高くなる。

7. えっ?サイトのパフォーマンスもSEOに関係あるの?

はい、関係あるんです、サイトのパフォーマンスもSEOに。Google は、スピーディーにサクサク動くサイトを評価していく傾向にある。あれもこれもと欲張って、コンテンツが重くなってしまわないように、気をつけよう。

8. 手間ひまかかるが効果絶大!インフォグラフィックスを取り入れてみよう

作るのに時間はかかるが、大きなインパクトを与えられるのが「インフォグラフィックス」。手間ひまかかるといっても、複雑な理論が必要というわけではないので、実のところハードルはそんなに高くない。たとえば、このCoSchedule Blogのグロースハックに関するインフォグラフィックコンテンツは、通常の同ブログの10倍を超えるシェアを獲得しているという。ぜひ参考にしてみてほしい。 CoSchedule Blog [Infographic] Growth Hacking: The Characteristics Of A Content Hacker

9. やっぱりワクワク感がないとね!ゲーミフィケーションがこれからのキーに

簡単なクイズを解く、ポイントをためるなどの「ゲーム性」を持たせるのもよい。コンテンツを継続的に読んで(あるいは見て)もらうには、もちろんその内容そのものが充実していることに越したことはない。しかし、何か別のモチベーションもあったほうが、サイトへの再訪率が上がるだろう。

10. 「学べるサイト」に人は集まる。ユーザーの知識欲を満たそう!

これまで発信してきたブログの内容をセミナー形式にして、ユーザーに提供するのも効果大だ。eBookや動画に編集しなおすのもよし。簡単にまとめてEメールで届けるのもよし。何かを「学びたい」と思っているユーザーは多い。その意欲に応えるサイトは人気が出るだろう。

11. お客さんを招くと活気が生まれる!ゲストブログで新境地を

グロースハックにおいては、サイトを活性化させることが大切だ。コンテンツのマンネリ化を防ぐために、ときおりゲストブログを混ぜるのもよいだろう。そのゲストのファンも自社サイトに呼び寄せられるし、活性化に必要な「刺激」も与えてくれる。

12. Eメールマーケティングは時代遅れでもなんでもない!

Eメールマーケティングを見直そう。直接個人にメッセージを届けられるので、顧客特性に合わせたプロモーションを実行しやすい。また、そのようなことから、ソーシャルメディアとは別の効果を期待できるので、両方のマーケティング施策を実施するとよいだろう。 Eメールマーケティングは、コンバージョン率も高く、2014年の現在も、その有効性を評価するマーケターは多い。

まとめ

コンテンツはただ作ればいいというものではない。プロモーションが大事だ。まず「見つけてもらってなんぼ」である。そして見つけてもらったら、今度はいかにシェアしてもらうか、コンバージョンまで誘導できるかが問題となる。これらすべてのプロセスの解決策として、今回ご紹介したような「グロースハック術」が有効である。ぜひ、いろいろ組み合わせて、これからのコンテンツマーケティングに役立てていってほしい。

参照元: ・10 Content Marketing Growth Hacks [with Infographic]25 Growth Hacks Your Content Marketing Desperately Needs

Photo: some rights reserved by Alexandre Dulaunoy 関連記事: ・コンバージョン率を劇的に改善するためのCTAのチェックポイント購入まで落とし込む、Eメールマーケティングのコツ

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