大胆予想!最新調査から読む2014年のB2Bコンテンツマーケティング動向

コンテンツマーケティング

2014年は、もう目の前まで迫っている。

コンビニやデパートのクリスマスケーキの予約が始まったりすると、来年のことを考えてしまうのは筆者だけではないはずだ。

米国でも政府機関閉鎖が長引き経済的な不安が漂う中、ハロウィンの準備とともに、サンクスギビングデー、クリスマスと新年という大型消費期を迎えるための準備が着々と進んでいる。

さて、今回は、Content Marketing InstituteMarketingProfsによって調査・発表されたばかりの最新レポート『B2Bコンテンツマーケティング:2014年のベンチマーク、予算と動向−北米版』から、いくつかの結果を抜粋して紹介するとともに来年の動向を予想する。

読者のみなさんにも、下半期あるいは来年度に向けた参考資料として、ぜひ役立てていただきたい。

(そもそもコンテンツマーケティングって何?という方は、こちらのページの中段を参照して頂きたい。)

1. B2Bマーケターの42%がコンテンツマーケティングを効果的と評価

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B2Bマーケターの42%が、5段階評価の「とても効果的」と「やや効果的」を選び、コンテンツマーケティングを「効果的である」と評価している。これは昨年調査の36%から6%上昇している。

ちなみに、コンテンツマーケティングを実践しているB2Bマーケターは93%で、こちらも昨年の91%から若干の上昇が見られた。

2. 利用している戦術(チャネル)数は増加傾向

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B2Bコンテンツマーケターは、平均して13の戦術(チャネル)を使用すると答えた。こちらも、昨年の12チャネルから1ポイント上昇している。

ほぼすべてのチャネルが首尾一貫して利用されている中で、Infographics(図解)を利用するという回答が昨年の38%から大きく伸びて、51%となっている。

また、B2Bマーケターは、セミナーやカンフェレンスなど、リアルでのイベントの実施を最も効果的な戦術のひとつとして評価し続けている。

3. 動画系コンテンツとブログへの評価が高まっている

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前述の通り、マーケターがリアルイベントに寄せる信頼度は高く、今回調査も含め、4年連続で最も効果があると評価されている。また、VideosやWebinars/Webcastsといった動画系コンテンツとブログへの評価が昨年よりも高まっている。

4. マーケターが使うSNSプラットホームの数も増加傾向に

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ソーシャルメディアの利用は、全般的に増加傾向である。コンテンツをより多くの人に見てもらうため、マーケターが利用するSNSプラットホームの数も、昨年の平均5つから、今年は平均6つに上昇している。

また、昨年から利用されており利用率が大きく伸びたソーシャルメディアは、Google+(前年の39%から16%増)、Instagram(昨年の7%から15%増)、SlideShare(前年の32%から8%増)である。

5. B2Bコンテンツマーケターが直面している課題

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マーケターが直面している課題の第一位は「時間の不足」。続いて「十分なコンテンツを生産すること」と「エンゲージに繋がるようなコンテンツを作ること」が大きな課題となっている。その意味でも、最近よく目にする「既存コンテンツをいかに再利用するか」というテーマは、引き続き議論の焦点になりそうだ。

6. 企業が目指すコンテンツマーケティングのゴールとは

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各企業がコンテンツマーケティングによって目指すところは、「ブランドの認知・浸透」、「見込み客を発見するための手がかりを得ること(つまり潜在顧客の発掘)」、「既存集客」といったありきたりな回答が多いが、「業界内で顧客教育(消費者への啓蒙)の舵取り(リーダーシップ)」としている企業がそれらに続いて多い部分は要注目である。「発信する情報(コンテンツ)の質」の高さも、競合他社に負けてはならない時代であることを顕著に表している。

7. 生産されるコンテンツの量いついての昨年との比較

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今年も、1年間に生産されるコンテンツの量について、昨年調査と同様に質問している。B2Bマーケターの73%は、彼らが1年前と比較して、より多くの内容を生産していると回答している。

まとめ:2014年の動向予想

今回初めて「コンテンツマーケティング実施のための文書化された戦略計画があるか」を質問しており、全体の44%が「ある」と答えている。また、全体の73%が「コンテンツマーケティング戦略を監督するための人員を置いている」と回答。

さらに、B2Bマーケティング責任者は、平均して彼らの予算の30%をコンテンツマーケティングに割り当てている。(詳しくは、冒頭にて紹介した調査レポートの5ページをご参照いただきたい。)

生産するコンテンツが増えているから時間が足りないのか、あるいは時間とリソースがない中で求められるコンテンツ生産数が増加しているのか、いずれにしても、ある程度の予算は割り当てられる傾向にあるようなので、B2Bマーケターにとっては「いかに効率よくかつ効果的に実施するか」が2014年コンテンツマーケティングのキーとなる。

ともすれば、「コンテンツの再利用」を計画時から考慮に入れるべきで、初期段階に「広げられるコンテンツ」を計画的に発信できるかどうかが、2014年コンテンツマーケティング戦略の明暗を分けるであろう。

また、動画やブログ、図解など、作り込みにある程度の予算、時間、または人的リソースを要するコンテンツが求められている傾向も見られた。もはやマーケティング担当者だけでなく、顧客や商品をより深く理解している人材(営業やエンジニアなど)をコンテンツ生産やマーケティング活動に活用するような動きも活発になるだろう。

参照元: ・2014 B2B Content Marketing Research: Strategy is Key to EffectivenessB2B Content Marketing 2014 Benchmarks, Budgets & Trends -North America2014 B2B Content Marketing Benchmarks, Budgets, and Trends

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