あなたのWeb広告を台無しにする7つのありがちな失敗

デジタルマーケティング
Web広告を利用していますか?
掲載にコストがかからず、実際にクリックされた回数だけ費用が発生する課金型のWeb広告が人気だ。特に、Google AdWordsやYahoo! JAPANのスポンサードサーチに代表される、リスティング広告(Pay Per Click:PPC広告ともいう)が有名である。使用したことのある企業も多いだろう。
クリック数に応じて課金されるので効率的かと思いきや、ちょっとしたミスから、無駄にコストがかかってしまう事態もありうる。こうした間違いを潰していくことで無駄な広告費を節約できる。
今回は、Web広告にありがちなミスを紹介したい。
1.自社名をキーワードとして入札していない
リスティング広告において、自社名をキーワードとして入札することで、検索結果のページ上にも自分専用の場所を新たに獲得する可能性が高まる。
自社のブランドのキーワードは、一般的にとても安価で、非ブランドのキーワードよりもコンバージョン率が高い。さらに、検索量を確認できるので、ブランドが持つ成長の可能性を判断する統計データとして使うことも可能だ。
2.十分なデータ分析が行われていない
Web広告から発生したトラフィックは、実際に使用されたキーワードをはじめ、広告グループやキャンペーン別などに分けて追跡できるようにしておく必要がある。
そして、例えば1つの広告で15回のクリックがある場合と、1つの広告で12回のクリックがある場合とを比較して、15回のほうがいいと判断する前に、十分な検証を行う必要がある。そうした分析には、無料で使えるSplitTesterなどが使用できるだろう。
3.広告の拡張機能を全て利用していない
広告の拡張機能を使用することで、広告のクリック率(CTR)を高め、より広告スペースを獲得する可能性を高める。Googleによると、サイトリンクの拡張機能は、クリック率を10~20%上げるといわれている。Revooの調査結果でも、コンバージョン率を4.6%増加させることがわかった(上記2つのデータの出典:10 common and costly PPC mistakes)。
4.無駄なキーワードに投資する
リスティング広告においては、自社のサイトの内容や商品と関係ない検索に関して、広告を表示させないような設定も行える。無駄なキーワードへの投資や不要なトラフィックを避けるために、こうした「除外キーワード」機能を活用しよう。
5.Web広告に電話番号を入れている
Web広告の中に電話番号を入れておくと目立つという効果はあるが、実際にそれを見て電話をかける人はそれほど多くはないだろう。となると、電話番号を載せるのは無駄であり、その代わりにもっと効果的なメッセージを載せるべきだ。
6.モバイルフレンドリーな広告を作成していない
マリンソフトウェアによる米国での調査では、2013年12月時点でペイド・サーチの34.2%が、モバイルデバイスからのアクセスであることがわかった(出典:Mobile To Drive 50 Percent Of Google Paid Search Clicks By End Of 2015 [Study])。こうした結果からもわかるように、さらに広告の効果を上げるためには、モバイルデバイス用に最適化することが必須条件だ。
7.Web広告とランディングページとの関連性がない
Web広告の内容は、ランディングページでも繰り返し言及することが大切だ。
20%オフを広告上で宣言したのなら、そこからランディングページに訪れた人は同様の情報を探していると思ったほうが良い。目的の情報が見つからなければ、ターゲットとするユーザーたちは去っていくだろう。
ターゲット・ユーザーたちは、ランディングページにたどりついたときに、広告内容との関連性を導き出すものだ。ターゲット・ユーザーを戸惑わせないよう、広告の情報はランディングページにしっかり載せておく必要がある。
Web広告で効果を出そう
ここに挙げた一つひとつのことは、よくあるミスだが、放置すれば無駄なコストをかけ続ける結果になる。それぞれの広告サービスのサイトに、設定上の注意点やコツが掲載されているので、詳細はそれらを参照していただきたい。
こうしたちょっとしたミスを改善し、広告の精度を上げることで、ぜひ売り上げアップにつなげてほしい。
参考元: 10 common and costly PPC mistakes 17 Most Common PPC Mistakes Web Marketers Make Mobile To Drive 50 Percent Of Google Paid Search Clicks By End Of 2015 [Study]
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