【無料レンタルCMS編】長期的視野で考えよう!Webサイト基盤の選定基準

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Webサイト構築基盤として、CMSはもはやなくてはならないものとなりつつあります。
HTMLやCSSなどに関する深い専門的知識が無くても、CMSを利用すれば見栄えがよく、かつ高機能なWebサイトを手軽に作成することが可能です。

ところで、CMSと一口に言っても、導入の方法にはいくつかの選択肢があるのをご存知でしょうか。この記事では無料で使えるASP形式のCMSを利用する場合について、メリットやデメリット、利用に際して注意したい点などをご紹介します。

もっとも手軽なCMS利用法!?

CMSを利用してWebサイトを構築するにあたって、現時点でもっとも手軽な方法は、無料のレンタルCMSを利用することだと言ってよいでしょう。

ここでいう「無料のレンタルCMS」とは、ASPやクラウドサービスの形で提供されているCMSのうち無料で使用できるもののことを指します。無料でCMSを使わせる代わりにページに広告を表示するタイプのものもありますし、有償の上位エディションへの入り口として、基本的な機能のみを無料版として提供するようなタイプのものもあります。

いずれの場合も「手軽に使い始められる」という点がセールスポイントとなっている場合が多く、たいていはサービス提供者のサイトにアクセスし、メールアドレスを登録してアカウントを作るだけで、即座~数分程度でCMSを使い始められるようになっています。

無料レンタルCMS利用のメリットとデメリット

無料レンタルCMSを使うメリットは、なんといっても手軽なこと。
前述の通り、簡単なアカウント登録だけで使い始めることができますし、導入時点で費用が発生しないため、「試しにちょっと使ってみよう…」という場面で重宝します。

最近は、無料とはいえそこそこ高度な機能を備えたサービスも増えてきており、ちょっとしたブログやシンプルなWebサイトを開設する程度であれば、十分に活用の余地があるといえるでしょう。また、オプション料金や有償サービスへのグレードアップによって、後付けで高度な機能が利用可能となるようなものもあるため、「まずは無料で始めて、必要に応じて段階的にグレードアップしていく」というのも一つの手です。

逆にデメリットとしては、有償のものに比べて機能が制限される、柔軟性や拡張性の点で難があることなどが挙げられるでしょう。無料だけに使える機能はある程度制限されている場合が多く、高度な機能を使いたい場合や独自のカスタマイズを行いたい場合などには、無料レンタルCMSは不向きです。

また、無料であるだけに、いつサービスが終了するかわからないというリスクもあります。

もちろん、ある程度信頼できる企業のサービスを選べば、無料だからといって、何の事前連絡もなくある日突然サービスが終了してしまうようなことはまずないでしょう。しかし、万が一そのようなことになった場合、なんの補償も受けられないことが多いことは念頭に置いておくべきです。コンテンツは通常レンタルCMS側のサーバに置かれているため、バックアップを取っていなければ、サービス終了とともに自社のコンテンツが全て消滅してしまうこともあるのです。

無料レンタルCMSが役立つのはこんな場面!

では、無料レンタルCMSの利用が推奨されるのはどんな場合でしょうか?

様々なケースが考えられますが、たとえば本格的なサービスを始める前にテストサイトを立ち上げたい、期間限定でちょっとしたWebサイトを公開したいというような場合、手軽に使えて費用のかからない無料レンタルCMSはよい選択となる可能性があります。アカウントを作ればすぐにWebサイトを作り始めることができるため、立ち上がりの早さという点で軍配が上がります。また、社内での予算取りが不要となるのも、メリットの一つと言えるでしょう。

最近はそのような企業は減ってきていると思われますが、会社の上層部がWebサイト開設にあまり積極的ではなく、Webマーケティングに関する予算がほとんど取れないような場合は、無料のレンタルCMSが有力な選択肢となります。まずは無料レンタルCMSでWebサイトを立ち上げ、ある程度結果が出てきたところで本格的なサイト構築のための予算取りに取り組む…というのも、社内戦略としては「あり」なのではないでしょうか。

無料レンタルCMSをスモールスタートに使うなら…

無料レンタルCMSでスモールスタートしていずれは本格的なサイト構築へと進めていくつもりなのであれば、それ相応の段取りをしておくことが大切です。
たとえば最低限の対策として、Webサイトのドメインは無料レンタルCMSから提供されるものをそのまま使うのではなく、専用のドメインを取得して利用することをお勧めします。というのも、無料レンタルCMS提供のURL(ドメイン)をそのまま使用した場合、SEOなどを頑張ってせっかく集めたアクセスが、サービスの利用を終了した途端に水の泡と消えてしまうからです。

ドメインというのは、たとえていうなら電話番号のようなものです。自分用の電話番号さえ確保しておけば、引越しをしても、あるいは電話の機種を変えても、その番号を使って連絡を取ることができます。

ドメインも同様で、自分のドメインを確保しておけば、そのドメインに集めたアクセスをどこへでも持っていくことができるのです。最近は無料レンタルCMSであっても、オプションサービスで独自ドメインを設定できる場合が少なくありません。できればそうしたサービスを備えているところを選定し、独自ドメインを使ってWebサイトを運用するようにしましょう。

無料レンタルCMS利用に際して注意したいこと

最後に、無料レンタルCMSを利用する際に注意したいポイントを整理しておきましょう。

まず、前述の通り無料レンタルCMSには、ある日突然サービスが終了してしまうリスクがあることを常に念頭に置いておきましょう。いつハシゴを降ろされても困らないように、定期的にコンテンツのバックアップを取るとともに、万一の際の対応方針を明確にしておくことをお勧めします。

次に、無料でレンタルする代わりにバナー広告などを表示するタイプのサービスを利用する場合、表示されるバナーが自社のビジネスに悪影響を与える可能性があることを認識しておいてください。最近のインターネットユーザーはバナー広告に耐性ができてきているとはいえ、商用のWebサイトに無関係な広告が表示されるのは、あまり好ましいことではありません。表示する広告をコントロールすることができなければ、競合企業の製品の広告が表示されてしまうという、笑い話のようなことが起こる恐れもないとはいえません。
予算をケチったばかりに自社の看板に傷をつけてしまった…ということにならないよう、注意したいところです。

使いどころを考えてうまく活用しよう

以上、この記事では無料レンタルCMSについて、メリットとデメリット、利用する場合に注意したいポイントなどをご紹介しました。

上述のような事情を踏まえて考えると、自社のビジネスの生命線ともいえる重要なWebサイトを運営する場合は無料レンタルCMSの利用は避け、信頼できる他の方法を採用するのが望ましいといえるでしょう。逆に、社員ブログや期間限定のキャンペーンサイトのように、何かあっても即ビジネスに直結しないようなWebサイトを手軽に、かつ迅速に立ち上げたいような場面では、無料レンタルCMSが非常に有利な選択肢ともなり得ます。

無料レンタルCMSは、自社の長期的なWeb戦略に基いて判断した際に、メリットがリスクを上回ると考えられる場合、あるいは何らかの方法でリスクをうまく回避することができると考えられる場合に、利用を検討するのがよいのではないでしょうか。

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