ブランドアドボケイトにブランド価値を高めてもらう方法

デジタルマーケティング

<p>「ブランドアドボケイト」という言葉が日本でも使われ始めたようだ。</p>
<p>これは、<span class="bold-text">ブランドの熱狂的なファンで、自発的にそのブランドの商品を他人に薦める顧客</span>のことである。ユーザーが企業から報酬を得て商品を宣伝するアンバサダーとは区別される。</p>
<p>近年、「広告費のかからないマーケティング手段」として「ブランドアドボケイト」に注目する企業が増えている。この熱狂的なファン層を活用することで自社ブランドを広め、価値を高めてもらおう、というわけだ。</p>
<p>では、具体的にはどのような方法で、ブランドアドボケイトをマーケティングに取り込んでいったらよいのだろうか? 具体例や注意点なども踏まえて見ていこう。</p>
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<h2>ブランドアドボケイトをマーケティングに取り込むには</h2>
<p>まず、ブランドアドボケイトを探す必要がある。今、多くの企業が利用しているソーシャルメディアのモニタリングサービスなどを使うのもよいだろう。日本でもすでに<a href="http://soen.do/contents/services/qruise">Qruise</a>などが、ブランドアドボケイトのモニタリングサービスを提供しているようである。</p>
<p>モニタリングを通して、自社ブランドについて多くを語り、ユーザーから絶大な支持を得ている「ファン」を見つけるのだ。それが「ブランドアドボケイト」である。</p>
<p>そして、彼らとSNSなどでコミュニケーションをとり、信頼関係を築いていく。商品に対する疑問に答えたり、イベント情報を流したりして、ブランドに対する興味を深めてもらう。</p>
<p>すると、彼らのブランドに対する好感度が高まり、より積極的にSNS上などで商品情報などを広めてくれるようになる。</p>
<p>そして更に、積極的なブランドアドボケイトには、自社サイトのブログなどに参加してもらうのもよいだろう。</p>
<p>彼らはブランドのファンであると同時に、「良いものを薦めて、人の役に立ちたい」という使命感に似たものを持っている場合が多い。それゆえ、SNSで商品を紹介して、より多くの人に情報を広めようとするのだ。</p>
<p>そして、企業側としては、「ある商品を使って、何ができたか」ということを第三者であるブランドアドボケイトの視点から客観的に語ってもらうことにより、潜在顧客からの信用が高まるというマーケティング効果が得られる。また、商品をより身近なものに感じてもらうことができるのだ。</p>
<h2>ブランドアドボケイトの活用事例:Fiskars</h2>
<p>具体例を見てみよう。</p>
<p>老舗刃物メーカー<a href="http://www2.fiskars.com/">Fiskars</a>は、<a href="http://fiskarscraft.typepad.com/my_weblog/fiskateers/">Fiskateers</a>という自社サイトに、ブランドアドボケイトたちの「はさみを使って作った作品」などを載せている。</p>
brand-advocate_2.png
<p style="text-align: center;">出典:<a href="http://www.fiskateers.com/">Fiskateers</a></p>
<p>例えば、8月16日のブログFun Floral Picksには、タニアという名のブランドアドボケイトの作品が掲載されている。</p>
<p>彼女は、日頃「誰かに感謝の気持ちを示して、ちょっとした贈り物をしたいとき、何をプレゼントしたらいいのだろう?」と考えていた。</p>
<p>そしてある日、フローラルピックのアイディアを思いついたのである。ピックの先に、切り紙細工の風車などを接着し、その下に「Thank you」などのメッセージをつける。これを観葉植物の小さな鉢に刺してプレゼントする。</p>
<p>ブログには、このアイディアを思いついた経緯などが綴られているのだ。この「ちょっといい話」により、読者は「Fiskars社のはさみ」に親しみを覚えるだろう。また切り紙作品の出来の良さから、そのはさみの切れ味を感じ取ることもできるだろう。</p>
<p>また、ブログ執筆者側としては、努力して作ったお気に入りの作品を、他者に披露することができる。</p>
<h2>ブランドアドボケイトと長期的な絆を作る方法</h2>
<p>このマーケティング手法の成功の秘訣は、ブランドアドボケイトの影響力を持続的に活用することにある。そのためには、ブランドアドボケイトの興味を惹き続ける施策が必要となってくるだろう。</p>
<p>では、具体的にはどうすればよいのだろうか?例えば、次のようなことが考えられるだろう。</p>
<p>1. 自社イベントに招待する 2. 商品に関するインタビューに答えてもらい、それを自社サイトに載せる。 3. 商品開発に参加してもらう。 4. コンテンツをシェアする。(つまり、企業とブランドアドボケイトが、お互いにサイトやブログなどをSNSで紹介しあう)</p>
<p>また、以前THE CONTENT MARKETINGで紹介した「<a href="http://thecontentmarketing.com/social-media/user-comitted-marketing/">ユーザーを自社サイトのマーケターにする ユーザー参加型マーケティング</a>」の方法も参考になるだろう。</p>
<h2>注意点にも目を向けよう</h2>
<p>メリットの多いブランドアドボケイト戦略であるが、気を付けなければならない点もある。</p>
<p>今、ブランドアドボケイトについては「広告費がかからない」という利点ばかりが強調される場合が多い。しかし、彼らへの注目度が上がってきた場合、注意しなければならない。</p>
<p>例えば、彼らが商品に対してあまりに好意的な意見ばかりを述べたりすると、「食べログ」問題などでも話題になった「なりすまし」行為だと思われる可能性もあるからだ。</p>
<p>このようなことを防ぐためには、例えば自社の商品について語ってもらう際、ただ単に、「素晴らしい商品である」と連呼するのではなく、「どのような点が良かったか」「その商品を使って何ができたか」などをできるだけ具体的に記してもらうと良いだろう。</p>
<p>商品の具体的な「使用感」などが伝わる「体験談」を載せたほうが、「褒め言葉のみ」のレビューよりも信頼性が高くなるからだ。上述の「Fiskars社」の例のように、自社商品を使ってできた作品の写真など、ビジュアルで確認できるものを掲載すると、なお良いだろう。</p>
<h2>まとめ</h2>
<p>ソーシャルネットワークで大量の情報が行き交う今、ブランドアドボケイトの影響力は計り知れないほど大きい。</p>
<p>その影響力をいい形でマーケティングに活かせれば、高い効果が期待できる。ブランドの価値を高めてもらえるよう、注意点も踏まえながら、策を練っていってほしい。</p>
<p>参考元: ・<a href="http://www.smartinsights.com/online-pr/online-pr-outreach/creating-and-maintaining-on-line-advocacy/">Recognising and Rewarding Online Advocacy</a> ・<a href="http://www.socialmediaexaminer.com/9-reasons-your-company-should-use-brand-advocates-new-research/">9 Reasons Your Company Should Use Brand Advocates: New Research</a></p>
<p>Photo: Some rights reserved by <a href="http://www.flickr.com/photos/braveheartsportsnetwork/5815110055/sizes/z/in/photolist-9RRXCc-aCnk8V-8gX7kz-8kuVEg-8xKPJv-8xKPE8-9RRXFD-bdTzXR-8hTc8s-8hTbBQ-8hTcys-c1nhD3-8hPYBz-8xKPBn-8xNRuW-8xNRA9-8xNReU-8xNRpb-8xNRxo-8xNRjj-8xNRrE-8xKQ7B-7H8AEF-8qf4tW-8qf2ZE-8qf4LN-8qbULc-8qeRfs-8qbVpk-8qbUw2-8qbTE4-8qbH8i-8qf3mm-8qbUfc/">braveheartsports, flickr</a></p>