角砂糖でメトロポリスが!?浄水器メーカー「Brita」のキャンペーン動画をチェック!

コンテンツマーケティング

以前、毎年廃棄されるトイレットロールの芯を使ってエンパイアステートビルを建てた「Scott Naturals」の動画の記事をアップした。

それは、ビジュアルコンテンツの重要性をテーマにしたものだったが(その記事はこちら)、今回もまた同じような動画コンテンツを制作したブランドを紹介してみたいと思う。

今回注目するのは浄水器メーカー「Brita」。

「水を飲みましょう」というシンプルなコンセプトは、なかなかそのポジティブ性や魅力を訴えるのが難しい。それをいかに強いメッセージ性を持つコンテンツへと作り上げたのか、その発想の切り替えに注目してほしい。

ライバルの弱点を映し出す動画で勝負

味というものがない「水」にとって、ライバルとも言える「ソーダ水(炭酸ガスを含む発泡性飲料水)」。そのバラエティーに富んだフレーバーや炭酸の爽快感に、水が対抗するのはなかなか難しい。

では、ソーダ水ではなく、水を飲んでもらうために訴えられることはなんだろう……と考えたときに浮かんだのが、ソーダ水の弱点である大量の砂糖であった。

そこでBritaは、一缶のソーダ水にはどれくらいの砂糖が入っているのか、また、毎日一缶ソーダ水を飲むと一年、そして一生のうちにどれだけの砂糖を摂取することになるかを、分かりやすいように角砂糖を用いて動画を作成した。

それが以下である。

Brita Sugar Building Commercial

https://www.youtube.com/watch?v=EhyCrXolaSw

曖昧な情報を明確な情報に変換できるのが動画の強み

誰かがあなたに「そのソーダ、砂糖が40gも入っているんだって」と言っても、あなたは正直「ふ~ん、だから何?」というレスポンスを返したくならないだろうか? しかし、「一缶につき角砂糖9個」というのをビジュアルで実際に目にすると、つい「げげっ!」と驚いてしまうはずだ。

一年後、そして一生分と次々に積み上げられていく角砂糖を目にし、完成したメトロポリス(大都市)を見た人々。その規模の大きさに「ソーダは止めた!」とまでは行かずとも、「量を減らして代わりに水を飲むか」という気になるのではないだろうか。そんなふうに、意識の転換を促すのに十分なメッセージが込められている動画である。

コンテンツのビジュアル性の重要さを理解しているブランド

実は、Britaは動画だけでなく、そのウェブサイトを見ても、コンテンツのビジュアル性の重要度を理解していることがよく伝わる。

ホームページを訪れると、そこはカラフルで美しい画像で埋め尽くされている。

「Why Brita」というブランドコンセプトを伝えるページでも、キーとなる五つの要素それぞれがビジュアル重視で提示されている。

例えば、要素の一つである「Better Value」。

brita-attacks-big-soda-with-sugar-cube_2.png出典:Brita.com

数字を並べるだけよりも、Britaの浄水器を導入した場合とペットボトルの水を買い続けた場合の年間の価格比を、こうやって画像とともに表示すれば、より目を引くし、どちらが良いかが一目瞭然である。

商品ラインアップも、形やカラーバリエーションが豊富で、見ているだけで楽しい。

brita-attacks-big-soda-with-sugar-cube_3.png出典:Brita.com

人の興味をより引きつけるのに大切なのはビジュアル。それを念頭に置いたコンテンツ作りを徹底して行っているのだ。

伝わらないメッセージは発想の転換で伝える

今回のBritaの事例から学べるのは、ビジュアルの大切さはもちろんだが、よりインパクトのあるコンテンツを生み出すための発想の転換である。

自社の商品やサービスのセールスポイントをあらゆる角度から考え、その中でよりインパクトのあるコンセプトを絞り出す。そして、ビジュアルを使ってそれを強いメッセージ性を含めて表現する。それこそが、コンテンツ作成の際に常に頭に入れておきたい戦略の一つと言えるだろう。

参考元: See the Spot: Brita Attacks Big Soda With Sugar Cube City Ad A Lifetime of Soda Can Build a City of Sugar Cubes

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