モバイル全盛だが、コンテンツのエンゲージメントにはやっぱりデスクトップ!?

コンテンツマーケティング

近年、スマートフォンをはじめとしたモバイルデバイスの普及はとどまるところを知らない。

そして、このモバイルデバイスの普及は、Facebook、Twitterなど多種多様なソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の飛躍的な普及の下支えとなっている。

こうしたSNS上での消費者行動を分析することは、マーケティングのカギになるだろう。

しかし今回は、モバイル全盛期の今、改めて、コンテンツのエンゲージメントという観点から、デスクトップPCについて見直してみたい。

参考とするのは、Marketing LandのMartin Beck氏の記事および、Business InsiderのEmily Adler氏の考察である。

なお、コンテンツのエンゲージメントとは、Facebookでのシェアや「いいね!」、Twitterのリツイートなどが主なものだが、定義によってはアドレスバー・シェアリング(URLのメールでの送付など)やプリントアウトなども含まれる。

SNSの驚くべき広がり

まずは、デバイスを抜きにして、SNSとコンテンツ・エンゲージメントの関係を見てみよう。

BI Intelligence社の発表によると、アメリカ人のSNS使用時間は、1日平均37分である。これは、電子メールを含めた他のどのインターネット上の行動よりも長い時間だ。

そして、SNSの中でも圧倒的な存在感で多くの人を取り込んでいるのがFacebookである。

以下のグラフを見ていただきたい。

20140102挿入画像1http://www.businessinsider.com/social-media-engagement-statistics-2013-12

このグラフは、人々がどれほどSNS上でエンゲージメントをしているかを指数化したものだ(2013年2月のデータ)。

使用者人数が非常に多いことに加え、そこでのシェア、記事の投稿など活動が活発に行われていることが、Facebookのエンゲージメント指数の高さに起因しているようだ。

デバイス別のエンゲージメントではデスクトップPCが優位!?

では次に、人々がどのように、SNS上のコンテンツを消費しているのかを分析していこう。ここでは特に、デスクトップPCとモバイルデバイスの比較に注目してほしい。

まず、アメリカのインターネット分析会社comScore社のデータを参照してほしい。 20140102挿入画像2http://marketingland.com/social-media-networks-mobile-desktop-tipping-point-captured-chart-78867

このグラフからわかるように、アメリカのFacebook利用者のうち、Facebook滞在時間数の68%はモバイルデバイスによるものだ。

同様にTwitterでは、滞在総時間の86%がモバイルデバイスからのアクセスである。Snapchatでは100%がモバイルアクセスだ。

しかしここで、アメリカのウェブテクノロジー会社AddThis社が発表した驚くべきデータを見てほしい。 20140102挿入画像3http://marketingland.com/desktop-still-trounces-mobile-content-sharing-engagement-81986

このグラフによれば、65%もの人が、コンテンツのエンゲージメントを、デスクトップPCを通じて行っているのである。

モバイルデバイスでの滞在時間が長いにも関わらず、エンゲージメントはデスクトップPC経由で発生する傾向にある。これは、なぜだろうか?

なぜデスクトップPCでのエンゲージメント率が高いのか?

近年の飛躍的なモバイルデバイスの普及、そして上記comScore社のデータから考察すると、デスクトップPCのエンゲージメント率が高いのは、大変不思議である。

Marketing LandのMartin Beck氏は、考えられる要因として、以下を挙げている。

(1)コンテンツ作成側が、まだデスクトップPCに依存している

コンテンツを作成する側がまだ、デスクトップPCに依存しているがために、コンテンツがデスクトップPCに最適化されているのかもしれない。

(2)コンテンツ消費側にとっても、モバイルではまだ不便

コンテンツを消費する者にとっても、小さい画面でエンゲージメント活動をすることは、まだなかなか厄介なのではないだろうか。閲覧などの受動的な活動ではなく、能動的な活動の際には、まだデスクトップPCのほうが使い勝手がいい面があるのかもしれない。

(3)定義の違い

"何をエンゲージメントと定義するのか"によって、データの取り方が異なる、という論点もある。

先ほど、「65%対35%」のグラフを引用したAddThis社では、アドレスバー・シェアリングやプリントアウトもエンゲージメントと定義する。このような、デスクトップPCでとる可能性が非常に高い行動を、エンゲージメントの定義に含むことで、先のデータはデスクトップPCのエンゲージメント率が高くなっているのかもしれない。

まとめ

いかがだっただろうか?

モバイルデバイスが普及している現在においても、コンテンツ・エンゲージメントという観点では、まだまだデスクトップPCは軽視できないようである。

「モバイルファースト」が声高に叫ばれている今だからこそ、コンテンツマーケティングを行う際には、デスクトップPCからのコンテンツアクセスにも留意してほしい。

参考元: Social Media Engagement: The Surprising Facts About How Much Time People Spend On The Major Social Networks Desktop Still Trounces Mobile For Content Sharing And Engagement

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