SNSはアメリカ人の消費活動に全く影響を与えていない!?これからのソーシャルメディアマーケティング

デジタルマーケティング

世論調査やコンサルティングを行うギャラップ社(Gallup)が、今年の6月に衝撃的なレポートを発表した。

その名も「State of the American Consumer: Insights for Business Leaders(アメリカ人消費者の現状:ビジネスリーダーのための見解)」だ。

ギャラップ社が2008年から2014年にかけて行った、アメリカ人による消費活動の調査データが載っている。

その内容の一部が、マーケターにショックを与えている。実はソーシャルメディアが、アメリカ人の消費活動に全く影響を与えていない、という結果が出ているのだ。そのデータを詳しく見ていくとともに、ギャラップ社が提案する解決法をご紹介したい。

ソーシャルメディアに関する調査結果

ギャラップ社は、ソーシャルメディアが消費活動に与える影響についてアンケートを取った。1万8000人の回答者の答えは以下のとおりだ:

かなりの影響を受けている = 5% 多少の影響を受けている = 30% 全く影響を受けていない = 62% わからない = 3%

そう、6割以上が消費においてソーシャルメディアの影響は受けていない、と答えているのだ。また、ソーシャルメディアの利用率が高い1980年以降に生まれた世代でも、48%が影響を受けていないと答えている。

もちろん自己申告なので、「影響を受けていることを認めたくない」という気持ちが働いた可能性はある。しかし、ソーシャルメディアマーケティングにおいて、異なるアプローチを考えなくてはならないことは明白だ。

そこでポイントとなるのが、消費者たちがSNSを利用している目的である。29%のユーザーは商品やトレンド情報を探すこと、20%は商品のレビューやトレンドの紹介の書込みを目的としている。しかし、90%以上は友人や家族とつながることを第一目的としているのだ。

取るべきアプローチの方向

消費者たちが人とのつながりのためにSNSを利用しているのであれば、彼らとつながる努力をすることが必要だ。見込み客の信頼を得るためには、次のことを意識してみていただきたい:

1)迅速な対応

ソーシャルメディアの世界では昼や夜、平日・休日・祝日も関係なく、営業時間は24時間365日だ。企業は常に、お客さんからの質問や意見にすぐに対応できる態勢が必要である。

お客さんからのコメントには、クレームや批判も含まれるだろう。しかし、ネガティブな意見を無視するのは賢いやり方ではない。お客さんとコミュニケーションを取れるチャンスだと思って、どんなコメントも適切に対処しよう。

2)良い印象と人間味

SNSは個人的なやり取りが行われている場所だ。そんなところで売り込みをされたいユーザーはいないだろう。空気を読まずに売り込みを続ける企業は、ブランドの印象を悪くしていることに気づかなければならない。

ユーザーがSNSで関わりたいのはブランドや企業ではなく、「人」だ。個人として彼らの質問に答え、意見に耳を傾ける意識を持とう。

3)魅力的なコンテンツ

目の肥えたユーザーは、たくさん存在するコンテンツの中から優れたものだけを見つけ出す。また、現代人は忙しいので、彼らの目に留まり、一瞬で心をとらえるようなものでなければならない。

つまり、無視できないほど魅力的なコンテンツでなければ、誰も注意を払ってくれないということだ。ユーザーが、何度も訪れてチェックせずにはいられないようなコンテンツを提供する努力をし続けよう。

ギャラップ社のレポートから学べること

以上からもわかるように、キーとなるのは売り込みではなく、見込み客とのつながりである。

すぐにクリックして買ってもらうことは難しいが、あなたのブランドを知ってもらい、良い印象を持ってもらうことは可能だ。

アメリカでは、成人の72%が1日に数回ソーシャルメディアを利用している。見込み客が多くの時間を過ごす場所で信頼関係を築き上げることは、とても理にかなっていると言えるだろう。

上記の調査結果は、アメリカの消費者から得たものだ。しかし、ギャラップ社のアドバイスはそのまま日本の消費者に対しても使えるだろう。全てマーケティングの基本を押さえたものばかりだからだ。

見込み客は消費活動においてSNSからの影響は全く受けていないという前提で、関係構築だけに集中してみてはいかがだろうか?

参考元: 3 Social Media Marketing Takeaways From Gallup's Study Survey: 62% Of Consumers Say Social Media Doesn’t At All Influence Their Purchasing Decisions Gallup Examines the State of the American Consumer

関連記事: まぎらわしいカタカナ用語から考える、企業がSNSで成功するための3つのポイント 新時代の消費行動に備えよ!ミレニアル世代の「5つのR」 クレームにどうやって対応する?ソーシャルメディア上に存在する5タイプの顧客別ソリューション