
ベンチャーの社長こそ使うべきツールだと思います
株式会社サイダス 様
クラウドベースの人材プラットフォーム「CYDAS.com」(www.cydas.com)を展開。“人と組織の才能を引き出す”を経営理念に、適材適所の人事や個人に合った育成を可能にする人材管理・分析・育成アプリケーション「Performance Cloud」、社員の目標と経営目標を連動させ、確かな成果を上げるための目標管理・人事考課アプリケーション「MBO Cloud」、コミュニケーションを活性化し新しいコラボレーションを生む社内ソーシャルアプリケーション「Stream」の3つのアプリケーションを提供している。
Cloud CMOを利用してオウンドメディアを運営されている同社代表の松田晋様にお話を伺った。
誰もが使えて情報発信とその分析が一度に叶う。「Cloud CMO」を知り、すぐにブログ開設を決意。

株式会社サイダス(以下、サイダス)は、2015年6月に、オウンドメディア「CYDAS Community」(http://www.cydas.com/blog/)をCloud CMOで立ち上げた。
もともとオウンドメディアをいつ立ち上げるかといった具体的な計画はなかったものの、競合他社より情報発信できていないという課題があり、取り組みたいと考えていたそうだ。
「情報を発信していくとお客様の反応を知ることができます。販売戦略上の気づきがあるので、どうしたら売りやすくなるか、結果的に社員が動きやすくなると考えました。私は、これはベンチャーの社長こそ使うべきツールなのではないかと思いますよ」と松田氏は語る。
サイダスの顧客は大手企業が多い。タレントマネジメントというテーマで、顧客に信頼していただける有益な情報を提供していく仕組みをつくるため、まず松田氏は自身でブログを立ち上げ、記事を書くことにしたのだ。
Cloud CMOを選んだ決め手は、まずは簡単に誰でも扱えるという操作性である。また、コンテンツの効果測定が機能に組み込まれている点が、データドリブンという松田氏が重視している考え方と共鳴したことも理由の一つという。
問い合わせ数は25%増加。外部メディアに設置された資料ダウンロード企業ランキングではトップに。
サイダスでは、主たるターゲットやカスタマージャーニーについては予め分析ができていた。そのためブログの内容は、お客様がどのようなキーワードで何を調べたいのか、そこにアクセスするお客様の視点や課題感を重視して作られている。
Communityを立ち上げてからさほど時間は経っていないが、日々の問い合わせ件数は確実に増えている。
日々の問い合わせ件数は25%増加しており、それも主なターゲットである大手企業からの引き合いであるという。そのほか、ITトレンドの人事システム分野のツールに関する資料を設置したサイトでは、ブログの公開以降は資料請求件数が顕著に増え、月間ランキングで1位を獲得するにいたった。
実際にブログに再訪してくださるお客様も増えているとのこと。「問い合わせをいただいた方から、“ブログを読んで共感した”という嬉しい感想もいただきました」と松田氏は手応えを感じている。
顧客専用サポートサイトでもコンテンツによる丁寧なコミュニケーションを開始。
CYDAS Communityは、松田氏が編集長の役割を兼ねているが、社内には徐々にコンテンツ発信の文化が根付きつつある。コンテンツによるコミュニケーションの可能性をひろげる新たな実践の場となったのがサポート業務だ。
現在、外向けのCYDAS Communityとは別に既存顧客限定のサポートサイトの構築にもCloud CMOが利用されている。顧客(会員)のみが入れる、IDとパスワードを登録するクローズドサイトである。
これは「インバウンドの効果測定を行うだけではもったいない。社内向けの評価ツールとしても活用できるのではないか」という松田氏の想いに端を発した新たな利用方法である。
ここでは、顧客から問い合わせを受けると、サポート担当者は「ブログ記事」の形式で返答を書くことになっている。図表付きの解説で、さながらマニュアルのような丁寧な内容だ。
顧客の立場からすれば「自分だけのために、わかりやすい回答が返ってくる」という満足度につながる。サポート担当者の立場では、顧客の反応を都度感じられるという充実感があり、回答の蓄積はそのままFAQとしてサイト上で検索するだけでよくなるという効率的な点がメリットに挙げられる。
書くことから人は育つ。社員全員に情報発信する力を。
はじまったばかりのサポート業務でのコンテンツ配信だが、ただ配信するだけではない。顧客への回答(記事)がどれだけ読まれているかを分析し、担当者の活動の評価につなげることも予定しているという。その結果、一つ一つの顧客への回答の品質がどんどん高まるのではないかと期待されるが、根底には、コンテンツの作成も社員教育につながるというサイダス社ならではの思想がある。
「書くことから人は育つ。しっかりと情報発信できる力を養って欲しい。Cloud CMOを活用して、今後はサポート業務担当者だけでなく、総務や人事担当者による社内向けのコミュニケーション業務にも同じような仕組みづくりを進めたい」と松田氏は熱く語る。
サイダスのビジョンは『才能に力を!』である。着実に自社に取り入れ、実践するサイダスの今後から目が離せない。
(2015年8月取材)
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