なぜ読んでくれないの?Eメールの開封を妨げている要因6カ条

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Eメールの開封率が上がらないとお悩みの方、必見!

メールマーケティングは、FacebookやTwitterに比べ、新規顧客獲得に40倍近い効果があると言われている。ソーシャルメディアの登場によって、メールマーケティングは終わったかと思われがちだが、いまだ効果的なマーケティングツールなのだ。

しかし、いくら効果があるといっても、Eメールを開封してもらえなければ始まらない。Eメールの開封を妨げる要因について、Abigail Waterer氏の記事「5 Email Marketing Mistakes That Are Killing Your Open Rates」などをもとに探ってみよう。

1.開封したくなるタイトルがつけられているか?

人間関係と同じように、メールマーケティングにおいても第一印象が大事だ。Eメールを受け取った33%の人たちが、Eメールのタイトルでメールを開封するかどうか決めると言われている。

日々、大量に受信するメールの中で、ターゲットオーディエンスが思わず読みたくなるような魅力的なタイトルが必要だ。タイトル作りのポイントをいくつかまとめよう。

  • 簡潔にまとめる
  • 「無料」「何%OFF」といった、ありふれたキーワードは避ける
  • 「◯◯様」と、受信者の名前を冒頭に入れるなどして、メールをパーソナライズする
  • 「今読んでおこう」と思わせるようなフレーズを盛り込む
  • A/Bテストなどを繰り返し、どんなタイトルが効果的か経験値を高める

2.セグメンテーションされているか?

メールを受け取るターゲットオーディエンスが興味を持つタイトルをつけるためには、ターゲットオーディエンスのセグメンテーションが必要条件だ。ターゲットオーディエンスを絞り込むことで、より効果的なメールマーケティングが行える。

MailChimpが200億通を超えるEメールをもとに、開封率の調査を行ったところ、セグメンテーションを行った場合は、行わなかった場合と比べて開封率が14.4%高かったことがわかったという。

地域、言語、年齢、性別、過去の購入履歴などを切り口に、精度の高いセグメンテーションを行う必要があるのだ。

3.開封率が高い時間帯に配信しているか?

ターゲットオーディエンスのセグメンテーションができたら、次は配信の時間帯だ。日々、大量に届くメールの中から、ターゲットオーディエンスの目に留まるには、メールが配信されるタイミングも重要だ。

例えば、ターゲットオーディエンスが、AM9時~PM5時で働くオフィスワークの人の場合、午前中の半ばか、午後の遅い時間がオススメだ。

ちょっと休憩したくなるような、気の緩む時間帯が、ターゲットオーディエンスの目に留まる可能性が高い。仮説を実証していくためには、A/Bテストを利用しよう。

4.トリガーメールは設定されているか?

トリガーメールとは、サイトの訪問者が何らかのアクションをWebサイトで行うと自動的にメールが配信されるメールのことだ。トリガーメールを送る対象には、以下のようなものがあげられる。

  • カートに商品を残したまま、購入前にサイトを離れた際、購入を促すメール
  • メールマガジンの購読を開始した人へのウェルカムメール
  • 休眠状態の購読者を活性化するメール
  • 購読者が定期的に購入することが必要な消耗品を購入した場合、次回の購入を促すメール

ノントリガーメールに比べて、開封率は71%、クリック率は102%高まると言われている。

5.メーリングリストの管理はしっかり行われているか?

43%のメールの受信者が、差出人の名前でスパムメールかどうか判断し、スパムの申告をすると言われている。

大事なのは、差出人が誰だかはっきりわかるようにすることだ。そして、メールマガジンの場合は、送付してよいかどうかの許可をしっかりとっておこう。

  • 商品購入のフォームに定期購読の選択欄を設け、許可をとるようにする
  • 商品を購入していない人でも定期購読に申し込めるよう、Eメールを登録する場所をホームページやランディングページに設定する
  • Eメールアドレスの登録を促すディスカウントなど、インセンティブを用意す
  • メールの発信頻度やメールのタイプなどを事前に説明する

6.デリバラビリティとエンゲージメント率は把握しているか?

開封率に大きく影響するのが、デリバラビリティと過去のキャンペーンによるエンゲージメント率だ。

デリバラビリティとは、送信したEメールが、実際に届けたい相手に到達する可能性のこと。Eメールの受け取りが許可されている場合、デリバラビリティが低いといった問題は少ない。メールを確実に配達するためには、以下の点を確認しよう。

  • 購読の申し込みの際に、オプトイン(ユーザーが事前に送信を許可する)を実行する
  • 過去のキャンペーンに反応したユーザー限定で送信する
  • 購読の際、興味のある分野を選べるようにする

まとめ

いつ、誰に、どのようなメールを送るのか。効果的にセグメンテーションし、過去のキャンペーンとの関連性に注意しながら、タイムリーにメッセージを送信すれば、開封率を高めていくことができる。タイトルや送信時間帯などはテストで試しながら、調整していこう。

こうしたテクニックをもとに、ぜひ開封率の向上に役立てて欲しい。

参考元: 5 Email Marketing Mistakes That Are Killing Your Open Rates 3 Reasons Why Emails Don’t Get Opened

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