成功するモバイル・コマース戦略 5つの秘訣

デジタルマーケティング

米国の調査会社アバーディーングループがモバイル・コマース戦略のための記事を掲載してので、ご紹介する。

成功するモバイル・コマース戦略 5つの秘訣

 アベディーン・グループのリサーチによれば、調査対象となった小売業者58社の41パーセントが、スマートフォンやタブレットPCを使ったモバイル・コマース=Mコマースへの進出意向を持っている。だが、実際の事業展開となると、まだまだためらう業者が多いようだ。Mコマース戦略をどう構築するべきか、その秘訣を紹介する。

Mコマースを成功させるためにまず頭に入れておかなければいけないのは、受身の態度は禁物だ、ということだ。顧客と積極的にコミュニケーションし、そのやり取りを通じて店のファンを作り出すことが大切だ。また、ビジネスの成功のためには、効率的な運営体制を作り上げることも必須となる。そのために必要な5つの戦略を下に挙げる。

  1. Mコマース・ビジネスをスタートさせると、全社的に商売のあり方が大きく変化する。実店舗ではこの新しい変化に対応すべくどのような心構えをしなければいけないのか、また、Mコマースはどのように事業展開するつもりなのか、全社に明確に示すこと。また、このような大きな変化に対応出来るよう、実践的なトレーニングを開発しておくべきだし、ビジネスが進めばまた違ったマインドセットが必要とされて来る。その都度それを社員に示して行かなければならない。
  2. Webサイト、コール・センター、Eカタログなど、ウェブ上に複数の販路=オムニ・チャネルを持つことが望ましい。また、実店舗を運営しながら一方で全社的にMコマースへ取り組んで行くためには、経営戦略をどう転換し、収益の仕組みをどう構築するのか、確固としたロードマップ作りが必要となる。
  3. ターゲットにモバイル機器がどのように使われているかを、徹底的に分析すること。まず、モバイルをどの程度使いこなしているのか?というレベルの把握。そして、彼らのモバイルライフサイクル(=来店、購入、アフタサポートなどの一連のプロセス)そのものを理解するようにしよう。その際、実店舗とMコマース、それぞれの売り上げデータを参照しながら分析して行くと、より顧客の実態が見えて来る。
  4. Mコマース事業のために、新たにチームを編成すること。チームは、システム開発、マーケティング、マーチャンダイジング、経理など各分野の専門性を持ったメンバーで構成する。このチームに、Mコマースの計画の策定と実行に関する具体的な責任と権限を付与し、CMO(マーケティング担当役員)とCTO(技術担当役員)に直接レポートさせる事。
  5. オムニ・チャネル内のそれぞれのチャネルで起こる変化に即して、Mコマース全体の戦略を再検討し、修正して行くこと。より重要なことは、「顧客の望むものを提供する」という姿勢を、全ての基礎に置くことだ。

(アベディーン・グループのレポート『全社的取り組みとしてのMコマース事業』は、2012年1月に行われた58の企業への調査結果をもとにまとめられた)

出典:5 Tips to Elevate Your Mobile Commerce Strategy

 

まとめ

どうだろうか?モバイルコマースに対応するためには、組織のトップがその重要性を認識し、戦略、組織、プロセスの全てを、モバイルを前提に見直す事が必要になる。欧米企業は、従来のマルチチャネル(リアルとネットを組み合わせた販売チャネル)から、オムニチャネルへとシフトしてきており、日本にも波及しつつある。企業の担当者は、この流れを十分にウォッチし、今回の記事を参考にし、作戦を練って頂きたい。