BACKGROUND

大学在学時、学者になるか編集者になるかで迷い、折衷案で学術系出版社に入社。配属された雑誌の編集部で、いろいろな人を巻き込みながらメディアを作りあげていく楽しさを知る。その後、出版社二社において書店営業やイベント運営も経験。2016年3月にイノーバ入社。

イノーバとの出会いは本屋さん

当社代表の宗像が執筆した『いちばんやさしいコンテンツマーケティングの教本』を立ち読みしたことが入社のきっかけです。ちょうど、「取材をしたり文章を書いたりするのは楽しいが、そもそも自分はなんのために記事を作っているのだろう?」と悩んでいた時期でした。

単なる暇つぶしのためのコンテンツではなく、マーケティングや販促に悩んでいる企業の助けとなるコンテンツを作るというところに引かれ、最終的には書籍も購入し、面接に臨みました。

ディレクターとして大事にしている「三角形」

イノーバに入社してからは、「コンテンツディレクター」という肩書きで日々メディアの運営を行っています。

仕事をするとき、いつも私が思い浮かべている三角形があります。それは、企業(=お客様)、読者、物書きの三つで構成されています。

  • 企業→魅力的な商品・サービスを持っていて、それを世の中に広めたい
  • 読者→いまの状況に課題や悩み、物足りなさを感じていて、それを解決する道具を手に入れたい
  • 物書き→文章を書くことを生業としていて、もっと自分の専門性を生かせる場所を見つけたい

三者三様の想いをもつこの三角形のバランスを常に意識しながら仕事をしているわけですが、Webメディアやマーケティングの業界で忘れられがちなのが、特に物書きの方々への配慮だと思います。

ひとことで物書きと言っても「ライター」「エディター」「校正士」など役割はバラバラで、それぞれ専門分野や得意スキルも異なります。一人ひとりに適した執筆の場を提供し、思う存分に活躍していただく。それが、結果的に企業も読者も喜ばせることができる「いいメディア」を作る秘訣だと考えています。

そんな思いで、2016年5月からは、ライター・エディターのコミュニティサイト「PENYA」を運営する仕事も担当しています。

コンテンツマーケティングは手段を問わない

立ち読みがきっかけで入社したと先ほど述べましたが、これを企業側の視点で言い換えると、書籍を使って採用に成功したとも言えます(つまり無料で!)。ウェブで記事を作るだけがコンテンツマーケティングだと思われることも多いのですが、本来的にはゴールを達成するためなら手段を問いません。ウェブ上のコンテンツにもいろんな種類がありますし、書籍もセミナーもみんなコンテンツ。それらを効果的に組み合わせる「編集」のスキルが求められる総合力勝負の仕事です。

「ホール・アース・カタログ」から「アンアン」「宝島」、果ては自販機本や同人誌まで、優れた編集哲学と斬新なデザインで作られた雑誌をまとめて取り上げた『20世紀エディトリアル・オデッセイ』という本があります。帯文の宣伝文句は「インターネットにたりないのは『編集』という武器だ!」。21世紀に入ってからメディアに関わるようになった人間として、伝統的な紙媒体へのリスペクトをもちつつも、「足りない」と言わせないためにどうしたらいいか、いつも頭を悩ませています。

アデルと一緒に働きたい

ところで、21世紀になって最もアルバムを売ったと言われているのはイギリスの歌手アデルなのですが、彼女は「ブリットスクール」というロンドン郊外にあるアーティスト養成学校の出身です。この学校は教育理念に「BE KIND,BE ORIGINAL」というメッセージを掲げていて、入試面接の合否を判定する基準にもなっているようです。つまり、単純にアーティスト(の卵)としてのスキルだけを見て判断しているわけではないということです。

私は「WIRED」というメディアでブリットスクールのことを知ったのですが、おもしろいと思ったのはこの4つの英単語を「やさしさをもて、勇気をもて」という日本語に翻訳しているところです。

そうか、オリジナルであるとは、勇気があるってことなのか。そして、まだこの世にない新しい何かを創り出す営みを仕事にしたい人は、他人にやさしくしないといけないのか。シンプルな原理原則ですが、例えば学生時代のアデルはそういう人だったようです。この発見は個人的にとても大きく、やさしさがあるか? 勇気があるか? と常に自問自答するようになりました。まだまだ修行中で、反省することばかりなのですが……

というわけで、やさしくて、勇気がある人と一緒に仕事ができたら嬉しいです。

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