CMOとCIOのコラボで勝つ!新ビジネス戦略が変える、企業のマーケティング

デジタルマーケティング

CMO(Chief Marketing Officer=最高マーケティング責任者)とCIO(Chief Information Officer=最高情報責任者)。

この2つは企業で重要なポジションを占める役職だが、お互いに「相手を理解できない」、あるいは、「自分とは価値観が違う」と思い込んでいることが多いようだ。

ところが、今、マーケティングとITは、ますます切っても切れない関係になりつつある。

ビッグデータ活用が叫ばれる時代を迎え、マーケティング部門は、よりIT技術を駆使した戦略を立てる必要があり、IT部門は、マーケティング活動から得られたデータの価値を、より高めていかなければならない。

CMOとCIOが両部門のコラボ体制を敷き、新たなビジネス戦略を立て、マーケティングを次世代仕様に変えていかなければ、この大競争時代を勝ち抜けないだろう。

しかし、そもそもなぜ、CMOとCIOは理解し合えないのか? 今回は、その原因を探りながら、両者がどう協力し合えば、新しい時代のマーケティングを築き上げることができるのかを見ていこう。

CMOやCIOというポジションのない企業の場合は、マーケティング部門とIT部門との関係に当てはめて考えてみてほしい。

思い込みや勘違いが招くCMOとCIOのスレ違い

「水と油の関係にある」と思われがちな、CMOとCIO。

だが実際には、お互いに誤解している点もあるようだ。その誤解が、互いに対する理解を妨げているらしい。相手に対する思い込みや勘違いが、両者のスレ違いを招き、ビジネスの発展を妨げている……というケースも少なくないという。

では、実際、CMOとCIOの間には、一体どんな思い込みや勘違いが生じているのか?

MarketingProfsの「How CMOs and CIOs Can Collaborate to Win: Lessons From the Fox and the Hedgehog」を参考に、そのあたりを探っていこう。

1.CIOの思い込み:マーケターって、瞬間的なキャンペーンの成功のことしか考えてないよな~

CIOはマーケティングを「科学」とみなし、テクノロジーの統合や、データ分析による長期的な戦略を立てることが大切だと考えている。

一方、マーケターは、長期的な視野に欠け、マーケティングキャンペーンを短期的に成功させることばかりに注力している……と、CIOたちは思い込んでいるようだ。

<真実>

実際には多くの企業で、この思い込みとは異なる現象が起こっている。

現在、ビッグデータやデータ分析の高度化は、マーケターにも大きなプレッシャーを与えている。「よりデータドリブンに」、そして、「アナリティカルにならなければならない」というプレッシャーだ。多くのマーケターは、それをひしひしと感じているらしい。

2013年の8月に行われたCMO関連の調査によると、企業のマーケターは今後(この調査以後)3年間で、マーケティング分析用の費用を40%アップさせる計画を立てているとのことだ。

2.CMOの思い込み:IT部門って、ITユーザーのことしか頭にないよな~

CMOは、CIOの管轄である「IT」に対して、「ITユーザーにばかり重きを置くもの」という思い込みを持っているようだ。

実際には、「外で自社の商品やサービスにお金を払ってくれるお客さんに関する情報こそ重要なのに……」と、CMOたちは思っている。彼らに言わせると、「ITは、リアルのカスタマーと結び付いてないじゃん!!」というわけだ。

<真実>

実際には、今、多くの企業で、CIOたちは、「ITをカスタマーオリエンテッドにしよう」と努めている。

これまでIT部門は、「技術サポートのチーム」と位置付けられること多かったが、現在は、カスタマーエクスペリエンスを改善させるうえでの強力なパートナーとなってきている。

CMOとCIOのコラボで、新たなビジネス戦略を立てる必要性

さて、このように、お互いのことを誤解していることも多いCMOとCIOだが、冒頭でも述べたように、今はその誤解をなくし、協力体制を敷くべき時である。

具体的には、マーケティングとITを次のように結び付けた、新たなビジネス戦略が必要となってくるであろう。

1.ITとマーケティングを、より包括的な視野で結び付ける

ビッグデータ時代を迎えた今、テクノロジーやデータ分析を、より包括的な視野で見ることによって、マーケティングをマルチチャネルのカスタマーインタラクションと結び付ける必要性が生じている。

一般的に、CMOは、顧客数の伸びによってマーケティングの成否を計りがちで、そこに意識が集中することが多いが、これからは、より先を見越した、より包括的なマーケティング戦略を立てていかなければならない。そのキーとなるのが「IT」である。

CMOとCIOのコラボによって、マーケティングとITを効率よく結び付ければ、無駄なコストを省くことができ、また、先進的なマーケティングを他社に先駆けて実現していくことができる。

CIOは、このIT活用を後押しするため、技術への投資が利益にどのくらい結び付くかをCEOや他部門に示さなければならない。また、CMOは、ITへの理解をこれまで以上に深める必要があるだろう。

2.カスタマー情報を統合して、1つの情報としてあらゆる部門で共有できるように

CMOとCIOが協力して進めるべきデータ統合の中で、特に重要なのが、「カスタマー情報」の統合である。

顧客情報を統合し、一元管理することで、より効率的で、包括的なビジネス戦略を立てることができるようになるからだ。

現時点では、Webやソーシャルメディアの分析で得た顧客情報と、カスタマーサービス部門やリアル店舗で得た顧客情報が、企業内にバラバラに散らばっていることも多いだろう。

マーケティング部門とIT部門の協力により、これらのデータを統合し、分析を加え、マーケティングや、その他の業務に活用できるようにする必要がある。その際、タイムリーで正確な分析が必須となるため、CMOとCIOが、がっちりタッグを組んで、分析の精度を高めていかなければならないだろう。

まとめ

今、マーケティングにおいては、以前にも増して専門性の高い技術が求められている。

IT部門との協力は、必須である。

今後あらゆる企業において、CMOとCIOのコラボによって、より先進的で、効果の高いマーケティング活動が行われていくことを願う。

参考元: How CMOs and CIOs Can Collaborate to Win: Lessons From the Fox and the Hedgehog CIO-CMO collaboration key to company modernization: roundtable

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