MBA留学で学んだ英語を速読するための8つのコツ

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日本語のように英語を読みこなせるようになったらどうでしょうか?好きな洋書をすらすらと読めたり、英語のニュースをどんどん読めるようになったら?今回は、英語速読のアドバイスをご紹介します。

英語速読の8つのアドバイス

最近、アメリカに留学中の友人から、英語に関して相談を受けました。友人の名前は、今井瑛里子さん。富士通を辞めて、今年の9月からニューヨークでアートマネジメントの修士課程に挑戦しています。彼女は、授業で大量の英語のリーディング課題が出るので、それを読みこなす事ができず、悩んでいます。

今井さんの英語速読に関する悩み

大学の授業で膨大なリーディング・アサインメントが出るので困っている。読み終わってもちゃんと理解できているのか自信がない。専門分野を変えたので、前提知識がないため理解に時間がかかる。Subvocalization(サブボーカリゼーション、頭の中で音読する事)してしまい、早く読む事が出来ない。楽しいとついじっくり読んでしまうが、費やせる時間は限られている。日本語のように飛ばし読みが出来る日が来るのだろうか。

英語を速読するためのアドバイス

僕も、英語のリーディングでは、ずっと苦労をしていました。アメリカ留学中は、僕も大量の課題がだされて同じ悩みを感じていました。でも、色々と試行錯誤するうちに、英語を速読するためのコツをつかんだのです。

まず、例え話から。
海外旅行に行ったとします。初めて知らない街を歩くと迷いやすい、だけど、2回目、3回目だと馴染みが出来て、街を歩きやすくなります。特に、気をつけなくても、目的地にたどり着けるようになる。これはね、土地勘が出来たからです。

英語も同じ事をします。英語の文章に最初に「土地勘」を作る。「馴染み」を作るのです。英語をいきなり読むのは、初めての街で、知らない路地に入り込むようなもの。土地勘が無いのに、狭い路地に入っていくようなものなのです。

具体的にどうやって土地勘を作るのでしょうか?

1 速読にはまずペラペラ読み

よく雑誌を読む時に、ペラペラめくりますよね?面白い記事ないかなと思いながら、ペラり、ペラりとページをめくる。1ページ、1秒とか2秒位のスピードでペラペラめくります。これを英語のリーディングでやるのです。

中身は全く読む必要はありません。タイトル、見出し、図表などはチラ見してもオッケーです。
ペラペラ。全体を通して、ページをめくります。1ページ1秒〜2秒のスピードです。

このペラペラ読みをやるだけで、その後の英語の読みやすさが大きく変わります。なぜなら、英語に馴染みが出来るから。知らない街も2-3回歩くと馴染みが出るのと一緒で、初めて読む英語の文章も、ペラペラめくると、馴染みが出る。なので、課題を読む時には、必ず、最初にペラペラめくる事。絶対に、冒頭から読み始めちゃだめ。

2 キーワード探し

次にやるべき事はキーワード探しです。その文章のポイントとなるキーワードはどれか?中心となるコンセプトは?大事な固有名詞は?

キーワードは、重要な事なので文章の中で繰り返し出てきます。課題の文章をざっとながめて、キーワードを5個~10個位リストアップして、ノートにメモする。前書き、目次、見出しなどにもキーワードが出てきます。文章の中では、太字だったり、斜体だったりする事もあります。

英語の文章を読む事は、キーワード探しに始まり、キーワード探しに終わると言ってもいいでしょう。それくらいキーワード探しは重要です。

キーワードをリストアップできたら、赤ペンか、蛍光ペンを持って、英語の文章をざっと眺めて、キーワードが出てきた所に、印を付けます。文章全体に、目を通しキーワードの箇所に印を付ける。

ここでの注意点は、文章を読まない事です。もし、文章を読んでしまうと、猛烈に時間がかかります。そうではなくて、単語を探す事。文章全体を眺めて、自分が探しているキーワードがどこに出てくるかを探す。

キーワードに印を付けていくと、どこに大事な情報が書いてあるのかが判るようになります。それまでは、文章が大量の英単語の羅列で、読まないと意味がわからなかったけど、キーワードに印がつけられると、全体像が浮かび上がって来ます。

3 英語を速読する前に質問を書き出す

次にやるべきは、自分が知りたい情報を明確にすること。限られた時間で英語を読むのだから、全部を読む事は出来ない。なので、絶対に読むべき最低限の情報は何かを決める。そして、質問形式で紙に書き出す。

例えば、美術館の歴史について書かれた文章を読んでいるとしたら、「世界で最初に出来た美術館はどこにあるのか?」などと具体的な質問を設定します。

質問はできれば少ない方がいいですが、場合によっては3~5つ位の質問があってもいいです。

必ず、紙に書くことが大事です。質問を紙に書く事で、目的意識が明確になります。どんな情報を探せばいいのかが明確になるのです。

4 速読しながら質問の答えを探す

次に、さっき書いた質問の答えを探します。文章を読むという意識をすて、「情報を探す」という感覚が大事です。決して、英語の文章を頭から読まない。

見出しや、先ほどリストアップしたキーワードを元にどこに書いてあるのか、探していきます。

最初にリストアップしたキーワードが、すごく役に立ちます。そして、関連のあるキーワードを見つけたら、その前後の文章を読んでみる。キーワードを含む段落を読んでみる。そうやって、質問の答えが書いてある場所を探していきます。

繰り返しますが、「情報を探す」という感覚が大事です。必要な情報が得られるまで「キーワードを探す」→「前後を読む」という事を繰り返します

5 英語に対する直感を研ぎ澄ませる

重要なのは、英語を読むのではなく、キーワードを探すという事です。キーワードを探す時は、自分の直感を研ぎ澄ませます。最初は、キーワードを探すのに、時間がかかるかもしれないけど、慣れると一瞬でキーワードが見つかります。最初はとまどうかもしれないけれど、確実に出来ます。

6 キーワードがなぜ大事なのか?

キーワードがなぜ大事なのかを説明します。それは、人間の脳の使い方に関係しています。

人間は、キーワードを使って情報を整理し、記憶として格納します。情報を引き出す時もキーワードを使います。キーワードとは、情報を呼び出すためのラベルなんです。

英語を読む時も一緒で、情報を整理して、格納し、引き出すための「キーワード」を見つけ出すのが大事なんです。

例えば、養老孟司さんの本で、「バカの壁」っていう本があったのですが、この本の場合は、「バカの壁」っていうのが、キーワードになります。バカの壁とは、「話をする人通しで、ある背景知識(スキーマ)を共有していないと、会話はかみ合わない」という事実です。これを「バカの壁」っていう一語で表現しています。

このバカの壁というキーワードを見つけ出し、このキーワードの意味を理解できれば、彼の本の概要を理解し、頭の中に整理する事が出来るのです。

英語の文章でも、こういうキーワードが存在します。キーワードを見つける事が最大の目的です。

7 英語は速読しながら読み飛ばせる

英語を早く読むには、Subvocalization(サブボーカリゼーション、頭の中で音読する事)を止めるのが重要です。そして、Subvocalizationを止めるためのには、英語を読むのではなく情報を探すのが大事です。そして、情報を探す時の手がかりがキーワードなのです。

もう一つの英語を読み飛ばす方法は、ピリオドからピリオドにジャンプする方法です。英語を読む時には、どうしてもSubvocalizationでスピードが遅くなる。それを強制的に解消するために、ある文章のピリオドから次の文章のピリオドに目を一瞬で動かすのです。

ピリオド、ジャンプ、ピリオド、ジャンプ、ピリオド、ジャンプ。

もし、途中の文章の中に重要なキーワードが入っていたら、目がとまるので必ず気づきます。その時は、その箇所を読んでもいいでしょう。
もし、途中の文章にキーワードが何もなければ、目がとまらないので、そのまま読みすすめていきます。

8 知らない街を歩く方法を学ぶ

最初に言った様に、英語の文章を読むとは、初めて訪れる外国の街を歩くようなものです。
しかも、見学の時間は半日しかない。じゃあ、どうするか?

目的も無しに歩きだしたら、確実に迷子になる。

最初にするのは、ガイドブックや地図を買う事でしょう。地元の人におすすめの見学スポットを聞くかもしれません。
今回説明した、「ペラペラめくり」とか、「キーワード探し」がまさにこれです。

ではいよいよ目的地に向けて歩き出す。迷わず、目的地にたどり着くために目印を確認する。地図のどの辺に目的地が場所を確認する。どうあるけばたどり着けるのか、道順を書き出す。

時間がないので、寄り道は厳禁です。途中、おしゃれなカフェがあったり、素敵なブティックがあっても、とりあえずそれは無視。それは時間のあるときに、ゆっくり行けばいい。

そうやって、最短の時間で目的地にたどり着くんです。知らない街を限られた時間で見学するという意識が、すごく大事。

時間が無いので、当然、全ての観光スポットは回れない。取捨選択をする。本当に大事な部分だけを訪れる。

文章を読むという意識は捨てる事。

探す。
探検する。
見つける。

探す際には手がかりがいる。それがキーワード。キーワードを使いこなせば、英語を読むスピードが急速に上がります。
キーワードとは、知らない街をあるく時の道しるべです。キーワードを手がかりに街を歩き、全体を理解する。

まとめ

どうでしょうか?今回は、僕が普段意識している速読のテクニックを紹介しました。キーワードを使って、情報を探すというのが、ポイントになります。ぜひ、普段の読書で実践してみてください。必ず役に立ちます。

読者の方からのコメント

MBA留学中の山下徹さんからメッセージを頂いたので、ご紹介します。今、まさに留学中で、英語の速読に格闘中との事です。

山下さん:はじめまして。山下徹と申します。宗像さんと同じ富士通からミシガンのMBAに挑戦しています。今回の英語速読の記事、とても参考になりました。フォトリーディングよりももっと腹に落ちてくる内容ですよね。ミシガンでも相当な量のReadingが課されているのですが、追い込まれてくるとキーワードを探すように読んでいるような気がします。宗像さんのように意図的に読めるようになりたいな、と感じてしまいました。

宗像:山下さんも富士通のご出身ですか?狭い世界ですね(笑)僕も、英語の速読に関しては、フォトリーディングなど色々と試しましたが、今回のキーワード方式にたどりつきました。参考になれば、幸いです。

実は、山下さんとは、共通の友人が大勢いる事が判明しました。こういう人のつながりが広がって行くのも、ブログの良さですよね。こういう出会いは、セレンディピティと呼ばれたりするのですが、やはり情報を発信する事で加速します。

今回のブログテーマは、いかに早く英語を読むかという事で、情報のインプットの話ですが、その次のステップとしては、やはり情報のアウトプットに挑戦していきたいですね。アウトプットのノウハウもブログでご紹介していきたいと思います。

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