やっぱりコンテンツエディターが必要なわけ

コンテンツマーケティング
「コンテンツマーケティングに必要なものは?」と聞かれたら、まずは質の良いコンテンツ、と答えるだろう。
コンテンツマーケティングにおいての「コンテンツ」とは、有用かつ、消費者が求めるコンテンツだ。企業目線で伝えたい情報を発信していては、コンテンツマーケティングは成功しない。
消費者が求めるコンテンツがどんなものかがわかり、Webサイトも立ち上げたら、次に必要になるのが「コンテンツエディター」だ。
良い材料(コンテンツ)、良い場所(Web上のサイト)があって、それを上手にコーディネートする人(コンテンツエディター)がいなければ、せっかくのコンテンツを生かすことができない。
コンテンツエディターの役割
コンテンツエディターの仕事は、通常業務を行いながら片手間で行えるような内容ではない。
その作業をガーデニングに例えるなら、種をまくところから始め、育て、肥料をあげ、雑草を抜き、最終的に収穫するといったように、役割は多面的だ。
そのための6つのポイントを紹介しよう。
1.ターゲット層(消費者)のニーズを掴む
繰り返しになるが、コンテンツマーケティングにおいて大事なことは、「何を発信するか」ではなく、「何が求められているか」を知ることにある。
興味、悩み、業務を改善させる方法など、ターゲット層が抱える問題に耳を傾けることで、そこに多くのヒントが潜んでいるはずだ。
2.人にわかりやすく説明する
Voice Of America(http://www.voanews.com/)というサイトを例にとってみると、グローバルイングリッシュと呼ばれる、ノンネイティブイングリッシュスピーカーでも理解できるような、限定された単語で英語が話されていることがわかる。
何かを人に伝えるときには、どんな人にもわかる言葉で伝えることが大切だ。
それができるか否かで、コンテンツマーケティングの成果に雲泥の差が生まれる。
具体的には、ターゲット層のレベルを限定せず、誰にでもわかる言葉に言い換えたり、注釈やアレンジを加える。
しかし、コンテンツのターゲット層が限られている場合は、業界用語を取り混ぜるのも、プロフェッショナルな立場として有効だろう。
3.できるだけ多くのコンテンツを用意する
ターゲット層が欲している、あらゆるコンテンツを用意しよう。とはいえ、コンテンツが単にたくさんあるだけという、コンテンツが溢れかえっている状態にならないようにしよう。
コンテンツが多くあっても、それぞれのコンテンツの根底にあるメッセージが一致していれば、コンテンツ同士に統一感を生むことができる。
4.コンテンツをすべての形態に対応させる
コンテンツエディターは、ターゲット層が必要とする情報がどういった形で求められているかを知る必要がある。
ブログ、インフォグラフィックス、Eメール、動画、eBook、メルマガ、セミナーなど。ターゲット層のニーズに最もふさわしい形態で対応することが大事だ。
5.先を急ぎすぎない
コンテンツの公開準備ができたからといって、すぐに公開するのは早計だ。ターゲット層に必要とされているタイミングで公開しなければ、効果が上がらないどころか無駄になる。
大事なことは状況を見極め、タイミングを計ることだ。せっかく良い種を手に入れても、まく時期を間違えれば、育つ種も育たない。
6.長期的視点で常緑樹となるコンテンツを育てよう
コンテンツマーケティングをガーデニングに例えてみたが、コンテンツマーケティングの効果は、すぐに表れるものではない。大きく育つものもあれば、芽が出ないものもある。
コンテンツエディターの仕事は、多くの種類の種を用意し、中長期的視点を持って育成していくことだ。
そして、常緑樹のように、長期にわたって継続的な結果や効果を出してくれるコンテンツに育てていく(エバーグリーン・コンテンツを育てる)ことが大事だ。
芽が出てもそれが育つまでには時間がかかる。大きく育つコンテンツか見極めるのにはある程度の時間が必要だ。
そのためには、目先の結果にとらわれないようにしよう。
しかし、効果が出ていないコンテンツに手間をかけ過ぎるのも考え物だ。効果検証を行うことで、まだ結果が出ていない状態なのか、効果が望めないのかを判断することも、コンテンツエディターの大事な仕事だ。
コンテンツエディターの必要性
コンテンツマーケティングにおいては、マーケティングにかける予算やブランドの知名度はさほど重要ではない。
大切なのは、ユーザーにとって有益なコンテンツを、最適なタイミングで送り出すことができるかどうかだ。
その「コンテンツ力」を最大限に引き出し、効果を出すためには、コンテンツエディターの存在が必要なのである。
参考元: Live from DemandCon: Why Digital Content Marketing Requires a Great Editor 5 Reasons Why You Need a Website Content Editor
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