「僕がつくるものにかかわるすべての人を幸せにしたい」開発部 眞崎達也

イノーバ採用ブログ

メンバーの過去から現在までを探っていく特集企画。

第5回目は、開発部のリーダー眞崎が登場します。

地図印刷の会社のSEとしてキャリアをスタートした彼。

なぜイノーバを選び、今何を思い、この先をどう考えているのか。

その胸の内を明かしてくれました。


井の中の蛙からイノーバへ

「イノーバに至るまでの経緯を教えてください。」

もともと、画像処理を大学院で学んでいました。

具体的には、顔の画像からいかにパーツの抽出をするかの研究です。

単純に「画像処理って面白いな」と思っていました。

そんな折、偶然地図印刷の会社を経営している親戚から声をかけてもらいまして。

地図印刷の技術者が足らなかったから来てくれないかと。それで、入社しました。

結局この会社では、13年間近く働くことになります。

職種は社内SEで、自社で使うソフトの開発や画像処理をしていました。

例えば、地図を張り付ける際、ひずみが生まれてしまうという課題を解決するために、研究レベルから、必要なことは全部やりました。

実際にやってみて、自分で考えて、実装して、テストして。

とにかく、いろんな仕事をしました。

GIS構築をしたり、

大手の某企業の地図処理モジュール作成を行ったり、

防衛省がらみの案件もしたり。

ただ、社内SEだったこともあり井の中の蛙状態でした。

相対的に見て、自分がどれくらいできるのかが分からなかったんです。

 

そんな中で勤めていた会社が倒産しました。

 

当時、エンジニア35歳定年説というものがあり、

そして、倒産して世間にほっぽり出された僕はまさに、その時35歳でした。

「これはまずいぞ。」と。

とりあえず、手あたり次第にSIer企業に応募しました。

すると、運よく1社目のSIer企業に内定をもらえて。

多重下受け構造が多いSI業界において、その企業は1次受けのみでした。

クライアントも大手で。

まあ、クライアントの要求は厳しかったんですが。

 

ちなみに、井の中の蛙だったと言いましたが、

ふたを開ければ、新しく入った会社はそんなにレベルは高くなかったです。

というのも、案外自分がレベルアップしてたんです。

当然、天狗になるわけですよ。

これは、イノーバに入ったときに折られましたけどね。

とにかく、その会社での業務内容は、

システムの要件定義、設計から実装、テスト、リリース、(保守)まですべてでした。

具体的には、会計のデータつくるシステム、在庫管理のシステムをつくっていました。

 

この業務を通じて、ヒューマンスキルをみにつけることができました。

部下にどうやる気をだしてもらうかなど、人との付き合い方を学べました。

とてもいい経験でした。

 

しかし、そんな中で、会社を退職することになりました。

体を壊してしまったんです。

長期療養を余儀なくされ、そんなに長い期間会社に来れないならということで。

 

 

回復した後は、

「仕事に行けないなら、仕事に来てもらおう」と思い立ち、

某クラウドソーシング系サービスで仕事をとるなどして、

フリーランスとして活動を始めました。

 「イノーバって会社おもしろいことやってるな」

イノーバに出会ったのは、そんな時でしたね。

パッとみて、この会社の案件は仕事の出し方がユニークだなと思いました。

アジャイルに重点を置いたやり方が、クラウドソーシング用に最適化されていたんです。

ただ、これは発注者側にも、受注者側にも力量がないとできないやり方でした。

その時点で、イノーバの開発チームのスキルが相当高いというのは分かったし、

おもしろいことやっているなという印象を持ちました。

そうして、イノーバとかかわりを持っていくことになりました。

 

それから4か月後、あるCMSに関する技術書が日本で初めて出版されることになりました。

その技術書の出版記念セミナーで、当時のイノーバのCTOが登壇していて。

その時に少し話をする機会があって、

「一度イノーバに遊びに来てよ。」と誘われました。

 

そこで実際に代表の宗像ともいろいろ話しました。

その時に、事業内容に納得したことを覚えていますね。

そもそも従来のアウトバウンド型のWebマーケティングには懐疑的だったんです。

リスティング広告なんてクリックしないと心に決めてましたし。

欲しい情報じゃないのに押しつけがましく目に飛び込んでくるのが本当に嫌だった。

だからこそ、コンテンツマーケティングに納得できました。

価値ある情報を提供していって、信頼関係を築いていく。

そして最終的に、お客様になってもらう。

これは、とても自然なもので、全く押しつけがましくない。

それが魅力的だったんです。

 

 「イノーバに決めるまでの間の迷い、不安はなかったんですか?」

ぶっちゃけた話、フリーランスの仕事はそこまでうまくいってなかったんです。

金銭的にもフリーランスはきつかった。

だから、渡りに船でしたね。

あと、そのときそのときで人とのめぐりあわせっていうのはあるじゃないですか。

そういうは大事にしようと思っていた。

成り行きも悪くないなと。

 イチから自分たちで考えてやるしかない

「最初に配属された部署ではどういうことをしましたか?」

開発部です。

当時は、ひとも少なかったし、組織も未熟だったので、CloudCMOの開発に関することは全部やっていました。

例えば、仕様を自分で決めて、実装、テストしてっていうのはずっとやってた。

いや大変でした。

まず、仕様が決まらない。

ひとによって話は変わるし、何が正解なのか。

次に、決まっても、初めてでどう実装すべきかわからない。

だから、自分で調べて、やるしかない。

そうこうしていく中で、実装するものが増えるから人手が足らなくなる。

人手が足らない中で、無理やり人を増やしていくから、次はマネジメントが大変になる。

もうとにかく、CloudCMOのリリース前はひどい状態でした。

また、自分に未熟な部分がたくさんあることも改めて痛感しました。

運用のことを考えた設計ができていなかったんです。

例えば、設定ファイルがひとつにまとまっていないとか。

管理するのに一つにまとまってないってのは割と面倒なんです。

なにより、無駄の多い設計ということは、無駄に運用コストがかかるということですから。

 

自分たちの未熟のせいで、ユーザーからもたくさんの指摘をいただきました。

例えば、サイトの表示が遅いって言われたりもして、必死に修正しましたね。

一方で嬉しい言葉もいただきました。

「機能がオールインワンで使いやすいよ」と。

当時は、コンテンツマーケティングをする際は、複数ツールを使う必要があったんです。

例えば、CMSでWordpress、分析用にgoogle analytics、メール配信ソフトなど。

CloudCMOは「コンテンツマーケティングを世界で一番簡単に」を合言葉に、

これひとつでコンテンツマーケティングに必要な機能をすべてそろえようとしていたので。

こういった声は、僕たちの狙い通りだったので、うれしかったです。

 

日本の多くの企業が専任のCMO(最高マーケティング責任者)をもてない環境の中で、あたかも専任のCMOがいるがごとく、

Webマーケティングで成果を出してもらいたいと思ったのがCloudCMOをリリースしたきっかけですから。

 「今は何を目標にどんな仕事をしているのですか」

今は、開発部のリーダーとしてマネジメントを中心にしています。

メンバーがいいものをつくれる環境を用意することが一番の目標ですね。

メンバーの採用、育成、機器の用意、仕事の整理、メンバーにいかにエンゲージメントの高い状態で仕事に取り組んでもらうかをいつもかんがえています。

また、オフショア開発をハノイでもおこなっているので、

現地のメンバーとオンライン・オフラインでコミュニケーションをとりながら、円滑に開発が進むことを目指しています。

 

「今の仕事をするなかで苦労していることを教えてください。」

SaaSは宿命として、成長し続けなければならないと考えています。

だから、進化の為にも、新機能の開発は絶対に必要です。

今のCloudCMOは、増改築工事を繰り返した老舗旅館みたいなもので、

きれいに使いやすくする必要がある。

しかし、この作業はとても大変です。

というのも、既存のユーザーを収容したまま、従来の機能と不整合を起こすことなく新機能や既存機能の改善を行わなくては行けない。

古びたバスに乗客を載せたまま、走行しながら最新型のバスへ改造するようなものです。

これは、実際にやってみたけどすごい苦労です。

 

あと、予算の確保ですね。

開発部はいわゆるコストセンターとみられがちです。

ただ、SaaSは開発にコストをかけないといいものはできないし、企業の成長もありません。

だから、無駄なコストカットの努力をしつつも、必要な部分にはコストをかけるべきです。毎度、予算が必要な理由を組織に対して、説明して、納得してもらって、予算を獲得しています。

これも苦労していますね。

 

「やりがいやおもしろさはなんでしょう?」

個人的なやりがいは、自分が考えたシステムを、トータルで自分の考えた方法で作れるということです。

大きな会社だと分業制なので、一部をつくるだけになってしまいますからね。

開発部としてのやりがいは、

これは必要だなと思って自分たちが追加した機能がお客さんのマーケティングにはまってうまく成果がでることです。

「よっしゃ」ってなりますよ。

例えばリードスコアリング機能です。

リードスコアリングとは、個々の見込み顧客が持つ、自社への価値を予測し、その価値に準じて点数化することです。

これを使ってくれて、いい機能だと言ってもらえたらやっぱりうれしい。

そういうフィードバックは営業やCSに教えてもらえるので。

あとおもしろさだと、この技術を使いたいってなったときにやりたい技術をすぐに試せることです。

大手は、新しい技術を採用するハードルが高いですからね。

自分の実力を試せるっていうのもエンジニアとしてはおもしろいです。

 

「イノーバで働く中で成長したことを教えてください」

もともと持っていたスキルは当初より全然伸びました。

コーディングの技術や設計の質は断然上がりました。また、最新のテスト手法を知った事により、よりセキュアで正しいコードが書けるようになりました。

あとは、知らないことを年齢関係なしに他人から素直に吸収するようにしたからですね。

入社当時は自分は40代前半、周りは20〜30代前半と、大きく年齢差がありました。でも彼らはとても優秀で、学ぶべきことがたくさんありました。

「自分が年上だからって、偉そうに彼らから学ばないのはもったいない」と思いました。

 

あ、そういえば、この年齢関係なしに他人から学んでいこうという素直なマインドも、

イノーバで身につけられたものです。

人間的にも成長できているのかなと思います。

 

 目標は少しずつ変わってきている

 「今後の目標はなんでしょうか?」

個人の目標は、今も昔も変わっていません。

自分の好きなものを好きなように好きな方法で好きなだけ作りたいというものです。

ただ、最近はこの想いに別のものも加わってきています。

あ、変わってますね。笑

それは、僕がつくるものすべてにかかわる全員を幸せにしたいという想いです。

かかわる全員っていうのは、お客様、作っているひとたちもそうですし、たくさんのひとです。

「どうしてかかわる全員を幸せにしたいと思うようになったのでしょう?」

どうしてですか、、。

んー。

単純に、僕にかかわる全員が幸せじゃないと満足できないんです。

だって、そういうものも含めて、自分の作品だから。

で、今自分が作りたいものはCloudCMOだから、当然CloudCMOに関わる全ての人、

つくっている人、使っている人、売っている人を幸せにしたいっていう気持ちです。

 

あと、ヒューマンスキルはまだまだ伸ばしていきたいっていう目標もあります。

私も相当いい歳なので、正直これ以上テクニカル・スキルが伸びるとは思えないです。

そのかわり、チームメンバーをうまく育成したり、モチベーションを良い状態に保つためのヒューマンスキルはもっともっと伸ばして行くことで、チーム全体のパフォーマンスを向上させる手助けをしていきたいと思います。

 それが、“僕がつくるものにかかわるすべての人を幸せにする“という目標を達成することにつながるのかな、なんて思っています。

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(写真:オフショア先のベトナムで打ち合わせをする眞崎と開発メンバー)