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イノーバマーケティングチーム2024/02/05 9:29:302 min read

直帰率を下げるための6つのポイント 離脱率との違いについても解説!

普段、ウェブサイトの直帰率を確認していますか?直帰率が高いサイトは、売上や問い合わせにつながりにくくなってしまうことがあります。サイトパフォーマンスを上げるためには、直帰率の改善が必要です。今回は、直帰率を下げるためのポイントをご紹介します。

また、イノーバでは、コンバージョン最大化を含む伴走型マーケティング支援サービスも提供しております。よろしければご覧ください。

直帰率とは

直帰率を下け?るための5つのホ?イント_画像1.jpg

直帰率とは、ウェブサイトを訪れた訪問者が他のページを閲覧することなくサイトを去ってしまうことです。

Googleによると直帰率の定義は以下のようになります。

直帰率とは、1 ページのみのセッション数をすべてのセッション数で割った値です。つまり、すべてのセッションの中で、ユーザーが 1 ページのみ閲覧して、Google アナリティクス サーバーに対するリクエストを 1 回のみ行ったセッションが占める割合のことです。
Google - アナリティクスヘルプ 直帰率

直帰率は「そのページの直帰数÷そのページから始まったセッション数×100」という計算式で導き出されます。

※「セッション」とは、ユーザーがサイトを訪れてから離脱するまでの間に行う一連の行動のこと。あるユーザーがサイトを訪れてから離脱するまでを1セッションとカウント。

※「離脱」とは、サイト訪問者が次の段階(ページ)に進まずに、他サイトに移動して退出したり、そのページを出口としてブラウザを閉じたりすること。

ランディングページの直帰率の定義

ランディングページの直帰率とは、WebマーケティングやWeb解析で使われる指標のひとつです。では具体的にどのような割合を意味するのでしょうか。

ランディングページは、広義と狭義と2種類あり、広義のランディングページとはWebサイトに訪問したユーザーが最初にアクセスするページのことです。他方、狭義のランディングページとは、商品の購入や資料請求などユーザーのアクション導入を目的とするページのことです。

ここでいうランディングページとは後者であり、広告をクリックした後に表示される、コンバージョンを目的とした1ページ完結のWebページのことを言います。そして直帰率とは、訪問者が他のページに移動せずにサイトから離脱する割合のことです。

つまり「ランディングページの直帰率」とは、広告をクリックしてランディングページにたどり着いたものの、興味を持たなかった人の割合を示します。

“興味を持たなかった人”とひとくちに言いましたが、Clicktaleの調査によると、ランディングページの閲覧時間やページ内での操作によって、離脱した人を3つのタイプに分類できるとしています。

具体的には、「訪れたページに全く関心が無いユーザー」、「少しは関心を示し、数秒間サイトに滞在したユーザー」、「スクロールやクリックし、ページに対して十分な関心を示したが離脱したユーザー」に分けられます。

直帰率だけでなく、どのタイプの離脱者が多いかを分析することで効果的な対策に活かすことができます。

ページからの離脱となる6つのパターン

「直帰率」は最初のページを見ただけで離脱する割合ですが、具体的には、最初のページを見た後に下記の6つのいずれかを行った場合に“直帰”としてカウントされます。

    • ブラウザの「戻る」をクリックする

    • アドレスバーに新しいURLを入力する

    • ブラウザのウィンドウまたはタブを閉じる

    • ページを開いたまま30分以上経過し、セッションがタイムアウトする

    • 午前0時を超える

    • 外部へのリンクをクリックする

直帰率と離脱率、2つの違いとは?

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直帰率と似た用語で「離脱率」がありますが、その違いは何でしょうか。

直帰率は最初にWebページを訪れた人が、そのページから他のページに移動せずにサイトを離れる割合であるのに対し、離脱率は、そのページを最後に離脱したセッションの割合を示します。その違いは、離脱前に複数のページを閲覧しているかどうかです。

直帰率が高くなる原因

直帰率が高くなる原因は様々ありますが、主に考えられるのは、「コンテンツの内容がユーザーのニーズに合致していない」「ページの読み込みが遅い」「ページのデザインやナビがわかりにくく、次に何をすれば良いかのアクションが明確でない」の3つです。

ランディングページがこれらのいずれかに該当してしまうと直帰率が高くなる可能性があります。直帰率が高くなった時はこの3つの原因に当てはまっていないか確認しましょう。

直帰率の平均値はどれくらいか

米国のデジタルトランスフォーメーション・エージェンシー Customedialabsのデータでは、直帰率は以下のように示されています。あなたのサイトは平均値に比べてどうでしょうか?

EC、リテール 20~45%
B2B 25~55%
リードジェネレーション 30~55%
ECを含まないサイト 35~60%
ランディングページ 60~90%
辞書サイト、ブログ、ポータルサイト 65~90%

 

[出典 CXL Bounce Rate Benchmarks: What’s a Good Bounce Rate, Anyway?]

[出典 customedialabs Bounce Rates: What’s Good, What’s Bad, and Why You Should Give a Damn]

直帰率の平均値については「あなたのサイトの直帰率、平均より高い?低い?」もご参照ください。

直帰率の平均値については「あなたのサイトの直帰率、平均より高い?低い?」もご参照ください。

直帰率の改善が必要なページの見つけ方

直帰率の改善が必要なページを特定するためには、直帰率が高いページの中でもPV数が多く、滞在時間が短いページを探すことがおすすめです。

滞在時間が短いページは、コンテンツの内容が訪問者の求めている情報と離れている、つまり検索意図を満たしていないコンテンツが掲載されていると考えられます。また、PV数が大きいページの直帰率を改善すると、サイト内を回遊するユーザー数がPV数の小さいページを改善する場合に比べ、大きく増加します。つまり、PV数の大きいページの直帰率の改善は、そうでないページの改善より、大きな効果が期待できます。

ユーザーにとって魅力的でない要素や不足している情報を特定し、デザインを見直す、検索キーワードに沿った内容にリライトするなどの対策を行いましょう。

ランディングページの直帰率を下げる方法

1. ユーザーの目線を意識する

ユーザーの目線を意識した広告やランディングページに修正することで、直帰率を下げることができます。

誰がどんな目的で訪問しているのか? 性別、年齢は?どんな情報を探しているのか?といったことをチェックします。

例えば、ユーザーの性別、年齢といった基本属性に関しては、Googleアナリティクスのレポート画面から、[ユーザー]→[ユーザーの分布]と進み、[サマリー]レポートを開けば推測ベースのデータを確認できます。

ユーザーがどんな目的で訪問し、直帰しているかについては、同じくGoogleアナリティクスのレポート画面から、ある程度調べることができます。以下のような手順で、チャネルグループや参照元とメディアのペアごとのデータをチェックすることが可能です。特定のチャネルの直帰率のみが高い場合は、そのチャネルに使用している広告などに問題があるかもしれません。広告の内容がサイトのコンテンツに対して適切かを確認します。

    • チャネルグループごとに直帰率を確認する方法

    1. 左側にあるメニューから「集客」→「すべてのトラフィック」→「チャネル」の順にクリックします。

    1. 流入別のデータが表示されます。「行動」の項目の中に「直帰率」のデータがあります。

    • 参照元とメディアのペアごとに直帰率を確認する方法

    1. 左側にあるメニューから「集客」→「すべてのトラフィック」→「参照元/メディア」の順にクリックします。

    1. 参照元とメディアのペアごとのデータが表示されます。「行動」の項目の中に「直帰率」のデータがあります。

※参照元/メディアの欄には、「yahoo / organic」といった形で表示されます。この場合、「メディア」というのは、流入元の種類のことで、「参照元」とは、流入元が具体的にどこかを表します。例えば、「yahoo / organic」と表示されている場合は、yahoo検索の検索結果をクリックして訪れたユーザーということになります。

ユーザーがどんな情報を探しているかについては、検索キーワードをGoogleサーチコンソールなどで確認すると、見当がつきます。もしサイトの内容と関連性があまりないキーワードが使われているようなら、キーワードを見直す必要があります。サイトを訪れたユーザーが、「自分が思っていた内容とは違う……」と気づいてすぐに去ってしまっている可能性があるからです。

2. ビジュアル面のチェック

サイトを訪問したユーザーは、最初の数秒でサイトに興味があるかどうかを判断します。そのため、見た目(ビジュアル)の第一印象が直帰率に大きく関わってきます。ページが読みにくい、スムーズに目を通すことができないページは、離脱につながる可能性が高くなると言えます。

以下のポイントを抑えながら、ページをわかりやすく見やすく整理してみてください。

<チェックポイント>

    • デザインが古臭くないか?

    • 文字が多すぎないか?

    • 読みやすい書式設定となっているか?

    • 写真や画像は適切に使われているか?

    • 写真の画質が悪くはないか?選定のセンスは良いか?

    • 全体のトンマナに統一感があるか?

    • 要点を押さえたシンプルな文章になっているか?

    • 短い段落で小まめに文章を区切っているか?

    • ポイントや手順は箇条書きで理解しやすくなっているか?

3. ファーストビューを改善する

Webサイトに訪れたユーザーがスクロールせずに表示される部分のことをファーストビューと言います。

ランディングページでは平均70%以上がファーストビューでWebサイトを離れてしまうとされています。また、サイトを訪れたユーザーが、そのまま閲覧するか離脱するかを決める時間は3秒とも言われています。せっかくサイトに集客できても、ファーストビューが魅力的でなければ大半のユーザーが数秒で離脱してしまうのです。

そのため、ファーストビューを改善することでユーザーがサイトから離脱する割合を減らすことができます。ファーストビューに、最も伝えたい情報が入っているか、商品の内容が分かる画像が入っているか、魅力的な見出しがついているか、インパクトあるアイキャッチがあるか、などを見直してみましょう。

4. コンテンツの長さを意識する

ランディングページの直帰率が高い原因のひとつに、ページが読みにくいということがあります。

例えば、商品・サービスの説明が長く、縦長のページになる場合には、要点ごとにブロック分けして小見出しをつけるなどし、見やすく工夫しましょう。また、文字だけにならないように、途中に画像や動画を挿入してメリハリをつけるようにします。

特にモバイルで閲覧する場合、文字量が多いと飽きられてしまいがちです。ただし、どのくらいの長さの文章が適当か、どの程度の深さの内容にしたら良いか等は、業界や業種によっても異なるため、同業他社や似た業界のサイトなどを参考にしましょう。

5. UIの改善

以下のような点をクリアして、ユーザーがイライラを感じてサイトを去ってしまうことのないようにします。

    • サイトはモバイル対応しているか?

    • 検索ボックスがわかりやすいところにあるか?

    • 情報が見つけやすくカテゴリー化されているか?

    • 動画や音声が自動再生はNG。

    • ポップアップを使い過ぎてないか?

    • ページの読み込みに時間がかかり過ぎていないか?

6. 専門性や信頼性の高さを示す

ランディングページでコンバージョンにつなぐためには、訪問者が安心して個人情報やクレジットカードの情報を提供しても良いと思えるサイトでなければいけません。

そのためには、ランディングページ内に、会社情報や導入企業例、導入社数、お客さまの声、専門家による推薦、メディアへの掲載歴、受賞歴、認定資格など、品質や安全性、決済方法のセキュリティ等を裏付けるための第三者による認証マークなど権威付けとなる情報を掲載し、サイトの専門性や信頼性の高さを示す必要があります。

https://innova-jp.com/seo-eeat/
参考記事: SEO対策で重視すべきE-E-A-Tとは? 重要性や高めるポイントを解説

直帰率と離脱率を改善したい時に注意したいポイント

直帰率や離脱率は、サイトの満足度を確認するための指標に過ぎず、最終目的ではないということを忘れないようにしましょう。

実際、最終的な成果を分析するには、ある顧客が自社と取引を開始してから終了するまでの間に、その顧客からどれだけの利益を得ることができるのかを示す、『LTV(Life Time Value)顧客生涯価値』という指標分析が必要になってきます。

LTVを分析するには、Webアクセスログデータや顧客データを取得し、分析しなければならず、そういった分析ができるのがMAツールであり、その選定こそが重要となります。最終目的がLTVの向上ということを踏まえた上で適切な改善を行いましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか? 今回ご紹介したポイントはいずれも効果的なウェブサイトを作る上で欠かせない要素です。

一度、顧客の立場になって見直してみるのがおすすめです。問題のあるページの直帰率を下げることでサイトの回遊率を上げ、コンバージョン率のアップを目指しましょう。

イノーバでは、クライアント様の「集客」から「リード創出」「リード育成」のプロセスをサポートする、伴走型マーケティング支援サービスを提供しております。BtoBマーケティングに本格的に取り組みたいとお考えでしたら、ぜひご覧ください。

これからBtoBのWebサイトを構築しようと考えている方、あるいは既存のBtoBサイトのリニューアルやテコ入れをお考えの方は以下記事も併せてご覧ください。

https://innova-jp.com/3599/
参考記事: BtoBサイト完全マニュアル―戦略から制作、運用まで、成果を生むWeb制作

直帰率とは?

直帰率とは、ウェブサイトを訪れた訪問者が他のページを閲覧することなくサイトを去ってしまうこと。Googleは、ページの総訪問者数のうち、1ページのみを閲覧して去ってしまった人の割合を算出しています。「そのページの直帰数÷そのページから始まったセッション数×100」という計算式で導き出されます。

※「セッション」とは、ユーザーがサイトを訪れてから離脱するまでの間に行う一連の行動のこと。あるユーザーがサイトを訪れてから離脱するまでを1セッションとカウント。

※「離脱」とは、サイト訪問者が次の段階(ページ)に進まずに、他サイトに移動して退出したり、そのページを出口としてブラウザを閉じたりすること。

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