フェイスブックのアルゴリズムが変わった!ますますコンテンツ重視の傾向に

コンテンツマーケティング
昨今、利用者数の減少が懸念されるフェイスブックだが、日本国内においてLINEやTwitterに並ぶ知名度抜群のSNSに依然変わりはない。マーケティングにフェイスブックを活用している企業も多いだろう。
そこで、4月10日にFaebook.comで発表された『Cleaning Up News Feed Spam(スパム要素を含むニュースフィードの除去)』 の記事を紹介したい。アルゴリズムの変更により、次に示すガイドラインに抵触する投稿は、大幅に表示ランクを引き下げられる可能性がある。
いいね!を要求する投稿はだめ?
今回の変更の目的は、質の高い、有益な情報を適切なユーザーに適切な時間に届けるためとし、さらなる透明性とユーザーエクスペリエンスの向上を目指している。
そのため、露出を増やす目的で「いいね!」を強要する投稿や、オリジナルでないコンテンツ、記載されている内容とは別のリンクへ誘導するようなスパム的な要素をもつ投稿に対し(実際スパムではなくても)、ペナルティ(表示ランクの引き下げ)を与えるとしている。また、繰り返し同じ内容を投稿することについても、ユーザーが不満を示しているとして、同様の措置を取るとしている。
選択的なニュースフィードの提示
『Facebook punishes marketers who ask for likes』(いいねを要求すると罰せられる)の記事によれば、フェイスブックのアルゴリズムは、ますます選択的になっているようだ。具体的な数字を挙げているので紹介しよう。
ニュースフィード最適化サービスのエッジランクチェッカーを使った調査によると、とあるブランド企業が2012年2月に投稿した記事を見たフォロワーは全体の16%だったが、同年11月には10.15%、3月にはさらに減少し、6.5%と約3分の1まで減少している。一方、SNSは一定数以上のユーザーに投稿を見てもらえる有料のサービスを企業に推奨している。
コンテンツ重視の流れは止まらない
Web上の莫大な情報量を考えれば、コンテンツ重視の流れは止まらず、むしろ加速していくだろう。なぜなら、どうでもいい、自分に関係ない広告(ハイクオリティであっても)や押しつけがましい、役に立たない情報は、フェイスブックのユーザー同様、「ノイズ」という意識が我々の中に芽生えているからだ。
企業が様々な文脈の中で消費者やファンに適切な情報や経験を与えることは、難しい挑戦であると同時に成長の機会でもある。それは、消費者と真摯(しんし)に向き合い、心の通うコミュニケーションとは何かを考える絶好の機会になるだろう。またその消費者インサイトこそが共感を呼ぶコンテンツの源泉になるのではないだろうか。
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