ホームページの問題を発見するための4つの視点

ホームページ制作

成果が出るホームページをつくるには、まず今のホームページの状況をしっかり把握することから。

「うちのホームページはなんか古くさい感じがする......」というときは、その違和感を技術的、客観的に明らかにすることで、共有可能な情報になり、リニューアルの動機付けにもなります。

この記事では、ホームページの現状を把握し、問題点を発見するための4つの視点を紹介します。

1. ユーザー視点〜まずはヒアリングから〜

最初の視点は、ユーザー視点。さまざまなデータやテクニカルな視点よりも、まずはユーザーの率直な声に耳を傾けてみましょう。いわゆるUX(ユーザーエクスペリエンス)に焦点を絞ります。

ヒアリングの内容

どのような事柄についてヒアリングを行えばよいのか、まとめてみます。

使いやすさ=ユーザビリティとアクセシビリティ

まずは、「使いやすさ」です。「使いやすさ」は、ユーザビリティとアクセシビリティに分けられます。

ユーザビリティは、主に操作性(使い心地、使い勝手)を指します。どこがクリックできるか分かりやすくなっているか、目的の情報にスムーズにたどりつけるか、といったポイントです。

たとえば、ボタンのデザインやリンクの色が何パターンも存在すると、ユーザーは混乱します。ページ数が多すぎる場合には、検索機能がないとユーザーが迷ってしまうかもしれません。

もう一方のアクセシビリティは、さまざまな人が情報にアクセスできるかどうかを表す言葉です。たとえば、音声読み上げ式ブラウザに配慮されているのか、あるいは高齢者のユーザーに親切かどうかといった点が挙げられます。

デザイン=ホームページが与える印象

次は、「デザイン」です。配色やレイアウト、細部の表現など、デザインは、ホームページの印象を決定づけます。企業や製品のイメージを正しく伝えられているのでしょうか。「アットホーム」「冷たい」などといった抽象的な言葉でもOKです。ユーザーがデザインから感じ取っている印象が、自社が打ち出したいイメージとマッチしているか把握します

コンテンツの構成

最後に、コンテンツの構成についてヒアリングします。これは、欲しい情報がきちんと掲載されているか、または情報の分類が分かりやすいか、といった点になります。

さらに言えば、情報がどのように伝わっているのかという視点も重要です。コンテンツが面白いのか、会社概要などの客観情報の集合なのか、どちらが良い悪いということではありません。コンテンツの集合体としてのホームページが、自社が期待しているイメージやナレッジ(情報)を発信できているか、ユーザーの声に耳を傾けてみましょう

2. テクニカル視点〜サイトの品質をチェック〜

2つ目の視点は、テクニカル視点です。ホームページが技術的にしっかりとした品質なのかどうか、さまざまなツールを使って調べてみましょう。

このホームページの技術的な品質は、後述するSEO(検索エンジン最適化)においても非常に重要で、ホームページの構造を左右します。4つの視点のなかでも、リニューアルの理由付けの材料として強力な視点になります。

HTMLおよびCSSがW3Cのガイドラインに沿っているか

ホームページはHTMLという言語で書かれており、デザインのスタイルをCSSという言語で表現しています。これらHTMLやCSSですが、その表記は、完全に規格化、標準化されているわけではありません

そこで、「正しいHTMLの書き方」「正しいCSSの書き方」をきっちり決めようではないかということで、W3C(ワールド・ワイド・ウェブ・コンソーシアム)という団体が標準化を推し進めています。

自社のホームページのソースコードがW3Cのガイドラインに沿っているかどうか、簡単に調べるツールがあるので、ぜひチェックしてみましょう。エラーやアラートが出ると、何かしら問題を抱えており、改善が必要です。

未だに根強く残るテーブルレイアウト

前述の標準化がまだ周知されていないころは、正しい表記方法ではなく、ページのレイアウトに表組みを使う「テーブルレイアウト」という手法が多く使われていました。この手法は、ホームページ作成ソフトウェアとの相性もよく、自社制作のホームページなどでは今でも少なからず見かけます。

しかし、表というのは、縦軸と横軸でデータを記述するためのもの。デザインに利用するものではありません。SEOにおいても、アクセシビリティにおいても、標準化観点でもNGです。早急にリニューアルが必要と言えるでしょう。

さまざまな閲覧環境で表示をチェックする

ホームページの閲覧環境は、ユーザーによってさまざまです。ソースコードがW3Cに準拠していなかったり、コーディングが稚拙だったりすると、環境によって表示が崩れてしまうことも。

Windows、MacそれぞれのOSでの表示確認はもちろんのこと、ブラウザはInternet Explorer、Google Chrome、Mozilla Firefoxの3種類でのチェックは必須と言えます。さらに、AndroidやiPhoneでのモバイルデバイスで表示崩れがないか、あるいは使いやすいかどうかもチェックするとよいでしょう。

また、開発が終了したFLASHは、iPhoneやiPadといったiOSデバイスでは一切閲覧ができません。iPhoneは国内で非常にシェアが高いデバイスのため、FLASHが使われている場合、早急なリニューアルを強くおすすめします。

3. アクセス視点〜アクセスとコンバージョンの現状把握〜

アクセス分析は導入しているでしょうか。アクセス数を測定し、現状のホームページがどれくらいの人に見られているのか、把握することは重要です。ホームページ訪問者の全体アクセス数として、右肩上がりの成長途上にあるのか、停滞しているのか、下降傾向にあるのか、知っておきましょう。

また、Google アナリティクスをはじめとしたアクセス分析ツールでは、人気のあるページについても教えてくれます。人気コンテンツを調べて、ユーザーのニーズや期待を把握することも大切です。

一方、離脱率(離脱=ページから離れてしまう)が高いページがある場合は、そのページを見直し、原因を分析します。

さらに、コンバージョンが期待値に達成しているかどうかも重要です。コンバージョンとは、ホームページを経由したユーザーとの何らかのエンゲージメントを指します。たとえば、メール問い合わせや、商品購入、成約といったものが挙げられます。アクセスとコンバージョンの現状と目標のギャップについて把握しておくことが、リニューアルのプランニングの軸になります。

4. SEO視点〜検索エンジンにどう認識されているか〜

最後の視点は、SEO(検索エンジン最適化)の視点です。自社のホームページは検索エンジンにどう認識されているのでしょうか。また、正しく評価される努力をどれくらいしているのでしょうか。

まず、上位を期待しているキーワードでの自社ホームページの順位を調べます。たとえば、自社名で検索して、検索結果の上位に挙がっていなければ、自社のことを調べたいユーザーが、なかなかホームページにたどりつけません。これは、取引先とのリレーションや採用において、とても不利な状況です。

次に、SEOにおいて重要な要素である「被リンク」の数を調べます。他のホームページからどれくらいリンクされているか、ツールを使って簡単に調べることができます。

最後に、「内部リンク」をチェックします。内部リンクとは、ホームページ内のWebページ同士のリンクのことです。網の目のように各ページ同士でリンクしあっている構成が理想ですが、自社ホームページはどのようにリンクしあっているでしょうか。また、削除したページにリンクされているケース、いわゆるリンク切れはユーザー体験を損なう可能性があります

まとめ:現状把握をして、効果的なホームページリニューアルを!

以上、ホームページリニューアルをする際に現状の課題を分析するための4つの視点について紹介しました。

4つの視点まとめ

  1. ユーザー視点〜まずはヒアリングから〜
    • BtoBならさまざまな層に、BtoCならターゲット層にヒアリング
  2. テクニカル視点〜サイトの品質をチェック〜
    • HTMLおよびCSSがW3Cのガイドラインに沿っているか
  3. アクセス視点〜アクセスとコンバージョンの現状把握〜
    • アクセス分析は導入しているか
  4. SEO視点〜検索エンジンにどう認識されているか〜
    • 上位を期待しているキーワードでの自社ホームページの順位を調べる

4つの視点で現状把握をすれば、ホームページリニューアルにきちんとした理由付けをすることができます。プランニングに役立つのはもちろんのこと、社内稟議や制作業者への依頼時などにおいて、説得力が増すこと間違いありません。

現ホームページの問題点を認識して、効果的なホームページリニューアルを実現しましょう!

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