パーソナリティを重視して「記憶に刻み込まれる」コンテンツにする3つの心得

コンテンツマーケティング

ニールセン・オンラインの調査によると、現代人が1カ月でインターネットに費やす時間は、平均25時間。59のドメインを訪れ、1050ページを閲覧し、1ページにおよそ45秒滞在すると言われている。

つまり作り手からすると、どんなに時間をかけてコンテンツ作りに励んでいても、1ページに与えられる時間は1分にも満たない。

では、膨大な数のページの中に埋もれてしまわないように読者に印象づけるには、どうすれば良いのだろうか。

そのためには、読者一人ひとりに向けて、つまり個人に対して訴えるコンテンツを作るととともに、コンテンツにライバルと少しでも区別してもらうための「パーソナリティ(その人らしさ、人間味)」があることが大事だ。

そこで、今日は「パーソナル」であるための3つの心得を紹介したい。

1.読者の立場から想像する

不特定多数に呼びかける場合もあるが、ターゲットを絞り効果的に訴えるためには読者が何を求めているのかを知る必要がある。

「何に興味を持っているか」「何を心配しているか」「何にイライラしているか」そして「何にワクワクするか」など、自分が読者側に立って考えてみよう。

ただし、読者はWebコンテンツから受ける影響よりも、現実世界から受ける影響の方がはるかに多い。コンテンツを作る際には、そのことを念頭に置いておくこと。

たとえば、6月~7月だとボーナス支給の時期である。梅雨などの天候も影響してくるだろう。こういった読者の関心をうまくコンテンツマーケティングに組み込もう。

ターゲットが小規模事業である場合でも、特化した分野やカテゴリーに絞った方がよい。常に事業全体に向けた記事を書くのではなく、ときには個々の部門に役立つ記事を書いてみてはどうだろう。読者の95%はあまり関心を持たないかもしれないが、残りの5%をこれまで以上に惹き付けることができる。そして、抜きん出たコンテンツを書けば、その95%の読者も失うことはない。

2.キャラクターやロゴをうまく利用する

日本では、空前の「ゆるキャラブーム」が続いている。ゆるキャラは可愛いだけではなく、実はとても戦略的な方法なのである。

たとえば熊本県を有名にしたキャラクターがいるが、商品にあのクマのイラストがあるだけで、「これは熊本県の商品なんだな」と一瞬で認識できる。この「一瞬」というのが、とても重要になってくる。長々と書き連ねている文章を、読者は辛抱強く最後まで読んでくれるとは限らないからだ。

さらに、そのコンテンツが面白くて、誰かにシェアしようとするとき、キャラクターがいると、「そうそう、あのクマの」と誰かに伝えるのが容易になる。コンテンツ作成する際には、写真やロゴも上手に利用しよう。

3.具体的なエピソードを盛り込む

個性あふれるコンテンツを作るには、導入部分に、実際にあったちょっとしたエピソードを盛り込む。それはフィクションであってはいけない。

微に入り細に入り書き連ねると飽きられてしまうので、わかりやすく簡潔にまとめる。綺麗事(きれいごと)を並べるよりも、多少の人間臭さが出ていた方が印象にも残りやすい。商品の誕生秘話などもよい。

このときに具体的な数字を出すと、リアル感が増す。業績の数字をうまく利用していこう。ただし、友人に話すような脈絡のない世間話ではなく、思わずシェアしたくなるエピソードにすること。

ライバルたちと差別化を図るために内容を録音する、というのも面白い。自分の肉声で読み上げるコンテンツで、ミニポッドキャストコーナーを作ってみてはいかがだろうか。

声は個性が最も出やすい。ネームレスやフェイスレスのコンテンツよりも、ぐっと個性を発揮できる。

「平凡」からはみ出す勇気を

良いコンテンツとは「記憶に刻み込まれる」コンテンツである。先生の言うことをよく守る同級生よりも、少し風変わりな同級生の方が鮮明に記憶に残ることとよく似ている。

前者の名前は思い出せないが、後者のエピソードは大人になった今もいくつか思い出として残っている、といった経験はないだろうか?

「想像すること」「明朗であること」「具体的であること」。この3つのポイントを押さえ、「平凡」からはみ出す勇気を。そして人間味あふれる、忘れられないコンテンツを目指そう。

参考元: 3 ways to add personality into your content Bahamas Local.com

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