無料解析ツール選定に使える10つのチェックリスト

コンテンツマーケティング

オウンドメディアの運用にはもはや欠かすことのできないアクセス解析ツール。サイトが抱える問題点や、ユーザーの興味・関心を分析し、改善に繋げるためにはには、解析ツールが取得する根拠あるデータが重要です。ここでは、設置可能な分析ツールの設置を考えている担当者向けに、無料ツールを選定する際に気をつけていただきたい10つのポイントをまとめました。

また、今回は世界で最も高いユーザー数を誇るGoogleアナリティクスにもフォーカスし、ツール導入のメリットとサポートツールについてもご紹介します。

 

無料解析ツールの選ぶ際の10つのチェック項目

市場に出ている無料アクセス解析ツールには、それぞれに特徴があります。また、無料がゆえに機能制限もあります。自社のサイト運用を効果的に行うために、無料解析ツール選定時には下記の10つのポイントを参考にしてください。

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それぞれの項目について、細かく解説していきます。 

1) 知りたい数値データを取得できるか

訪問回数(セッション)、ユーザー数、新規ユーザー数、平均セッション数、ページビュー数、直帰率、コンバージョン率、などが、サイト改善のために最低限必要な数値データの主要数値になります。これらの数値が取得できる解析ツールであるかを確認しましょう。

 

2) 解析データが取得できる期間は十分であるか      

データ分析による戦略の立案には、最低でも1年以上のデータが必要です。欲を言えば、サイト開始からのデータは全て閲覧できることが理想です。日々のデータに加え、定期的に曜日別対比、月別対比、年別対比、四半期や年間の数値の推移も、サイトの効果を計測し、次の打ち手を考案するために必要になります。

例えば、半年間だけの計測数値では、下降している数値データが以前から下降傾向にあり、その減少はなだらかになったのかどうかが判断できません。ある程度の期間でデータを計測すれば、数値の推移がポジティブな反応であるのかネガティブであるのかを正確に判断することができます。

 

3)解析できるページ数の上限はあるか

無料解析ツールによっては、ページ数の制限が設けられています。サイト全体の分析データを閲覧できなければ、ユーザーの動向やサイトに対する反応を正確に読み解くことができません。ただし、サイトのページ数が少ない場合やランディングページの場合は問題ありません。

 

4)アクセス数の上限はあるか

こちらも解析ツールによっては、ある一定数を超えると有料もしくは解析不可となる場合があります。運営当初には問題にはなりませんが、将来的にアクセス数が増えることを想定しているサイトの場合は、注意が必要です。アクセス数制限がされているツールの場合は、増えた場合に有料版に切り替えが可能であるのか?別の分析データに切り替えを検討するのかといった次のステップへの対策が必要です。

 

5)ユーザビリティは高いか

計測データのチェックは、日々の作業としてルーティン化しなければならない業務です。操作が複雑であったり、数値データを読み解くのが難解な表示方法であると、作業が定着しない場合があります。事実、そういった悩みを抱えている担当者の方は多いです。こういったリスクを最小限に抑えるために、分析ツールは直感的に操作でき、見やすい表示であることが大前提です。

 

6)サイトへの設定方法やサイトへの適合性 

現在よく使われている無料解析ツールは、WordPressのプラグインをインストールする、もしくはアカウント登録をし、発行IDをサイトに設置するという2つのパターンが主流です。この方法であれば、設置が複雑化することはあまりありませんがそれ以外の場合には注意が必要です。また、解析ツールとサイト自体の相性が悪い場合もありますので、製品紹介ページやレビューページで、IT担当者とともに事前確認をする必要があります。

 

7)自分のアクセス履歴を除外できるか

サイト開設当初は、訪問者数が少なく、自社のサイト運用者や関係者が、訪問者数を増やしているケースがあります。これでは正確なデータが計測できません。正確な数値データを計測するために、自分や関係者、特定のアクセス者をカウントから除外できる機能があるかをチェックしましょう。

 

8)広告表示義務の有無

無料の解析ツールを使用できるかわりに、サービス側が広告表示を要求する場合があります。ユーザーが、自社のホームページを訪問した際に、ページに広告が表示される仕組みです。あまりにも表示が大きかったり、長時間画面表示される場合、ユーザーが広告表示を疎ましく感じたり、関係性のない広告表示によりサイトへの信頼性を失うリスクがあります。広告表示義務がある解析ツールを使用する場合は、どのように表示されるかを確認することをおすすめします。

 

9)モバイル媒体への対応

ミーティング時や、外出時にも手軽に見れるスマホやタブレット、携帯電話への対応は、理由を述べるまでなく必須でしょう。いつでも解析データを見れる環境にあれば、マーケティング担当者への業務定着率も高まるでしょう

 

10)ソーシャルメディア解析

コストをおさえ、興味・関心レベルの高い見込み客をサイトに流入させるためにはソーシャルメディアは理想的なツールです。ソーシャルメディアから流入している見込み客が、どのページにもっとも興味を持っているのか(流入率が高い)、またソーシャルメディア経由でのコンバージョン率はどのくらいであるかといった、ソーシャルメディアとサイトの関係性を検証するために必要な機能です。ソーシャルメディアマーケティングに力を入れているサイトでは必須ではないでしょうか。

 

これらの10つのポイントが総合的に網羅できている無料解析ツールが存在します。冒頭でもお伝えした、世界最大のユーザー数を誇るGoogleアナリティクスです。Googleアナリティクスは、初心者からプロフェッショナルまでその用途に合わせて使用できる、拡張性の高い解析ツールといえます。

初心者の方が使いこなすには少し時間を要しますが、使いこなせるようになればデジタルマーケティングの戦略立案に必要な情報はここでほぼ収集することが可能になるでしょう。

 

 

Googleアナリティクスを使う5つのメリット 

Googleアナリティクスは、上記の10つのポイントを全てクリアしているだけでなく、デジタルマーケティングを効果的に運用するための特徴と機能を備えています。

下記に、Googleアナリティクスを使うべき5つのメリットをまとめました。

 

1、検証データとして信頼性が高い

日本の上場企業3588社のコーポレートサイトを対象に調査した結果、2018年2月時点で70%の企業がGoogleアナリティクスを使用していると回答しています。世界においてももっともシェアが高い解析ツールです。その結果、Googleアナリティクスの計測データが業界基準として使われるようになっています。

アクセス解析ツールは、それぞれのツールによって解析の定義が異なり、計測データに誤差が生じます。Googleアナリティクスを使用していれば、解析データが業界基準から外れるというリスクはなくなります。

 

2、ユーザーの心を分析データから深掘りできる

Googleアナリティクスでは、あらゆるユーザーに関するデータを取得することが可能です。ユーザーの項目には、ユーザー属性(年齢や性別)、地域、テクノロジー(使用ブラウザの種類)、モバイル(使用デバイス)といったデータまで含まれています。それぞれのセグメントユーザーの訪問者数や滞在時間数、直帰率のデータも取得できるので、ユーザーの動向を深掘りし、サイトのどこに問題点があるのか、ユーザーがサイトのどこに魅力を感じているのかといったユーザーの心が読み解くことが可能です。

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3、Googleアドセンスと連携し、効果的な広告戦略をうてる

Google アドセンスとは、Googleが提供するコンテンツ連携型広告配信サービスです。広告は、コンテンツに関係性のあるものか、ユーザーのGoogle検索履歴に関連した広告が自動的に配信されます。このGoogle アドセンスとアナリティクスを連携させることで、広告のページ毎の収益率やどんな広告がクリックされているのかが可視化できます。広告での収益を高めたい場合は、収益の高いキーワードを知ることができ効果的な広告戦略を打つことが可能です。

 

4、ウェブテスト機能を使ってA/Bテストができる

ウェブサイトの最適化を進めるために欠かせないA/BテストをGoogleアナリティクス内のウェブテスト機能で実行することが可能です。使用回数の制限はなく、ターゲットリストを使用したテスト設定が可能です。また、Googleアナリティクスの指標をそのまま使うことができるので、ユーザーの慣れ親しんだ環境で、操作を行いデータを閲覧することができます。

残念なことに、本サービスはGoogleオプティマイズへ移行予定です。ウェブテストに比べ、無料版はテスト数や、ターゲットリストの使用に制限がかかるようです。

 

5、複数サイトの統合管理ができる

Googleアナリティクスでは、複数サイトの統合管理が可能です。アナリティクスのトップバーにあるタブをクリックし、閲覧したいサイトをクリックするだけで、他サイトの分析データページへと遷移することができます。

デジタルマーケティングを強化する企業では、企業のオフィシャルサイト、見込み客を獲得するためのコンテンツ配信専用のサイト、商品を販売するためのECサイトなど、すでに複数のサイトを運営・管理している担当者の方もいるでしょう。サイトが複数に展開された場合、もちろんそれぞれの分析データを日々管理しなければなりませんが、できるだけ操作が容易な操作手順や環境で管理したいのが、ユーザーの本音でしょう。

 

 

Googleアナリスティックと合わせて使いたいツール3選

さらに一歩踏み込んだユーザー行動を理解したい、分析データを揃えたいという担当者の方に、Googleアナリティックスと一緒に使えるツール3選をご紹介します。

 

 

1、 Googleサーチコンソール(連携可能なGoogleの拡張ツール)

Googleサーチコンソールは、ユーザーがサイトに流入するまでの行動を分析できるツールです。例えば、Googleの検索結果で自社サイトがどのように表示されているのか(表示回数、掲載順位)、どのくらいクリックされているかといった数値です。また、Googleアナリティクス上で「(not provided)」として表示されていた検索キーワードを閲覧できるようになります。Googleアナリティクスと連携すれば、アナリティクスの画面上で、Googleサーチコンソールの分析結果が閲覧可能できます。

 

2、AIアナリティクス(連携可能な外部ツール)

AIアナリティクスは文字通り、人工知能が、過去のデータを機会学習し、サイトの効果的な改善案を提案してくれるGoogleアナリティクスとの連携が可能な支援ツールです。改善案の提案の根拠や成果予測もわかりやすい言葉とビジュアルで解説してくれるため、チーム内での意思決定も容易になります。無料プランでは「人工知能の提案一覧」と「レポート画面」の2つのサービスを使用することができます。

 

Googleアナリティクスの分析データはあくまで、数値データの集合体です。そこから、どのようにサイトの効果を伸ばすのか、ユーザーの求めている情報がなにであるのかをマーケティング担当者が考え、戦術を練る必要があるため、Googleアナリティクスの分析データから次の一手が読み解けないという悩みを持つ方におすすめのツールです。

 

3、User Heart

ヒートマップ解析ツールとは、ユーザーがページのどこをクリックしたか、どの箇所をよく読んでいるのかといったユーザーの心理(行動履歴)を、ヒートマップ上に視覚化するツールです。「マウス」「クリック」「熟読エリア」「終了エリア」「離脱エリア」の項目に分かれており、それぞれのヒートマップを閲覧することができます。ヒートマップを見ることで、サイトの問題点を視覚で確認することができます。無料で月間30万PVまで分析することが可能です。

※一部のBlog ASP、CMSツールでは設置ができない場合があります。

 

まとめ

分析ツールは、サイトの運用を成功させたいならば、サイトが解説されたタイミングで必ず設置しましょう。無料解析ツールでも、十分な必要データを取得し、デジタルマーケティングプランに活かすことが可能です。まだ、解析ツールの設置をされていない担当者様は、是非、無料解析ツールの実装から初めてはいかがでしょうか。

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