いつの日か「オーソリティ」になるための5レッスン

デジタルマーケティング

「警察官とすれ違うだけで、悪いことをしていないのにドキドキしてしまう」

かつて、こういった一般市民のあるあるネタを歌って、大ヒットした曲があった。これこそが、「オーソリティ(権威、権威のある人)」という言葉や存在に感じる大衆心理を、わかりやすく表現した一例ではないかと思う。

他の職業で言えば、「医師」や「弁護士」、「会長」や「教授」といった肩書きのついた人々のことを、私たちは、「信頼のおける専門家」、「オーソリティ」としてみなす場合が多い。そして、一般的に人々は、オーソリティのある人の話をよく聞き、信用する傾向にある。

つまり、オーソリティであることは、圧倒的な支持を受けることにもつながるのだ。

「いや、そーいうのにかぎって信じないようにしてんだよ!」と言う、アンチ・オーソリティ派にとっても、「アンチ」であり続けるために、その対象となるオーソリティの存在は欠かせないものなのである。

恥ずかしげもなく、「オーソリティ」を目指す!

そのオーソリティと呼ばれるものは、Webの世界にも存在する。

そして、コンテンツ制作に携わっている人間ならば、それをアンチして、自分の現実をごまかしている場合ではない。あなた(も、もちろん筆者も……)は、恥ずかしげもなく、「読者のため」、「自分のため」に、オーソリティを獲得する戦いに挑まなければならないのだ。

なぜなら、オーソリティを確立するということは、読者を楽しませ、質の良いコンテンツをつくることができる、という指標そのものだからである。

というわけで今回は、記事タイトルにある「いつの日か……」が、「気づけば、もう目前!」となるよう、最短距離でオーソリティを目指して、バク進する方法を考えてみたい。

レッスン1:読者の「ちょっとだけ前」を走る

オーソリティという言葉に踊らされ、「末は博士か、大臣か」のような気持ちで突っ走ってはいけない。

多くの読者は、誰もがアッと驚く新事実や博士号級の深い知識・洞察を求めてはいないのである。自分たちもすぐに飛び乗れる話題、理にかなった答えを知り、共感したいのだ。

読者が、「うーん、俺でも書ける!」と気分良く読み進められる文章のなかに、ほんの一節でも「おっ!」と思わせる知識や考え、すぐに吸収できるアイデアなどが仕込めれば、上出来である。

レッスン2:「予言者」になる

いつの時代も、人は、「占い」という未来予想図を求めている。

Webサイトのなかでも、それは同じである。「求められている」ことがわかっているなら「与える」、それだけだ。あなたは、テーマについての「予言者」になるのだ。

確かに、「はずしてしまったとき」のリスクもある。でも、ありがたいことに、人は忘れる生き物だ。さらに、忘れない人々の多くも、皆が触れることを恐れる「未来」について、正面から立ち向かったあなたの勇気には、賞賛を送るはずである。

そして何より、予言が「当たったとき」に生み出される、影響力の大きさを想像してみてほしい。「Global Patriot」のなかで、Mark Lovettはこう言った。


洞察力――「点と点」を結ぶこと――多くの人は、AやBを知り、AやBについて一晩中語り続けることができるが、A+BからできるCの存在を見つけることはできない。だから、その変化を常に理解し、Cの存在を明白にすることは、読者への「ギフト」になるのだ。

そう、あなたが、すでにあるAやBという事実をもとに、独自の視点で生み出したCこそが「予言」なのである。これができれば、和製「セス・ゴーディン」の誕生も夢物語ではないだろう。

レッスン3:「イエス・マン」にならない

無残な事実をお伝えする。多くの読者は記事に対して、「楽しませてほしい」と思いながらも、そこに、執筆者の「楽しませよう」という必死さが見えた瞬間、その記事を突き放す。

筆者は、とある企業の社長から、ビジネスでこんなことを叩き込まれた。

「クライアントに媚びんな」「見積もりの金額だけ見て、フラフラ立ち位置変えとったらアカン」

つまり、最良のクライアントを得るには、「お金で何でもする企業と見られてはいけない」、「企業の独立性と高潔さを見失わないこと」が大切だと。

ときに、この考え方は、クライアントと激しく衝突し、離反するきっかけになった。だが、不思議なことに、多くのクライアントは戻ってきたのである。そして、その企業との絆は以前より、より強固で良好なものとなった。

このことは、読者との関係性に置き換えることができるだろう。謙虚な気持ちを抱きながらも、自分に自信を持ち、読者に嫌われることを恐れない。むしろ、反論させ、ときに惚れさせる。

そういった、ブレない“軸”を持ったものに、人は強く引き寄せられ、その言葉は、より早く広まっていくものなのだ。

レッスン4:自分自身に「キャッチフレーズ」をつける

どんな人も持っているもの、それが「個性」だ。誰にでもあるものだが、それを表現することは、多くの人にとって非常に難しい課題である。

「自分の殻を破って、他人様に作品をさらけ出すということは、自分の恥部を見せるくらいの勇気がいる」と言った友人がいた。だが、そうやって、おいそれと出せるものではないからこそ、“価値”があるのだ。

まずは、あなたに眠る「価値ある個性」のうち、たった1つを拾い上げ、「キャッチフレーズ」をつけてほしい。

例えば、セス・ゴーディンなら、「型破りなアイデアを情熱的に広める、天才スキンヘッド」、アレン・ギンスバーグなら、「過激な個人主義を貫き続ける、孤高のヒゲ眼鏡」という風に(ちなみに、コピーライターの糸井重里氏は、「ハヤイ、ウマイ、イトイ、ヨロシク」だったそうだ)。

これを世間に公表する必要はないが、創作時には、必ず自身に定義づけ、身を粉にして取り組む習慣をつけるのだ。

読者にあなたという「個性」を知らしめるには、シンプルなほうがいい。それが、いつしかあなたの名刺代わりになり、評判を築き上げていくのである。

レッスン5:実績を積む

過去の実績は、あなたの評価を左右する最も大きな要素の1つだ。

ここまで、オーソリティになるための、「すぐに取り組める方法」ばかりをご紹介してきたが、こればかりは時間がかかる。自分はどのようなコンテンツをつくっていきたいのか、数時間後・数日後・数週間後・数カ月後・数年後を、細かく計画してみよう。

「実績を積む」ということは、今日という日を丁寧にクリアしていく、その日々の積み重ねの上にしか成り立たないものだ。

だが、こういった当たり前のことだからこそ、その“価値と重み”を、読者は等しく知っているのである。

参考元: Guy Kawasaki’s 5-Step Guide to Becoming an Enchanting Authority 10 Ways to Build Authority as an Online Writer

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