WordPressなどのCMSで企業サイトを構築するメリットやコスト、注意点

コンテンツマーケティング

できるだけコストをかけずに自社サイトを構築しようとした際、まず考えるのがCMSではないでしょうか。特にシェア率が高くプラグインやチュートリアルが豊富にあるWordPressで自社サイトを構築しようと思うのはごく当然の成り行きです。

しかし確かにWordPressは無償で利用が可能ですが、中規模、大規模なサイトを構築しようと思ったらそれなりの手間とコストがかかることは理解しておかなくてはなりません。またシェア率が高いということは、ウィルス攻撃に合う確率も高くなるため、セキュリティも厳重にしておく必要があります。

そこで今回はWordPressを始めとするCMSを構築するために知っておかなければならないことについてご紹介します。

CMSで企業サイトを構築することのメリット

2017年6月8日、総務省が発表した「平成28年通信利用動向調査(企業編)」によると、インターネットを利用している企業の割合は99.5%、そして自社のWebサイトを開設している企業の割合は87.8%という結果がでています。この数字から見て企業規模の大小にかかわらず、ほとんどの企業が自社のWebサイトを保有していることがわかります。

また企業が自社サイトを構築する際、どの程度の割合でCMSを活用しているかの詳細なデータはありませんが、W3Techsの調査によると、2017年12月の時点で世界でのCMSのシェア率は48.7%とほぼ2つに1つはCMSで構築されたWebサイトです。つまりかなりの高い確率で企業サイトもCMSで構築されていることになります。

また日本でCMSだけのシェア率を見るとWordPressが84.2%ですから、この2つの数字を見る限り、日本のCMSで構築されているほとんどの企業サイトはWordPressであることがわかります。

では企業サイトをCMSで構築することのメリットにはどういったものがあるのでしょう?

構築の手間とコストが軽減される

企業でWebサイトを構築する際に問題となるのはコストです。もちろんどういったWebサイトを構築するのかによっても大きく変わってきますが、CMSを活用することでゼロからサイトを構築するよりも時間的コストと構築にかかる費用を大きく軽減できます。

運営管理の手間とコストが軽減される

企業でWebサイトを保有することで一番の問題点は、実は構築よりも運営管理です。構築は一旦つくってしまえばそれで終わりです。リニューアルをしない限りは大幅な変更はありません。

しかし運営管理は定期的に作業をする必要があります。最新情報や公式ブログの更新、顧客や商品のデータベースがあれば、それらの定期的なチェックや変更作業もあります。これらの作業もCMSでない場合は、いちいちHTMLでテキストを打ち込んだりCSSでデザインを変えたりしなくてはなりません。

しかしCMSであればブログを更新するのと同じ感覚で更新ができるため、HTMLやCSSの知識もほとんど必要なく、それ専用のスタッフを雇用する必要もありません。それだけでも大きな手間とコストが軽減できます。

ほかにもCMSで企業サイトを構築することのメリットはありますが、基本的には業務の手間やコストを軽減できることが、一番のメリットだといえます。

CMSで企業サイトを構築する際にかかるコストは?

CMSで企業サイトを構築するとコストを軽減できるとしましたが、具体的にどの程度のコストがかかるのでしょう。もちろんWebサイトの規模や地域によっても違いはありますが、サーバ費用なども含めて10~数百万円とかなり金額には幅があります。自分たちがやりたいことによって金額は大きく変わりますので、事前に自社でつくりたいサイトを明確にしておくことが重要です。

逆にデザインはすべて自分たちで行う、もしくはデフォルトのデザインをそのまま使う、Webサイトに掲載するテキストもすべて用意するなどできる限り自分たちで用意することができれば、30万円以下で構築することも可能です。

CMSは家でいえば建売住宅と注文住宅、両方のいいとこどりをしたようなものです。それほど大規模なものでなければ、デフォルトでも十分なものが構築できます。またカスタムデザインを採用する、資料請求や申し込みフォームをつける、ECや会員専用機能などを好きなように改造することも可能です。自分たちのやりたいこと、予算に応じてさまざまな選択肢があることがCMSの大きなメリットでもあります。

CMSで企業サイトを構築、運営するうえで気をつけるべきこと

企業サイトをCMSで構築するうえでさまざまなメリットがあることはおわかりいただけたと思います。しかしもちろんデメリットがないわけではありません。そこでCMSで企業サイトを構築、陰影するうえで気をつけるべきことについてご紹介します。

内製で構築する場合、それにかかる人と時間もコストであることを認識すること

内製で構築すれば、制作会社に支払うコストがゼロになると思いがちですが、内製で構築すればそれにかかるスタッフの人件費が当然かかります。場合によっては製作会社に依頼するよりもコストがかかってしまうこともありますので、内製にする場合でも制作会社に見積もりを依頼し、どちらがよりコストがかかるかをしっかりと検討するようにしましょう。

内製にする場合、自分たちで構築、管理できるCMSを選択すること

現在、CMSといえばWordPressですが、自分たちネットでやりたいことによってはWordPress以外の選択肢もあることを頭に入れておく必要があります。WordPressはプラグインが豊富なため、EC、会員制、マッチング、SNS機能などほとんどの要望に対応することができます。しかしそれぞれの機能に特化したCMSもあり、場合によってはそちらを選択したほうがWordPressよりも手間もコストもかからない場合もあります。また運営管理をするうえで、日本語のチュートリアルが豊富ではあるものの、基本は英語のWordPressを使うよりも日本製のCMSのほうが扱いやすい場合もあります。

やりたいことが増えた場合は外部に依頼することも視野に入れて運営すること

運営を始めたばかりのときは、まだそれほどやることもなく、内製ですべて運営管理までできたものの、少し余裕ができてくると訪問者を増やすためにSEO対策をしたい、商品の販売をしたい、顧客とのコミュニティをつくりたいなど色々とやりたいことも増えてきます。

その際に手間が増えたのにスタッフはそのままであれば、当然ミスも増えることになり、訪問者や顧客に対するサービスの質が落ちてしまうことにもなりかねません。そのためここまでは自分たちでやる、ここからは外部に依頼するといったあらかじめ線引きを行うことを忘れないようにすることが継続して良いサービスを提供できるポイントです。

企業サイトを成功させるポイントはCMSの特性を理解すること

ゼロからサイト構築をすることに比べ、無料で簡単にサイト構築ができるCMS。しかしもちろんやりたいことによっては構築にも高度な技術を要することになります。またアップデートやセキュリティ、SEO対策などCMSだからといって運営管理がすべて楽になるといったことはなく、それなりの手間やコストをかけなければ、サイトを運営する意味がなくなってしまいます。

重要なのはコストを抑えることばかりを考えることではなく、自分たちが得意でない部分にかんしては外部に依頼するなどして、得意な部分に集中するといった施策をとったほうが、結果的にコストをかけずに効率的な運営管理が実現するケースも少なくありません。企業サイトを構築する際には、CMSを使うかどうかではなく、自分たちができることとできないことを明確にし、そのうえでどのCMSが最適なのか、何を外部に依頼するのかを決めることが、CMSで業務を効率化させるための最大のポイントです。

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