デジタルマーケティングはどう変わる?CMO調査から明らかになった今後のマーケティング

デジタルマーケティング

マーケティングの施策の中でも、デジタルマーケティングが飛躍的に進化しているのは周知の事実である。デジタルツールに投資をすることによって、劇的な効果を得られた企業も少なくないだろう。

組織のCMO、つまり最高マーケティング責任者は今後5年で、マーケティング予算のうちの76%をデジタルマーケティングに振り向ける準備をしているという。

しかし、CMOの半数はその変更に対し不安を抱えていることが、コンサルティングファームAccentureが実施した調査「2014 CMO Insights Survey」で明らかになった。この調査は、日本を含む世界11カ国の大企業を対象に行われ、581名のCMO(マーケティング部門上級管理職を含む)から回答を得た。

同調査を基に、2012年と2014年とでマーケティングツール別に比較しながら、デジタルマーケティングの成長予測について見てみよう。

各ツールにおける効果の度合いの変化

2012年と2014年とを比較し、デジタルツールの効果を見た場合、最もその度合いが高まったのがEメールであり、44%から58%に増加した。その他のツールについても、全般的に効果が高まっている。

なお、パーセンテージは、「顧客または潜在顧客を獲得する、顧客に影響を与える、顧客とやり取りする上で、そのツールが効果的だった」と答えた人の割合である。

Eメール 44% → 58% オンラインディスプレイ広告 49% → 59% 検索エンジン 52% → 61% ソーシャルメディア 48% → 56% これらのツールが飛躍的に成長しているのは、実感としても納得できる。昨今のマーケティングには欠かせないツールであり、これらの重要性を理解して上手く利用できた企業はこの2年で成長したことだろう。 モバイル広告 50% → 58%

多様なモバイル端末が次々と発売されることにより、モバイル広告が及ぼす効果も、もちろん比例して伸びている。50歳以下のマーケティング担当者の7割はその状況を理解し、すぐさまモバイル広告に力を入れ始めている。

コーポレートWebサイト 62% → 63% テレビ広告 51% → 58% メディア報道 54% → 61% 紙媒体の広告 55% → 59% ダイレクトメール 48% → 51%

新たなデジタルツールに視点を移しがちだが、もちろん既存のツールの効果も見逃せない。

テレマーケティング 58% → 48%

唯一、効果が下がっていたのがテレマーケティングだ。今や電話による受け身のマーケティングはあまり受け入れられない世の中になっているのだろう。インバウンドマーケティングの普及にも見られるように、ユーザー自身が興味のあるものを自分から探す時代なのだ。

2014年のデジタルマーケティング予算と今後の予測

この調査によれば、2014年のデジタルマーケティング予算に、全体の12%の企業が5000万ドル(約50億円)以上1億ドル未満を充てている。そして、39%の企業が1億ドル(約100億円)以上の予算を充てているのだ。

また、今後67%の企業がデジタルマーケティング予算を1%から10%増加させる見込みであり、そのうちの14%の企業が10%以上の同予算を増加させる見通しだ。

マーケティング予算の増加に伴う新しい役職の登場

飛躍的な成長を見せるデジタルマーケティングに予算を投資する必要性は分かるものの、その予算を効果的に使える人材は増えているのだろうか。予算を増やすことはリスクを伴う。急成長してはいるが大打撃を受ける恐れももちろんあるのだ。

そこで、CDO(Chief Digital Officer=最高デジタル責任者)といった新しい役割が登場しているのだろう。注目されているツールに予算を増やすことだけに躍起になって責任を押し付けあっているようでは、企業の成長は期待できない。

マーケティングの担当者は、そうしたことも視野に入れながら今後予算を検討していくべきであろう。

参考元: CMOs Are Preparing for Digital to Grow to 75% of Marketing Budgets CMOs: Time for digital transformation or risk being left on the sidelines

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