クラウドソーシングでパキスタン人にアニメーションを作らせてみた

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昨日、投稿したブログ記事「インド人にプレゼン資料を作らせてみた」が、一晩で50を超えるいいねを獲得した。もっと詳しく知りたいという声が多かったので、次は、「パキスタン人にアニメーションを作らせてみた」事例を紹介しようと思う。
今回、パキスタン人にアニメーションを作らせたのは大塚雅文さん。僕の友人であり、 起業の先輩であり、イノベーションを追求する仲間でもある。彼は、日本人が、真のコミュニケーション力を身につけ、海外で活躍する事を実現すべく、グローバルコミュニケーションセミナーを実施している。
彼のセミナーがユニークなのは、英語をつかってインターネットで外国人と一緒に仕事をするという、極めて実践的なプログラムになっている点だ。例えば、今回はグループ演習として、インターネットで海外のアニメーターを探して、プロモーション用のアニメーションを作成した。
(詳細は大塚雅文氏のブログをご覧下さい)
予算は1万円で30秒の動画を作るというものだ。海外のodeskというサービスを使って募集した所、パキスタン人とフィリピン人が応募して来てくれた。彼らとスカイプをして、自分達が作って欲しい動画を発注して、実際に納品してもらうというのが、今回のお題である。
さて、出来上がってきた動画を見て欲しい。
こっちは、フィリピン人の作った動画。
こちらは、ホワイトボードアニメーションと呼ばれるスタイルの動画で、黒板に図を描くようなアニメーションで、分かりやすく情報を伝える事が可能だ。アニメが強烈に早回しになっているのは、コマ数を多く盛り込みすぎたせいらしい。こういう失敗も、実際に仕事を通じて、体験できるのですごく勉強になる。
そして、こちらはパキスタン人の作った動画。
こちらは、どうも、希望と全く違う動画が出来上がってきたらしいけれども、個人的には大好き。下手うま感タップリで、しかもBGMのシュールな感じが最高。ちなみに、もともとの動画には、BGMが入ってなくて、あまりに寂しいので、チームメイトがBGMをつけたそうだ。このBGMのセンスには脱帽する。
どうだろう?1万円でこんな動画が作れる時代なのである。もうちょっと予算を上げれば、更にハイクオリティな動画を作る事も可能だ。ただ、ソーシャルメディア時代には、これくらいの下手うま動画がちょうどいいのではないかと思う。
アジア人と英語で仕事をしてみる
今まで、英語で仕事をした事が無い人には、外国人と一緒に仕事をするのがすごく大変だ。そもそも、日本人はシャイで上がり症なので、相手が外国人というだけで緊張してしまう。特に欧米人だと相手の英語が流暢すぎて、緊張に拍車がかかる。僕も、社会人になって始めてアメリカ人と話した時は、言葉が全く出てこなくてすごく恥ずかしい思いをした事を覚えている。
ただ、こうしてインターネットを通じて、フィリピン人やパキスタン人など、アジア人と仕事をすれば、そうした恐怖感をかんたんに克服する事ができる。彼らは、基本的にフレンドリーだし、下手くそな英語でも全く気にせずコミュニケーションしてくれる。将来、グローバルに仕事をしてみたい人は、フィリピン人やパキスタン人などと、こうしたミニプロジェクトを行って、経験を積んでいくのがおすすめだ。
どうやって仕事を発注しているかは、大塚さんのブログに書いてあるし、昨日紹介した「週4時間だけ働く」などにも書いてある。もし、希望が多いようであれば、大塚さんにお願いして、週末にセミナーをやってもらってもいいので、連絡を下さい。
海外になんとなく興味があるけれど、どうしていいか判らない人は多いと思う。そういう人は、こういうプチプロジェクトを通じて、小さな実験を積み重ねていくのがおすすめだ。気になった人は、行動を起こしてみよう。小さなステップの積み重ねが大事です。
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