企業のブランディングにブログを活用?米国で人気が高いコーポレートブログの特徴

デジタルマーケティング

あなたは企業のブランディング方法にまだ「穴場」があるかどうか考えたことがあるだろうか?

マス化していなく、協業他社もまだ手をつけていないことに取り組みたいのなら、コーポレートブログ(企業ブログ)の立ち上げを勧める。

コーポレートブログは一見、自営業者やライフスタイル関連事業者に向いているコンテンツだと思われがちだが、他分野の企業も大いに活用できるのである。米国で人気のコーポレートブログを例に取り、その特徴を探りたい。

コーポレートブログ立ち上げに最適な時期は今!

米国マサチューセッツ大学のマーケティング研究所が2012年に行った調査によるとFortune500*に入る企業のうち、たったの22%しかコーポレートブログを運営していないことが判明した。

またInc.500*のうちは45%が対象になる。多くの企業にとってコーポレートブログは未開の地のようだ。日本にも先月紹介した日本コカ・コーラ株式会社のCoca Cola Journeyなどが存在するが、コーポレートブログを開いていない企業はまだたくさんある。

大衆化される前に企業のブランディングとPRを兼ねてブログを立ち上げるのは非常に意義がある。それでは、一体どのようなコンテンツがおもしろいと思われるのか?米国で人気なコーポレートブログを3種紹介しよう。

(* Fortune500=ビジネス誌Fortuneが毎年発表する総収入が高い全米上位500社。Inc.500=事業主・中小企業向けの月刊誌Inc.が毎年発表する成長著しい米国企業のトップ500。)

総務会長が自ら力を注ぐ マリオット・インターナショナルのMarriott on the move

日本にも進出しているホテルチェーン、マリオット・インターナショナル社。

総務会長を務めるビル・マリオット氏は81歳にして、有名なコーポレートブロガーである。ブログMarriott on the moveでは総務会長としての任務(新ホテルオープンのために訪れたロンドンの感想)やプライベートのお話(亡くなった父の誕生日記念に父についてのエピソード)などがつづられている。

高齢なこともあり、全ての執筆を一人で手掛けているとは思えないが、投稿記事の一部はマリオット氏の生声で聴くことができるのだ。大手ホテル会社の会長がそこまでしてブログに魂を込めるわけとは何だろうか?

手が届かない大物のように見えるマリオット氏の人生を垣間見られることがブログを有名にし、ホテルの予約率上昇にもつながっているのである。日本でも大企業のCEOがブログを始めたとなれば、話題を呼ぶことは間違いないだろう。

[caption id="attachment_9727" align="aligncenter" width="300"]branding-blog_2.jpg 出典:
www.blogs.marriott.com[/caption]

大企業に限らず、ベンチャー企業などでもマネジメント層がブログを執筆するのは有効であると言える。

現に、ライフネット生命の岩瀬氏やトレンダーズの経沢氏のブログが人気を博しているが、このようにマネジメント層がブログを通じて、会社の理念や目指すべき方向性を語ることで読者の「応援したい気持ち」を喚起することができる。また、1人の人格を介して、会社と読者を繋げることで、より有機的な関係性を構築することにもつながるだろう。

書き方に特徴あり!シリーズで教えるマンパワーのキャリア・コーチ・ブログ

世界中にオフィスを構える人材派遣・サービス提供会社マンパワーのコーポレートブログは、「サイト訪問者のニーズ」に答えることを目標にしている。

「サイト訪問者のニーズ」とは何だろうか?

これを明確にしないまま、ブログを運営している者はとても多い。しかし、このニーズの明確化こそが、ブログマーケティングの成功のための必須条件なのである。訪問者のニーズに合致した記事を投稿し、なおかつ自社のサービスを解決策として提示することで、売上増につながるブログマーケティングを展開できるのだ。

では、どのようにニーズに合ったブログ運営をすればよいのだろうか?

マンパワーは聞き取り調査をし、訪問者は雇用に関する掟を知りたがっていることが分かった。そこで「キャリア・コーチ」のいう名目で週に一度、キャリアの積み方や就職活動のアドバイスを投稿している。現在連載中の就職サポート記事は書き方が特徴的であり、アルファベット順に就職探しにまつわる1つのトピックを選択している。

シリーズ最初の記事は”A is for about.me”(Aはabout.meのため)。記事の内容はSNSのコンタクトや経歴を載せられるオンライン名刺作成サイトabout.meの紹介だ。Aに続いてBは”B is for Branding” (Bはブランディングのため)。ここでは自己ブランディングの仕方を10通り伝授。

人材派遣会社として求職中の人達に企業を紹介するだけでなく、効果的な就職活動方法を教えることにより、マンパワーはキャリアパーソンを様々な角度から支えているともいえる。こういった親切なアドバイスをブログを通して行うことにより、信頼性獲得に繋げているのだ。

[caption id="attachment_9728" align="aligncenter" width="300"]branding-blog_3.jpg 出典:www.manpowergroupblogs.us[/caption]

ブランドイメージを刷新するためにあるゼネラル・エレクトリックのGE Reports

米国の一般人にゼネラル・エレクトリック(以下、GEに省略。)について聞くと、「電球のメーカー」というイメージが根強い。そして、その商材のために「地味な会社」として認知される場合も多いように思う。しかし、以前THE CONTENT MARKETINGでも紹介したようにGEはコンテンツマーケティングを積極的に取り入れ、GEのブランドイメージ向上に努めている。 参考:「地味な業界」ほどコンテンツマーケティングが効く訳

例えば、GE Reports というコーポレートブログを運営している。ここでは、近年GEが実施した「重力の日キャンペーン」や「Las VegasでのLED事業のストーリー」など、活き活きとしたコンテンツが配信されている。

[caption id="attachment_9729" align="aligncenter" width="300"]branding-blog_4.jpg 出典:www.gereports.com[/caption]

何だか地味で無機質なイメージを持たれてしまいがちなGEであるが、このような活気あふれるブログを通じて、消費者と有機的な関係を構築しようとしているのだ。

地味で無機質な印象を持たれがちな企業こそ、このようにブログなどのコンテンツマーケティングを実施することによって、ブランディング効果を得ていくことができるだろう。

まとめ

いかがだっただろうか?

日本ではまだブログマーケティングを実践している企業は少ないが、今回挙げたように企業のブランディングには非常に有効な施策である。企業のブランドイメージアップ、顧客とのタッチポイントの増加、信頼性の獲得など、そのビジネス効果は計り知れない。

なおかつ、広告回避傾向が見られる現在の消費者に対してブログという「読み物」を通じてコミュニケーションを図る手法は、時代に敵ったマーケティングスタイルだろう。

非常に費用対効果の高いマーケティング手法でもあるので、ぜひブログマーケティングを実践してみて欲しい。 

また、弊社ではコンテンツ企画・制作サービスを提供しているので、ノウハウ・リソースが不足している場合は、ぜひご相談して頂きたい。

参考元:The 10 Best Corporate Blogs in the World 画像:Some rights reserved by Metafora AD Network, flickr