ad:tech tokyo 2014 [9/17] キーノートなどコンテンツマーケティング系6セッションまとめ

コンテンツマーケティング
過去最高の1.6万人の訪問者を見込むという2014年のad:tech tokyoで、イノーバでは9月12日に提供開始したコンテンツマーケティングの運用に特化したクラウド型ソフトウェア『Cloud CMO』をご紹介しています。展示1日目の昨日は、展示ブース・スポンサードプレゼンテーションともに大盛況で、ご来場くださった方に厚く御礼申し上げます。そんなイノーバの様子を含め、ad:tech tokyo 1日目の様子をお伝えします。
目次
- 1 ◆KEYNOTE1 「Limitless ? 不朽のリーダーシップ6つの本質」 Ajaz Ahmed (AKQA CEO&Founder)
- 2 ◆KEYNOTE2 生活者の心を捉えるモバイルマーケティング Brian Wong (KIIP CEO)
- 3 ◆KEYNOTE3 “脱皮”のその先へ 宮坂 学 (ヤフー株式会社 代表取締役社長, CEO)
- 4 ◆D1 コンテンツマーケティングセッション グローバル視点で考える:日本のコンテンツマーケティング
- 5 ◆イノーバ スポンサードプレゼンテーション 「いままでタブーだった『コンテンツマーケティングのROI』について真面目に検証してみた」
- 6 ◆A-3 コンテンツマーケティングセッション 「顧客を”ファン”に昇華させる施策とは」
- 7 *9月18日(木) 14:00-14:40 「日本は5年遅れてる!?コンテンツマーケティングの『次』を考える」
- 8 ■展示ブースA1~A4
◆KEYNOTE1
「Limitless ? 不朽のリーダーシップ6つの本質」
Ajaz Ahmed (AKQA CEO&Founder)
NIKEをはじめ、Google、Audi、Red Bullなど多数のトップブランドを顧客に持つAKQAを21歳で創業したアジャズ・アーメッド氏によるリーダーシップ論。
スタートアップの55%は3年以内に廃業する。1958年にはアメリカのトップ500企業は平均創業61年であったが、現在では平均創業18年と非常に盛衰のサイクルが早くなっている。こういった時代において長く続く企業・経営者に求められるリーダーシップとは?
リーダーの6つの要素
・民主化 ・単純化 ・ブランド性
・革命性 ・組織化 ・価値化
時代を越えて価値のある企業であるためには自らを革新できることが不可欠である。例えば、ナイキは「アスリートにイノベーション・インスプレーションを提供する」ために、常に自社も革新しつづけている。この姿勢が世界にスポーツへの熱意を伝え、他社に真似できない強いブランドになっている。
◆KEYNOTE2
生活者の心を捉えるモバイルマーケティング
Brian Wong (KIIP CEO)
現在23歳。ゲームが大好き。ゲームをクリアした瞬間、達成感にあふれた気持ちのときに、ゲームとはまったく無関係の広告を表示して効果があるのだろうか?
ユーザが自然な驚きや喜びを得られる特典を提供したら、ずっと高い広告効果が期待できる。ユーザが特別な感情を体験している一瞬(モメント)をとらえることが重要。ユーザを変えようとせず、ユーザのニーズ・行動を理解し適切なモメントに適切なオファーをすれば、企業もユーザもよりハッピーになれる。むりやり見せるバナー広告よりリワードのほうがずっと好感度が高い。
こういったリワード型広告は、PCよりユーザの生活により密着したスマホ、さらに今後は車や冷蔵庫などの家電のコネクテッドデバイスへと広がっていくだろう。
◆KEYNOTE3
“脱皮”のその先へ
宮坂 学 (ヤフー株式会社 代表取締役社長, CEO)
先週、開催2年目となるツールド東北を開催した。参加したサイクリスト3,000人には東北を自転車で走り自分の眼で見たことを持ち帰ってほしい。
日本のネット利用者は1億人となりラガード(遅延者層)まで普及したといえる。一方で、ECストアや広告アカウントなどネットをビジネス活用している企業は全国500万社のうちまだ20万社程度しかない。今後、普及を進めるためにはECや広告も「かんたん」で誰でも使える技術になることが必要だ。
現在はまだ難しいが、東北の企業とも10年計画でインターネットでビジネスができるようにチャレンジを続けている。
◆D1 コンテンツマーケティングセッション
グローバル視点で考える:日本のコンテンツマーケティング
【取り上げられた海外事例】
Ginzamarketsより
・Chegg : 教科書のリサイクルEC
・Best Made : キャンプグッズ
LinkedInより
・ニッサン
アウトブレイン ジャパンより
・HTC
・Deep Dive : シャンプー
◆イノーバ スポンサードプレゼンテーション
「いままでタブーだった『コンテンツマーケティングのROI』について真面目に検証してみた」
【登壇者】
- 株式会社エトヴォス
- 株式会社ロックオン
- 株式会社イノーバ
【コンテンツマーケティング導入の背景】
エトヴォスは国産初のミネラルファンデーション。数々の基礎化粧品遍歴の後、愛用者になる肌の悩みをかかえたユーザが多い。「ミネラルファンデーション」の存在を知っているユーザはリスティングでリーチできるが、その手前にいる肌に悩みのある潜在顧客へのリーチ施策としてコンテンツマーケティングを始めた。
【実施方法】
「ビューティーコラム」をサイト内に設置
女性誌の美容コラムのような内容で商品宣伝は非常に少ない
【効果】
ロックオンのアドエビスで計測
- CVへの直接効果がリターゲティングやDSPより高い
- 売上単価が他の流入経路より高い
- CVへのアシスト効果が自然検索からの流入についで高い
- 他媒体よりナーチャリング効果が高い
(すぐに買わなくてもリピート訪問して後に購入する率が高い) - VTS(ビュースルーサーチ)が増加する
【今後の課題】
- コンテンツを読んでも購入に至らなかったユーザのナーチャリング
- 記事の反応から得られる知見をDMやチラシにも生かしたい
◆A-3 コンテンツマーケティングセッション
「顧客を”ファン”に昇華させる施策とは」
【登壇者】
- リクルートライフスタイル
- スターバックス コーヒー ジャパン
- クックパッド
【リクルートライフスタイル】
- ヘアカタログが重要コンテンツ
- 集客増のSEOだけじゃないLTV向上効果がある
- ユーザは美容院予約の用事がなくてもヘアカタログを見に来ている
【クックパッド】
- お店の特売情報+レシピがわかるコンテンツ
- 各地元スーパーの店員さんがスマホで入力している
- チラシは一歩的だが「商品+レシピ」はコンテンツなのでCTRが高い
- ユーザのニーズを知り応えることで、店舗とユーザが一緒に成長していく
- 現場には良コンテンツが眠っているのでうまくシステムで表に出していく
【スターバックス】
- 上記2社と違ってマーケ施策の目的は「ブランド」強化(値引きしない)
- twitter, Facebookのフォロワー数が膨大でマス化してしまいインフルエンサーに届くツールでなくなったのが課題
- アーリアダプター、イノベーターが来店しなくなったらブランドとしてはダメ。数は少なく儲からないがこの層との関係強化が非常に大事
- 完全独自取材の媒体を作る試みをしている
- 新しいコンテンツを作る空気を組織にためたい。ブランディングと社風は密接な関係がある
いかがでしたでしょうか。
本日もイノーバはA1~A4で皆様のお越しをお待ちしています!
*9月18日(木) 14:00-14:40
「日本は5年遅れてる!?コンテンツマーケティングの『次』を考える」
【登壇者】
- ソニーデジタルネットワークアプリケーションズ株式会社ビジネス推進室 今村 智弥氏
- 中央大学ビジネススクール 田中 洋 氏
- 株式会社イノーバ代表取締役社長 宗像 淳
【会場】
スポンサードプレゼンテーションA ※会場左奥、イノーバブースのすぐ隣です!
■展示ブースA1~A4
イノーバでは、9月12日、コンテンツマーケティングの運用に特化したクラウド型ソフトウェア『Cloud CMO』の提供を開始いたしました!会場でデモンストレーションをご体験頂けますので、ぜひお立ち寄りください!
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