必ずチェックしておきたい先週の海外記事5本

デジタルマーケティング

僕は、普段Twitterで海外ニュースを中心に情報発信をしているのだけれど、今回は、先週紹介した記事の中で、特に面白い記事、読んで欲しい記事を紹介したい。

1. 米国でベンチャー企業のIPOブーム。2000年のネットバブル以来の盛り上がり。

2012年に入ってから、米国ではスタートアップ企業のIPOが相次いでいる。上場件数は、2000年のネットバブル以来だという。今後は、Facebookなどの大型IPOを予定されていて要注目だ。ちなみに、Facebookの調達額は1.1兆円になるらしい。

2. 韓国の財閥企業が海外へシフト

韓国経済を支える財閥企業が最近グローバル化を進めていて、国内採用を抑えているというFinancial Timesの記事。これは日本のベンチャー企業にとっては、優秀な人材を雇う絶好チャンスだ。韓国では、韓国語、日本語、英語の3カ国語をしゃべれる人を探すのも難しくない。今後、アジアでビジネスを展開するのであれば、優秀な韓国人を雇うことを検討してはどうだろうか?

3. Facebookマーケティングの会社がVCから多額の資金を調達

アメリカでは、企業がFacebookをマーケティングに活用する際に、外部のマーケティング会社の提供するサービスを利用するのが一般的だ。僕は、前職のNexpas(現トーチライト)時代に、米国で、Facebookのマーケティングを行う会社を訪問し、日本におけるライセンスを取得する交渉を行っていた。

これらのFacebookのマーケティングを行う会社は、Facebookの認定を受けると、認定デベロッパーを名乗る事が出来る。2年前くらいからベンチャーキャピタルが認定デベロッパーに投資をすることが多く、その投資金額も多額になっているという記事である。僕も関わっていた分野だけに、大変感慨深い。

4. PEファンドが芸能事務所へ投資。セレブのベンチャー投資の動きが背景。

昨年位から、アメリカで、セレブがベンチャー企業に投資し、ソーシャルメディアなどを使って投資先のプロモーションを行うという、セレブマーケティングと呼ばれるトレンドがある。今回のニュースも、その流れの一貫で、Silver Lakeというファンド会社が、ハリウッドの大手のタレント事務所の株を取得したというニュースである。

日本だと芸能人が飲食店を経営する例は多いが、スタートアップに投資を行うという例は、まだまだ少ない。日本でも、人気の芸能人は、TwitterやFacebookで大勢のファンと直接繋がっており、芸能人によるスタートアップ投資が増えてくる可能性が多いにありそうだ。

(英語記事)

5. 米国ではリンクトインによる人材会社の中抜きが進む

ビジネスパーソン用のSNSであるLinkedIn。世界中で1.5億人が使用するプラットフォームである。この記事によれば、アメリカでは、企業がLinkedInを使いこなすようになるにつれて、人材エージェントやリクルーティング会社を使う必要がなくなってきているという事だ。

日本では、まだLinkedInの利用者は少ないが、代わりにFacebookがビジネス目的で使われており、将来的に影響を受けるのは間違いない。人材会社は、特定の分野に特化するなどして付加価値を高めていかないと、LinkedInのようなサービスに中抜きされてしまう時代が来るだろう。

(英語記事)

先週の記事の紹介を行ったが、こうしてまとめて振り返ると、様々なトレンドが読み取れて面白いのではないだろうか?

日本のビジネスに当てはめて考えたり、あるいは、海外進出の参考になどして頂けたら、幸いだ。

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